①尿道炎・淋疾・膀胱炎、②膣炎・子宮内膜炎、ことに外陰部の痒痛、③陰部湿疹・頑癬、④高血圧症、⑤緑内障、⑥中耳炎。ただし、炎症性で、冷え症や虚証でないことを条件とします。
色が濃いおりもの、かゆみ、排尿痛に
肝経湿熱(急性結膜炎・中耳炎・高血圧・陰部掻痒)/肝経湿熱・実火治療の代表方剤/肝火上炎・肝胆湿熱
尿路系炎症(腎盂炎、膀胱炎、尿道炎)、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、膀胱カタル、膣炎、陰部湿疹、子宮内膜炎、陰部痒痛、バルトリン腺炎、陰部掻痒症、睾丸炎、外陰潰瘍、トリコモナス、ベーチェット病、ソケイリンパ腺炎、肝硬変
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●下焦の湿熱(下腹の緊満、抵抗、圧痛・小便淋瀝混濁)
●肝火上逆(脇痛、口苦、目の充血)
●腹直筋の緊張と外側の緊張過敏
(source)
西暦1600年 明時代 『薛氏医案(せっしいあん)』 薛己 本書は薛己および父の薛鎧が撰写、あるいは校注、輯集した医書24種を合本したものである。《内科摘要》《正体類要》《口歯類要》《癘瘍機要》《保嬰撮要》《女科撮要》《外科発揮》《外科心法》《元機啓微》などを含んでいる。このほか本書にはまた《薛氏医案十六種》《薛氏医案九種》などの版本がある。→処方使用期間:407年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0466 | 260錠 | 4,104円(税込) | ||
k0602 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1061 | 30日分 | 10,778円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2177 | 3.0g×42包(2週間分) | 2,716円(税込) | ||
k2178 | 3.0g×168包(56日分) | 9,835円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0687 | 42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0815 | 189包(63日分) | 13,132円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0366 | 180錠 | 4,644円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1731 | 3.0g×252包(84日分) | 18,597円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…清法:熱邪を清解することにより裏熱を消除する治法です。
【中薬大分類】清熱剤…熱を除去する方剤です。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱を改善する方剤です。
【中薬中分類】清臓脇熱剤…臓腑の熱を除去する方剤です。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、実証(体力充実)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
湿熱(しつねつ)…清熱化湿と清熱利水の薬物を主体にして、消炎・抗菌・産出の抑制・解熱・鎮静および利胆・利尿・止血の作用をもって、湿熱に適しています。また、地黄・当帰などの滋潤性の薬物の配合があって「燥しすぎない」利点もあり、やや慢性に経過して血虚・陰虚の側面があらわれた状態にも使用可能です。
一般には、肝臓・胆のう・胃腸・尿路系・骨盤内・生殖器などの滲出を伴う炎症に用います。
【証(病機)】肝胆湿熱下注(かんたんしつねつかちゅう)
● > 女性の使用が多い方剤です。
清肝瀉火・清熱化湿・利水・疏肝
・清肝(せいかん)…肝の機能亢進状態を改善することです。
・瀉火(しゃか)…熱の過剰な状態を改善することです。
・清熱化湿法(せいねつけしつほう)…寒涼性の生薬を用い、湿や熱邪、発熱・嘔吐・下痢・尿不利・腹脹を治します。
・利水(りすい)…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。
・湿熱(しつねつ)…体の余分な水分が熱を帯びた状態のことです。湿邪+熱邪が発病因子となったものです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●丈夫な体質で、冷えはなく、脈にもおなかにも力がある。
●下腹部の筋肉が緊張し、臓器や陰部に熱感があって、充血、落痛、腫脹がある。
●排尿時に痛みがある。
●排尿困難でタラタラと尿が出る。
●残尿感がある、または頻尿である。
●帯下(おりもの)がある。
【竜胆瀉肝湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈外陰部の炎症こしけ・帯下〉 65歳の主婦。出産経験はない。胃腸などは丈夫であるが、冷え症で、糖尿の出るときもあり、そのつど医師にかかるという。尿が出しぶり、こしけもあり、外陰部の炎症があるという。 竜胆瀉肝湯を与えたところ、約一週間で快癒した。 ・現代病名:外陰部の炎症こしけ |
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〈慢性肝炎〉 57歳、男性、会社社長。数年前に慢性肝炎と診断され、小柴胡湯エキス顆粒、プロヘパール、グリチロンを3年間服用したが、変化はあまりみられず、GOT、GPT共に100~150単位を上下し、更に白血球数はやや減少気味という。また、この3年の間に2度入院加療している。色黒で少しのぼせが見られ、皮膚は乾燥しやすい。脈は全体に実していて、緊張度は高いが、按圧すると左の関上と尺中はやや虚している。病気が慢性化している点、肌が浅黒い点などから、ひょっとしてと思い尋ねると、血尿があるという。 本当は煎薬で竜胆瀉肝湯(一貫堂)としたかったが、エキス剤を希望されたので、竜胆瀉肝湯(薛氏十六種)エキス顆粒14日分を服用させてみた。14日後来店し、本人が言うには、服用してすぐに眠りが深くなったのを実感したとのこと。更に14日分服用し、GOT、GPT共に少し減少し体調がよくなってきており、2ヶ月後の現在も服用中である。 ・現代病名:慢性肝炎 |
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〈子宮筋腫〉 一婦人が子宮筋腫の診断を受け、手術を要すると言われ、2~3の病院を歴訪したが、どこでも鶏卵大のものがあると言われた。自覚的には帯下があり、仕事がすぎたりすると尿道に異常感が起こって、気持ちが悪いという。 子宮筋腫には、ふつう桂枝茯苓丸を用いるが、以上の症状を目標にして、竜胆瀉肝湯を与え、3ヶ月ほどたって、自覚症状がよくなったので、前記の病院で再び診察を受けたところ、筋腫はすっかりよくなっているということであった。そこで、漢方薬をのんだことを話したところ、その病院の医師は、内服薬で筋腫が消失するはずがないから、診断がまちがっていたのだろうと言ったという。 ・現代病名:子宮筋腫 |
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〈こしけ(かゆみ、におい)・帯下〉 年齢/50歳 性別/女性。病院に半年ほど通院していたが、洗浄しかしてくれなくて治らないとの事で相談に来られた。最初は薬用石鹸と軟膏(トリコマイシン系)を販売し、その際に漢方の説明をしておいた。 2回目の来店では漢方薬を求められた。 竜胆瀉肝湯を用法・用量通りに服用していただいたところ、10日目頃からよくなってきて180錠を4本服用していただいた頃には大変よくなった。 ・現代病名:こしけ |
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〈老人性膣炎が3日で改善〉 Tさん(78歳)は、老人性膣炎にかかり、悪臭のあるおりものが続いたため、婦人科でもらった膣座薬を毎日用いていました。しかし、治りかけたころに急性肺炎で入院することになり、退院後の自宅療養中に膣炎が再発してしまいました。漢方を扱う医師に相談したところ、竜胆瀉肝湯を処方されました。竜胆瀉肝湯は実証の人の膣炎によく使われる薬で、特に悪臭のあるおりものには効果があるといわれています。 その後、Tさんは外用薬や膣座薬なども使うことなく、漢方薬の3日間の内服のみで改善し、治療を続けています。 ・現代病名:老人性膣炎 |
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〈のぼせ、ほてり〉 年齢/45歳。性別/女性。身長155cm、体重58kg、色白でぼっちゃりタイプ。瘀血体質の女性。 顔面、両手が真っ赤で下肢は冷えている(上熱下冷)。打ち身、青アザがあり、目が赤い。便秘をしていて、舌は暗紫色。 通導散合竜胆瀉肝湯[一貫堂]を2:1の割合で1回4gを1日2回食前に30日間服用していただきました。1ヵ月後には80%位楽になりました。その後計90日服用していただき休薬しました。 ・現代病名:のぼせ・ほてり |
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〈射精不能になった頑健な夫が竜胆瀉肝湯で回復〉 Aさんは34歳の会社員です。2年ほど前から性交のさい勃起はするのですが、射精ができなくなりました。体は丈夫で生活は規則正しく、食欲、睡眠などは良好でした。ただ、ストレスからか、イライラして不安感があり、朝、口が苦かったり、ときどき尿が黄色くなる、といった症状がありました。Aさんは般の病院で治療を試みた後、漢方治療も受けてみましたが、いずれも効き目はありません。そこで、漢方で有名な病院を訪れたところ、Aさんを診察した医師は、以前の漢方処方が適切でなかったと考え、竜胆瀉肝湯を処方しました。 しばらくするとイライラが減り、口の苦みがなくなりました。そして、症状の推移に合わせて少しずつ配合を変えていくと、少量の射精があるようになり、半年ほどで正常な射精ができるようになったのです。 Aさんの妻は、直後に無事妊娠し、元気な赤ちゃんが生まれたとのことです。 ・現代病名:射精不能 |
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〈肝硬変の末期から4年間生存〉 45歳のM男さんはアルコール性肝炎から肝硬変に移行し、腹水が大量にたまり、利尿作用も低下するなど末期的な症状が現れていました。そこで竜胆瀉肝湯を飲みはじめたところ、腹水が徐々に減少し、病院で連日続けていた腹水穿刺(ふくすいせんし)の必要もなくなりました。その後、M男さんは4年たっても健在です。 医師から余命3ヵ月と告知されていたころは悲痛な思いに沈んでいた家族も、今は元気なM男さんの姿に喜びを隠せない様子です。 ・現代病名:肝硬変 |
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組成成分 |
竜胆・黄苓・楯子は漢方で潟火薬と言われるもので、炎症をおさめる作用が強く、そのほかの生薬も大部分寒性薬で、この方剤が熱証向きの方剤だということがわかる。また車前子・沢潟・木通という利尿薬を中心に、方剤は湿証向きに構成されており、炎症によって尿が出渋るのを快通させる方剤と見ることができる。当帰・地黄は下腹部の血液循環を促す働きをするものと考えられる。
方剤全体としてやや発散性があるので、陰部の炎症や痒痛にも効果がある。また、上部(眼・耳など)の充血を下げ、湿を除くということを目標に、高血圧症・緑内障・中耳炎にも用いられる。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●9つの生薬は肝・腎・胆の機能を改善 |
●竜胆瀉肝湯は肝経湿熱の改善を目的とする |
左の写真は当帰の花です。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
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管腔臓器の炎症で平滑筋痙攣(けいれん)による疼痛を伴う場合 |
竜胆瀉肝湯+四逆散 » 竜胆瀉肝湯+芍薬甘草湯 » |
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血瘀を伴う場合 |
竜胆瀉肝湯+桂枝茯苓丸 » 竜胆瀉肝湯+桃核承気湯 » 竜胆瀉肝湯+通導散 » |
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慢性化したり血虚・陰虚が明らかな場合 |
竜胆瀉肝湯+四物湯 » 竜胆瀉肝湯+六味丸 » |
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竜胆瀉肝湯は、中国の金・元の時代に、補中益気湯をつくったとされる季東垣(りとうえん)の『蘭室秘蔵』(らんしつひぞう)を原典としています。ところが、時代の移り変わりとともに、効果は似ていても構成生薬が異なる同名処方がいくつもつくられました。現在、主に用いられているのは、明時代の名医・薛立斎(せつりつさい)がつくったとされる、『薛氏医案二十四種』に掲載の処方で、「竜苓当沢、梔車地に通じて甘し」などと語呂合わせで覚えられているぐらいです。