循環障害を指す。微小循環障害、血液のレオロジーの異常、外傷性・炎症性の出血、組織での血液貯留、続発する炎症・うっ血・水腫・びらん・硬化・変性・壊死などが考えられます。
原因としては、外傷・炎症・高熱・出産・月経異常・出血性疾患・免疫異常などや、寒冷による血管収縮・血管運動神経の失調・心血管系の疾患などさまざまなものがあります。
血オに関係する疾患としては、アレルギー性紫斑病・血小板減少性紫斑病・機能性子宮出血・潰瘍出血などの出血性疾患、象皮病・慢性関節リュウマチ・腹壁内腫瘍・癒着などの結合組 織増殖と血流障害をきたす疾患、子宮外妊娠・胆のう炎・腸閉塞・静脈炎・血栓性動脈炎・急性びまん性血管内血液凝固症候群(DIC)など多くの疾患が関
連すると考えられています。
【主症状】
顔色がどす黒い・皮膚に艶がなくかさかさしている・色素沈着・小血管の拡張・クモ状血管・腹壁静脈の怒張・静脈瘤・口唇や舌が紫色を呈する・舌に紫斑や疲点がある・舌の裏面に静脈の拡張や紫暗色・脈は沈細あるいは渋、.その也頭痛・肩こり・健忘・寝つき・寝起きが悪い・口渇するが水分は欲しくない・冷えのぼせ・便が黒い、女性では月経痛・月経のおくれ・月経血が暗褐色で凝塊がまじる・無月経などがあらわれます。
【論治】
活血化オ症薬、血管拡張作用によりうっ血を除く桃仁・紅花・川苛・丹参・赤苛・益母草・沢蘭などや、鎮痛効果も備えた乳香・没薬・延胡索・欝金・五霊脂・牛膝・蘇木などを用いる。血腫や腫瘤のあるものは、三稜・我丸・穿山甲・水煙などの抗凝血剤、破血薬を用いる。出血に対しては、三七・蒲黄・小繭・茜草根などを、便秘をともなう場合や効果を強めるときは、大黄・芒硝をくわえ潟下する。
【代表方剤】
●活血化オ剤。
桃紅四物湯・血府遂オ湯・桃核承気湯・通導散・桂枝戻苓丸・当帰四逆散・温経湯・抵当丸など。
●活血薬
【飲食物(性味)】
小豆や米酢など血行を促すものを多めに食べましょう。また、少量のアルコールも血行を促します。。
【養生法】
日常生活に適度な運動を取り入れ、血行を促します。。