●中医のホルモン剤とも呼ばれています。
老化の予防と小児の発育促進
腎陰虚証(小児の成長発育不良・老化・糖尿病・更年期障害)/補陰(補腎陰)の基本方剤/腎気虚証/中医のホルモン剤
高血圧症、糖尿病、慢性腎炎、慢性尿路感染症、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみ、夜尿症、インポテンツ、腰痛、萎縮腎、眼精疲労、筋骨萎弱、神経衰弱
思考力減退・めまい感・ふらつき・耳鳴り・難聴・腰や膝がだるく力がない・夜間の口渇・咽のかわき・尿が濃い・便がかたい・体の熱感・手のひらや足のうらのほてり・寝あせ・遺精・早漏・性欲の仮亢進・舌質は紅~暗紅で乾燥・舌苔は少ない・脈は細数などの慢性の消耗・乾燥症状・熱症状を示す状態(肝腎陰虚)が基本にある以下の状況。
1.慢性疾患・消耗性疾患。
糖尿病・慢性肝炎・慢性腎炎・肺結核・高血圧症・動脈硬化・甲状腺機能亢進症・慢性尿路感染症・気管支喘息・強皮症など。
2.月経異常。
無排卵・無月経・過少月経・稀発月経など。
3.小児の発育・知能発達の不良。
(参考)
本方を処方の基本にして長期間服用させることが重要である。
●牡丹皮により、流早産の危険性がありますので、妊婦または妊娠している可能性のある人は、できるだけ使用を控えてください。
●易労、頭重、腰から下の脱力感
●尿不利、夜間頻尿、臍下不仁
●虚熱の症状
(source)
西暦1119年 宋(金)時代 『小児薬証直訣』 銭乙 3巻。まず小児の診断と方論81篇を挙げ、次に銭氏の児科医案23例があり、最後に方剤が述べられている。小児科の診断と治療にはひじょうに実用価値がある。→処方使用期間:888年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0472 | 260錠 | 4,104円(税込) | ||
k0606 | 180包(顆粒剤) | 23,760円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2282 | 1800丸(1800g) | 6,480円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0698 | 42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0826 | 189包(63日分) | 13,132円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…3.75 g ●一日分価格(税込)…224円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0370 | 180錠 | 3,888円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1733 | 2.0g×252包(84日分) | 16,319円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1226 | 2.0g×42包(EK-87)(2週間分) | 2,169円(税込) | ||
k1224 | 3.0g×28包(KB-87)(2週間分) | 2,169円(税込) | ||
k1225 | 3.0g×168包(KB-87)(12週間分) | 12,924円(税込) | ||
k1227 | 2.0g×294包(EK-87)(14週間分) | 15,224円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】補陰剤…陰液を補い、虚性の熱を制御する方剤です。陰虚に対する方剤です。滋陰剤・養陰剤・育陰剤・涵陰剤ともいいます。
裏熱虚(りねつきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(暑がり)、虚証(虚弱)、臍下不仁(下腹部脱力)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
腎陰虚(じんいんきょ)…滋陰薬を主体とし清熱瀉火薬と利水薬を配合し、さらに健脾と固渋の効能をそなえています。
滋陰薬も腎・肝・脾を滋潤するもので、肺・胃以外に対してほぼ全面的な滋潤の効能をもっています。沢瀉・牡丹皮は清熱瀉火に働くので、陰虚にともなう虚熱をさます効果もあります。利水の茯苓・沢瀉は、滋潤の過剰を抑制するとともに、水分の吸収を強め血中の水分量を増加させて間接的に濃縮尿を改善します。
【証(病機)】腎陰虚・腎陰虚火旺(じんいんきょ・じんいんきょかおう)
補腎滋陰(腎)・清熱瀉火・益精(腎)
・補腎(ほじん)…腎の機能を高めることです。
・滋陰(じいん)…潤い、冷やす力、陰を補充することです。陰(液)を潤すと、陽(氣)即ち元気が出るということです。陰虚を解消することです。類義語:補陰・養陰・涵陰・育陰
・清熱瀉火法(せいねつしゃかほう)…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。
・陰虚(いんきょ)…陰虚;冷やす力が不足しほてりやすくなった状態です。体の構成成分の液体、血・体液などが不足し、消耗、乾燥状態になります。虚熱証です。
・腎陰虚(じんいんきょ)…腎陰虚;腎の陰液不足によるもので、腎虚の症候以外に熱証(虚熱)を呈します。
・陰虚火旺(いんきょかおう)…冷やす力(陰)が落ちて相対的に熱の状態が強くなった状態です。
【六味丸(六味地黄丸)の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈喘息〉 喘息ということで相談を受けた小学校2年生の男子。色黒で皮膚も小児らしくなく、カサカサしており、元気がなく、こちらの質問にもハキハキとした答えをしない。 話を聞くと、夜尿症もあるため、六味丸を服用させたところ、2ヶ月ほどで喘息の発作が減り、3ヶ月ほどで夜尿症が止まりました。夜尿症が治ると同時に顔色が良くなり、活発さが出てきました。 ・現代病名:喘息 |
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〈夜尿症〉 小学2年男児。毎日夜だけでなく、昼間も、学校で尿をもらしていることが多いという。食欲もあまりなくて、カゼをひきやすく、学校をよく休む。顔色もあまり良くないし、やせている。兄弟三人の真ん中なので、上からと下からのストレスが相当あるらしい。 そこで六味丸を毎日服用させたところ、2ヶ月程たつと、体力がついて休校しなくなった。毎晩数回もらしたのが1回になって、昼間の尿もれもなくなった。半年ほど服用して、夜尿も月1回ほどとなり、そのうちになくなった。両親も喜んで続服させていた。約1年後に完治の報告があった。 ・現代病名:夜尿症 |
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〈腰痛〉 87歳、男性。胃の手術と前立腺の手術を経験したが、健康はすっかり安定し、定期の検診でも太鼓判を押されている。毎日40分ほどかかるところを通勤し、軽い仕事をしている。しかし、軽い継続的な腰痛、足の冷え、夜間の口渇、軽い頭重を訴えることがある。 そこで釣藤散と八味地黄丸の交互服用とし、調子がよかったが、半年のんだところで足が火照って気持ちが悪いと言い出した。そこで、八味地黄丸の代わりに六味丸とし、釣藤散と交互にのんでいるが、調子よく、苦情はなくなった。 ・現代病名:腰痛 |
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〈六味丸(六味地黄丸)で膝の痛みを完治〉 女性62才、身長158㎝、体重58㎏の食堂で働いている方です。膝が痛く、夜にうずいて、昔、右肩が脱臼したのでその関節も痛いと来局されました。症状としてはのぼせがあり、不眠症で下半身がむくみ、顔は赤い、血圧は普通、便通は普通だが出にくい、小便は多く、涙も良く出る、舌は赤紫色、足がほてる、などがあります。 瘀血が強く、ひきつるような痛みがあり、ほてるということから腎虚と考え、また、冷えが滞っているのではなく、熱が強いため、清熱させたほうがよいと思い、附子の入っていない六味丸(六味地黄丸)をべースに芍薬甘草湯を推売しました。 用法・用量通りに服用して頂いたところ、非常に尿の出が良くなり、痛みも3ヶ月くらいでほとんど取れたので、現在は服用を中止しています。 ・現代病名:膝痛 |
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組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
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熟地黄 » |
5 |
君薬 |
補腎益精 |
補虚薬 |
補血薬 |
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山茱萸 » |
3 |
臣薬 |
補腎益精 |
固渋 |
収渋薬 |
||
山薬 » |
3 |
臣薬 |
補腎益精 |
固渋 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
牡丹皮 » |
3 |
佐薬 |
清熱 |
清熱剤 |
清熱涼血薬 |
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沢瀉 » |
3 |
使薬 |
清熱 |
利水 |
利水滲湿薬 |
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茯苓 » |
3 |
佐薬 |
利水 |
健脾 |
利水滲湿薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.熟地黄・山茱萸・山薬は、豊富な栄養物を含み、体を栄養1滋潤し抵抗力を高め異化作用を抑える(滋補肝腎)。熟地黄は強心・抗アナフィラキシー作用を、山茱萸は白血球増加・止汗・遺精を止める作用を、山薬は消化吸収促進・止瀉作用をもつ。
この3薬の「補益」の効能を「三補」という。
2.牡丹皮・沢瀉・茯苓は、鎮静的に働く。牡丹皮は、解熱・抗菌に働く。
牡丹皮・沢瀉は、自律神経系の興奮を鎮める(清虚熱)。茯苓・沢瀉は、組織中や消化管内の水分を血中に吸収して利尿作用によって除き(利湿)、「三補」の薬物の滋潤性の行き過ぎを抑える。
この3薬の効能を「三瀉」という。
3.熟地黄・山薬・沢瀉は、血糖降下作用をもつ。
4.山茱萸・沢潟・牡丹皮は、血圧降下作用をもつ。
5.牡丹皮は、血管拡張により血行を促進し、子宮粘膜を充血させ、月経を正常化する。
6.全体では、下垂体一副腎皮質の機能を強め、細胞性免疫能を高めることが実験的に証明されている。
(補足)
本方は「三補」「三瀉」の組み合わせが特徴で、「三補」が主になっている。単なる補益の処方ではないので、長期間服用しても弊害がない。
また、長期間服用してはじめて効果があらわれる。
[応用]
思考力減退・めまい感・ふらつき・耳鳴り・難聴・腰や膝がだるく力がない・夜間の口渇・咽のかわき・尿が濃い`便がかたい・体の熱感・手のひらや足のうらのほてり・寝あせ・遺精・早漏・性欲の仮亢進・舌質は紅~暗紅で乾燥・舌苔は少ない・脈は細数などの慢性の消耗・乾燥症状・熱症状を示す状態(肝腎陰虚)が基本にある以下の状況。
1.慢性疾患・消耗性疾患
糖尿病・慢性肝炎・慢性腎炎・肺結核・高血圧症・動脈硬化・甲状腺機能元進症・慢性尿路感染症・気管支喘息・強皮症など。
2.月経異常
無排卵・無月経`過少月経・稀発月経など。
3.小児の発育・知能発達の不良
(参考)
本方を処方の基本にして長期間服用させることが重要である。
中国では、六味丸に2種の薬物を加えて八味としたものが幾通りもつくられて、日本で八味丸と通称されるものは、中国では桂附腎気丸と呼ばれています。そのほかに杷菊腎気丸、知柏腎気丸などが有名です。
腎気丸の「腎」とは解剖学的な腎臓の意味ではなく、泌尿生殖機能、ことに精力を指すものと考えれば、ほぼ間違いありません。すなわち六味腎気丸をはじめ、もろもろの腎気丸と呼ばれるものは、すべて精力増強を目的としてつくられていると考えてよいです。
熟地黄・山薬・山茱萸はいずれも補性・升性・潤性で、強壮作用が強く、一方、茯苓と沢瀉は燥性で、局所的な水分の停滞を除く作用がありますが、日本で普通に用いられる生薬配分比では、方剤は全体として潤性と言えます。これに血液循環障害を除く牡丹皮が加えられて、熟地黄とともに血液循環改善にも役立つ方剤となっています。
熟地黄・山茱萸が温性であるほかは、構成生薬はすべて平性または寒性(沢瀉・牡丹皮)です。したがって、方剤は全体として寒性・補性・潤性であると言うことができます。
この方剤はいわゆる腎陰虚の代表的方剤で、腰から下の精力をつけ、循環をよくし、尿の出渋るのを快通させる方剤だと考えればよいです。鎮痛作用はあまり期待できません。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
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●主治:腎陰虚・火旺
●効能:滋陰補腎・瀉火