食べると眠くなり、疲れやすく朝寝起きの悪い人
脾胃気虚(痰多)・痰湿
C型肝炎、胃下垂、胃アトニー、消化不良、嘔吐、食欲不振、胃痛、胃炎、胃拡張症、胃神経症、悪阻(つわり)、虚弱児の食欲不振、胃潰瘍、虚弱児の消化不良、術後の胃腸障害、胃癌、食道癌、慢性腹膜炎、自家中毒、虚弱者の胃腸型感冒虚弱者、老人・脳卒中患者の体力補強、潰瘍性大腸炎。
【こんな時には】
●六君子湯は虚証の患者に使用される代表的な方剤であり、心窩部・不快感や胃もたれ感・食欲不振などに対して使用されます。
●六君子湯は機能性ディスペプシアのうち、食後・愁訴症候群に対する第1選択薬です。
●プロトンポンプ阻害薬・抵抗性・胃食道・逆流症に対する有効性も期待されます。
●最近では中医学の「証」にこだわらず、西洋医学的な手法で、六君子湯の有効性を証明した研究が増えています。
●六君子湯はグレリンの分泌を亢進させるという、ユニークな作用を有します。
元気がない・気力がない・疲れやすい・声に力がない・食欲不振・少食・味がない・便秘*あるいは泥状~水様便**・舌質は淡白で胖大・舌苔は白~白膩***・脈は滑弱などの症候(脾胃気虚)が基本にある以下の状況。
*蠕動不足による
**水分吸収不足による
***白くべっとりとした苔
1.上腹部のさまざまな愁訴・腹鳴・腹部膨満感・悪心・嘔吐・呑酸などを伴うもの(脾胃の痰湿)。特に、食べるとすぐに満腹感を覚えるものによい。
NUD・消化不良症・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎・妊娠嘔吐・慢性下痢症など。
2.慢性の咳嗽・喘鳴・呼吸困難・白色で多量の喀痰などを伴うもの(肺の痰湿)。
慢性気管支炎・気管支拡張症・気管支喘息の間歇期・肺水腫など。
3.神経症・うつ状態。
4.貧血症・慢性の疲労・慢性病による衰弱・病後の衰弱など。
5.小児の虚弱体質。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●食欲不振と食後の膨満感、睡気
●心下痞、胃内停水
●悪心、嘔吐、下痢傾向
(source)
西暦1107年 宋時代 『和剤局方』 陳思文 太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)ともいう。宋・太医川編。1078~1085年に刊行。宋代の薬局法ともいうべき書で、ちなみに日本の薬局方の名はこの書より起ったものである。現存するものは10巻で諸風、傷寒など14門、788方に分類される。処方毎に主治、配伍、修制法などが記されており、広く流布し、影響の比較的大きい書である。→処方使用期間:900年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0461 | 260錠 | 5,184円(税込) | ||
k0605 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1497 | (EK-43)2.0g×42包(2週間分) | 5,673円(税込) | ||
k1495 | (KB-43)3.0g×28包(2週間分) | 5,673円(税込) | ||
k1496 | (KB-43)3.0g×168包(12週間分) | 32,638円(税込) | ||
k1498 | (EK-43)2.0g×294包(14週間分) | 37,216円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…4.1 g ●一日分価格(税込)…370円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1691 | (N43)3.0g×42包(2週間分) | 4,688円(税込) | ||
k1692 | (N43)3.0g×168包(56日分) | 18,597円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0656 | 2.5g×42包(2週間分) | 6,002円(税込) | ||
k0784 | 189包(63日分) | 22,781円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…4.00 g ●一日分価格(税込)…412円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1118 | 24包 | 4,320円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…3.00 g ●一日分価格(税込)…525円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0364 | 180錠 | 3,888円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
|
k0382 | 540錠 | 10,476円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2116 | 60包 | 6,480円(税込) | ||
k2117 | 500g | 28,944円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1730 | 2.0g×252包(84日分) | 32,638円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】補気剤…気を補う方剤です。気虚を改善する方剤です。益気剤ともいいます。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
気虚の気滞・水滞(ききょのきたい・すいたい)…適応は非常に広範囲で、消化器系・呼吸器系の慢性疾患で気虚と水滞を呈する方には、ファーストチョイスです。
脾気虚では「空腹感がない・食欲がない」という訴えがあっても、食べれば食べられる(消化は悪し))が、さらに胃気虚を伴うと「食べられない・悪心・嘔吐」などが発生します。六君子湯は、脾気虚を補う四君子湯と、胃気虚を改善する小半夏加快苓湯の合方となっていますので、食欲不振に対する効果もすぐれています。
【証(病機)】脾胃気虚兼痰湿(ひいききょけんたんしつ)
補気健脾・理気化痰・和胃降逆
・補気(ほき)…気を補う=益気のことです。
・健脾(けんぴ)…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。
・理気(りき)…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。
・化痰(けたん)…痰を除くことです。
・脾胃(ひい)…脾胃;胃は現在の胃と考えてよいですが、脾は脾臓の事ではなく膵臓の働きに近いです。胃が消化した飲食物から滋養物質と水液を吸収し肺に送り、肺から全身に巡らせます。脾胃=消化器系のことです。
・気虚(ききょ)…気が減少する事です。気が不足している状態です。消化機能が衰えて栄養が行き渡らなくなるため、心身の活動性に支障が起こり、だるさ・疲労・食欲不振・風邪をひきやすいなどの症状が現れます。
気の働き(推動・温煦・防御・固摂・気化)が不足した状態です。疲労倦怠感、食欲不振、泥状便、息切れ、脈無力などの症状があります。
・痰湿(たんしつ)…体内に滞った水分からできる代謝異常物質のことです。
・気滞(きたい)…気の流れが滞っている状態です。気が滞ると脹痛、膨満感などが現れます。肝の機能低下、風邪、飲食、水毒、オ血などが原因の機能低下などです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●皮膚や筋肉が軟らかい。
●やせ型で貧血気味(貧血症)。
●体重が減少している。
●胃腸が弱く、食欲不振や消化不良を起こしやすい。
●みずおち、胃部につかえ感がある。
●心下部やへその近くに、振水音が認められる。
●疲れやすく、手足が冷える。
●軟便気味で、吐き気・嘔吐・胃の痛みなどがある。
【六君子湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈胃炎〉 50歳男子。ある小学校の校長。半年前より胃腸の調子が悪く、徐々にやせてくるため、病院で検査を受けたところ、無酸性胃炎であり、がんに移行する危険があると診断された。 食欲はなく、顔色が悪い。心窩がつかえ、ときにシクシクと痛む。多少腹鳴があることを目標に半夏瀉心湯を投与したが、症状はわずかに改善がみられた、という程度にとどまった。 4週間後、今度は易疲労を強く訴えたため、六君子湯に変方すると症状は急速にとれはじめ、3ヶ月日には食欲も出て体力も回復した。 ・現代病名:胃炎 |
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〈胃下垂症〉 28歳の婦人。平素から胃腸が弱い。最近目立ってやせたので医師に診てもらったところ、胃下垂症で、胃が骨盤まで下がっているといわれた。そのため食欲がなく、少し食べると、みずおちが重く、ときどきめまいがする。それと便秘のために4日に一度ぐらい洗腸しているという。脈は力なく、瞬の上で振水音を証明する。六君子湯を与え、甘味を制限した。これをのむと毎日気持のよい通じがあり、食が進むようになり、1ヶ月ほどで4キロほど体重が増え、振水音もかすかに証明できるほどになった。そればかりか風邪もひかなくなった。・現代病名:胃下垂症 |
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〈曇りの日に現れる頭重感とめまい〉 主婦のNさん(36歳)は、いつも頭が重だるく、めまいがして、体に力が入らないという症状で悩んでいました。この症状は、特に曇りの日や台風の前後にひどくなります。そこで、Nさんは漢方を処方するクリニックを訪れました。日ごろから胃が弱く、冷え症のNさんには、頭重感を治す標治(局所的な治療)の処方として半夏白朮天麻湯、胃弱という体質を改善する本治(根本的な治療)の処方として六君子湯が出されました。服用を始めると、徐々に胃の調子が整い、それに伴って頭重感やめまいなどが起こる回数が減り、やがてまったく症状が現れなくなりました。 ・現代病名:頭重感・めまい |
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〈2年間続いた尿もれが2週間で快癒〉 会社経営者のSさん(58歳)は、行動的でおしゃれな女性ですが、肥満気味で、2年前から頻尿と尿もれに悩んでいました。トイレに間に合わないことが多く、常に下着を持ち歩いていたほどです。自分で治そうといろいろ試しましたが、改善せず、知人の紹介で病院を受診しました。Sさんは胃が弱く、冷えやむくみがあるため、真武湯に六君子湯を併用することになりました。服用を始めて2週間、尿もれは完全に治まりました。冷えが取れ、胃の状態が安定すると、顔のむくみが消え、体重も2kg減っていました。 ・現代病名:尿もれ |
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〈だるさとむくみが取れた〉 Fさん(25歳・女性)はだるさが取れず、疲れやすくて根気もありません。のどが渇くので、いつも水を飲んでおり、足もむくんでいました。さらには、食べると下痢をするという状態です。そこで近くの漢方薬局で相談したところ、六君子湯と十全大補湯を処方されました。胃腸を丈夫にして、水分代謝をよくするという漢方薬です。すると、半月でむくみが取れ、下痢も治り、だるさも消えました。その上、ざらざらしていた肌もキレイになり、思わぬ効果に大喜びでした。 ・現代病名:だるさとむくみ |
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〈3年来の腹痛が漢方で改善した〉 Mさん(29歳・女性)は、3年ほど前からときどき腹痛を覚えるようになり、以来軟便が続く毎日でした。そのころから体がだるく、食欲不振で、体重も落ち、仕事や日常生活においても無気力になっていきました。医師には慢性胃炎と診断され、胃薬を処方されました。ところが、薬を飲み続けても、一時的にはよくなったような気がするのですが、なかなか完治したという実感が得られず、胃薬を手放せない状態でした。 あるとき、知人の紹介で、漢方薬を扱っている病院を訪ねたMさんは、そ二で虚証と判定され、先天的な胃弱であると診断されたのです。 このとき処方された六君子湯を半月ばかり服用してみたところ、疲労感が和らぎ、食後の胃の痛みがなくなったことで、徐々に食欲も戻ってきました。 現在も六君子湯を飲み続けていますが、以前と変わらぬ元気を取り戻し、明るい毎日を送っているとのことです。 ・現代病名:慢性胃炎 |
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〈潰瘍性大腸炎〉 60歳の主婦。主訴は右下腹痛と便秘、全身倦怠、食欲不振があり、貧血は高度である。 一見して癌と思わしめる顔貌であったので、精密検査をした。赤沈は一時間八を示し、胃液は無酸、 潜出血強陽性で、小野寺氏腎部圧痛点陽性、X線所見と腹部触診では腫瘤は触れない。これに対して真武湯、パロチン注射、効果なく悪化するので、日赤病院に検査を依頼したところ、潰瘍性大腸炎らしいとのことであった。 入院して手術せんとしたが、患者が手術をきらってむりに退院して漢方治療を希望してきた。沈思黙考の結果、腹証から六君子湯の証と判明し、他の一切の治療を排して、患者は熱心に服用した。10日後には腹全体の力がつき、排便も順調となり、食思良好、全く順調に快方に向かった。 証は川の流れに似て絶えず変わっている。いわゆるタイミングがよくないと証に一致した投薬ができないのではないかと思う。また医師に対する患者の信頼度に支配されることも否めないことと思われる。 ・現代病名:潰瘍性大腸炎 |
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〈胃下垂症〉 49歳の婦人であるが、2年前より胃下垂といわれ、いつも心下部が居え、全身倦怠感を訴え、肩や背が凝り、血圧は低く、ときどきめまいがして元気が出ない。この2年来皮膚に血豆がたくさん出てきた。便通は1回あるが、食欲がなく、子供は1人で、帝王切開手術をうけて生んだ。 痩せて貧血気味で、脈も腹も軟弱である。胃部拍水音が著明である。右季肋下部にやや緊張するところがあって、圧迫すると苦しいという。私はこれに柴荷六君子湯を与えた。これを服用していると、食欲が出て、冷えなくなり、冬になっても例年のように寒さを覚えず、コタツがいらなくなった。 そればかりではない。不思議なことには、全身とくに胸腹部皮膚に赤小豆のように多発していた血豆が消えてきた。新しいのができなくなったといって、大喜びであった。4ヵ月ほどのんで廃薬した。 ・現代病名:胃下垂症 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|
半夏 » |
4 |
理気・化湿・化痰・止咳・止嘔 |
化痰止咳平喘薬 |
温化寒痰薬 |
||
生姜 » |
0.5 |
理気・化湿・化痰・止咳・止嘔 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
||
大棗 » |
2 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
||
人参 » |
4 |
補気 |
生津 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
甘草 » |
1 |
補気 |
生津 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
白朮 » |
4 |
補気 |
利水消腫・止瀉 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
茯苓 » |
4 |
健脾 |
利水消腫・止瀉 |
利水滲湿薬 |
||
陳皮 » |
2 |
理気・化湿・化痰 |
理気薬(行気薬) |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.人参・甘草(炙甘草)・白朮・茯苓・大棗は、全身の機能を高めて物質代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成促進・造血・免疫能増強に働く。
2.白朮・茯苓は、消化管内の水分を血中に引き込んで、溜飲や泥状~水様便を改善し、また組織中の余剰水分を利尿作用によって排泄する(利水・消腫)。
3.陳皮・半夏・生姜は、鎮嘔・制吐・鎮咳・去痰に働き、また胃腸の蠕動を調整して痞えや膨満感を除き、消化吸収を補助する(理気化痰)。
4.大棗・甘草(炙甘草)は諸薬を調和させ、胃を保護する。
(補足)
人参・甘草・白朮・茯苓は「四君子湯」で、補気健脾の基本処方である。本方は、四君子湯に和胃降逆の小半夏加茯苓湯(半夏・生姜・茯苓)あるいは理気化痰の二陳湯(陳皮・半夏・生姜・茯苓・甘草)を配合したものと考えてよい。胃の通降を促進することにより、食欲を増す。
六君子とは人参・白朮・茯苓・甘草・半夏・陳皮の六つが副作用のない上薬だという意味ですが、半夏には副作用がないとは言えません。むしろ人参・白朮・茯苓・甘草を合わせたものを四君子湯としたので、それに二つ加えたものを六君子湯と呼んだと考えた方がよいかもしれません。生姜・大棗のペアを加えた意味は、四君子湯の場合と同様です。
四君子湯に悪心・嘔吐(漢方的には胃内停水にもとづくと考える)をとめる半夏と、胃内停水や痰を除く陳皮が加わったもの(四君子湯と二陳湯の合方と見ることもできます)で、四君子湯よりも一層胃内停水を除く作用が強化されていますが、一面、陳皮には若干の瀉作用があり、四君子湯ほど虚証の著しくない胃アトニー・胃下垂(これを脾虚という)に、広く用いることができます。
半夏の入った方剤ですが、ここにもその副作用を除くために生姜が配合されています。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●疲れた消化器系を正常に戻す |
女性の場合は、乳がんに次いで罹患者の多い大腸がんです。また、死亡数では大腸がんが1位となっているんです。決して人ごとではありません。 大腸がんのリスクを上げるといわれている要因を、国立がん研究センターの情報を基にまとめました。 肉や魚の焦げ目を平気で食べている 肉や魚の焦げ目を食べると「がんになる」と聞いた事がある人も少なくないと思います。焦げ目に含まれている“ヘテロサイクリックアミン”と呼ばれる物質には、大腸がんのリスクを高める恐れがあるそうです。 まだ、根拠は不十分だとされているそうで、神経質になり過ぎると何も口にできなくなってしまいますが、食事のときは念のため頭に入れておきましょう。 赤肉の食べ過ぎ 赤肉(食肉での「赤肉」は多くが筋肉組織であり、脂肪やスジが少なく赤く見える肉の部位)の食べ過ぎやハムやソーセージなど加工肉の食べ過ぎも大腸がんのリスクを高めると考えられています。国立がん研究センターが行った多目的コホート研究によると、女性の場合は特に赤肉の食べ過ぎが大腸がんリスク増大に影響を与えるということです。 食べ過ぎとはどの程度なのか意見が分かれるところですが、上述の研究では1日80g以上の赤肉を毎日食べた女性に大腸がんリスクの増大が認められたそうです。具体的な目安として、1日80gを意識するといいです。 日常的な運動不足 運動不足も大腸がんのリスクを高めるといわれています。前述の多目的コホート研究では、身体活動量と女性の大腸がんリスクに関連が見られなかったという研究結果がありますが、運動は一般的に肥満を予防し、胆汁酸分泌を抑え、免疫力を高めます。発がん物質を含んだ便の排出も促すので、普段デスクワークなどで体を動かす習慣のない人は、運動不足に注意しましょう。 大量の飲酒 女性の場合は、大量の飲酒が大腸がんのリスクとなると考えられています。大量の飲酒とはどの程度を指すのか一概には言えませんが、厚生労働省によれば1日平均純アルコールで20g以下が“節度ある適度な飲酒”になるそうです。女性の場合は男性よりアルコールを処理する働きが弱いため、その半分程度が理想的という意見もあります。具体的には350mlの缶ビールを1日1本以下に抑えるといった感じです。 大腸がんのリスクを減らしてみてください。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
---|---|---|
蠕動促進・制吐・溜飲の除去を目的とする場合 |
六君子湯+香蘇散 » 六君子湯+半夏厚朴湯 » |
|
汗かきあるいは気虚の程度が強い場合 |
六君子湯+黄耆建中湯 » 六君子湯+補中益気湯 » |
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膨満感が強い場合 |
六君子湯+参蘇飲 » 六君子湯+半夏厚朴湯 » 六君子湯+九味横榔湯 » |
|
悪心・嘔吐が強い場合 |
六君子湯+半夏厚朴湯 » 六君子湯+小半夏加茯苓湯 » |
|
慢性の咳漱・多痰の場合 |
六君子湯+参蘇飲 » 六君子湯+二陳湯 » |
|
泥状~水様便の場合 |
六君子湯+五苓散 » 六君子湯+真武湯 » |
|
●優れた君子のように穏やかに効く漢方薬
六君子湯の処方は、中国の明の時代に書かれた漢方書物『万病回春』に記載されていて、日本には江戸時代の初期に伝わりました。8つの生薬が入っているのに、なぜ八君子湯といわないのかというと、中国では、大喪と生姜は、古くから食材として一般的に使われていたため、取り立てて構成生薬の数に加えるまでもないと考えられたからです。
また、「君子」の名が付いているのは、基本生薬である人参、白朮、茯苓、甘草が、穏やかな効き目をもたらすことから、気品と才徳に秀でた穏やかな君子に例えてのことです。君子湯には、四君子湯や六君子湯のほかに、五君子湯(異功散)という漢方薬もあり、いずれも疲れやすく、弱った胃腸を元気にしてくれる薬です。
ちなみに、六君子湯を服用して体力が回復してきたら次に「半瀉六君子湯」を服用するとさらに効果が高まります。
このほか、木香や縮砂などを加えた「香砂六君子湯」や「加減六君子湯」などのように、六君子湯は、症状に合わせて、さまざまな生薬を加えたり、減らしたりして処方されることも多い漢方薬です。