漢方薬 中医師 漢 方

湿邪によって脾胃の運化機能が障害されたものです。清涼飲料水の摂取過多・果物や生物の過食・潮湿の環境・雨に長くぬれるなどの条件によって発生しますが、本来脾胃が虚弱で津液の運輸が十分行われず痰湿が生じた方が罹患することが多いです。

急性カタル性胃腸炎にみられますが、慢性胃腸炎・慢性肝炎などでも生じます。
【論治】 治法は運脾化湿です。蕃香・個蘭・蒼尤・厚朴・半夏などの芳香化湿薬と、茨苓・猪苓・滑石・慧玖仁などの淡彦利水薬を配合し、白丸・白扇豆などの補脾薬も適宜加えます。
【代表方剤】
●利水滲湿剤…胃苓湯・四加減正気散・五加減正気散など。
脾虚があれば、
五苓散合四君子湯・参苓白丸散など。
表証をともなうときは、
●燥湿和胃剤…霍香正気散などを用います。