漢方薬 中医師 漢 方

例えば膝小僧をすりむいたとする。2〜3日放っておいたら自然に治ったという現象。つまり、自然治癒力とは人間の生命を維持しようとする力、ゆがんだ状態を修正しようとする力。この不思議な力が神経やホルモンに働きかけるとともに、病原菌や毒素から身を守るために免疫力を付けると考えられられています。

そこで大事なのが、老化やストレスなどで低下した自然治癒力をどのようにして高めるかということです。
自然治癒力はあなたにだってあるのですが、しっかり働いていますか? あなたのように自然の生き方から離れていると、自然治癒力の恩恵にあまりあずかれないのと違いますか?

そこで『生薬』です。
長い歴史によって選び残された生薬は“生体が本来備えている自然治癒力を活性化する”ことを目標としており、全身的な体内バランス(ホメオスタシス)が乱れた時のみ、それを正常化させる方向で作用するので、西洋薬とは違う効き方をするのが大きな特徴です。
どうしても、日々の生活を変えることで自然治癒力を高めたいというならば、かなりきついがその方法もあるので、その秘伝を教えましょう。

日々の生活を変えてでも自然治癒力を高めたいのなら、次のことを実行してください。
(1)心のあり方を整え(心の養生)
(2)食事の仕方を変え(食の養生)
(3)気功法を取り入れた生活を心がける(気の養生)

この三本柱さえしっかりおさえておけば、低下している自然治癒力もやがて高まるという説があります。
いきいき、わくわくとした心をもち、大自然の恵みを感謝して食べ、そして生活のなかに気功を取り入れることです。

あなたにいくつ実行できますか? チェックしてください。
養生のチェック
好きな音楽を聴いたり、演奏したりする。
忙しい人ほど“リラクゼーション・タイム”をつくる。
からだのコンプレックスに悩まないで積極人間になる。
“健康法”にこだわらず“おいしく食べる”。
好きな(食べたい)ものを少し食べる(食べすぎない)。
旬のものを食べる。
週に一度は、自然のなかに身をゆだねる。
瞑想や太極拳、ヨガなどをする。
呼吸法を1日数回、毎日つづける。