漢方薬 中医師 漢 方

八綱陰陽・虚実・表裏・寒熱の大概念です。陰:緩和、静止、内向、下降、寒冷、暗、女性/陽:激烈、運動、外向、上昇、温熱、明、男性。
陰陽学説は、紀元前300年ごろ周の時代に易に結び着いて始まったと考えられます。これは、現代数学の「多変量」の概念を持ち込んだものとして興味深いです。

宇宙に存在するすべての事物はすべて陰陽どちらかの属性をもち,どのような事物の内部にも陰と陽の二面があり,陰陽の間には相互依存,相互制約,相互転化の関係があると考えられています。
事物の内部も陰陽の対立した面に分ける事ができるので陰の中にもまた陰陽があり,陽の中にもまた陰陽があると無限に分けて行く事ができます。これを「陰陽可分」といいます。
陰は陽に,陽は陰に依存することを,「陰陽互根」といい,広く生理,病理,治療などの面に応用されています。
人体の陰陽は互いに制約しているので,陰か陽の一方が偏衰するともう一方が相対的に冗盛となり,陰か陽の一方が偏盛するともう一方が偏衰します。このように陰陽の正常な相互制約の関係が失調すると、偏盛あるいは偏衰の状況が現れて疾病が生じます。