喉の渇きとほてりのある方
熱病により津気の消耗(高熱・口渇・脱力感)/清法による気分熱証治療の代表方剤/肺・胃の実熱証に肺・胃の気虚、津液不足を兼ねるもの
暑気あたり、日射病、熱射病、風邪、糖尿病、かゆみが強い皮膚疾患、熱性疾患時、流感、腸チフス、肺炎、熱中症、腎炎、脳炎、尿毒症、蕁麻疹、湿疹、パセドー病、夜尿症。
1.炎症性疾患の極期で高熱・激しい口渇・多飲(冷たいものを好む)・熱感・顔面紅潮・多汗・無力感・舌質は紅で乾燥・舌苔は黄で乾燥・脈は大で無力などの症候(気分熱盛・気虚)を呈するとき。
2.口渇・ほてり・多飲・多食・口臭・歯齦の腫脹疼痛・舌質は紅・舌苔は黄・脈は数などの症候(胃熱)。
口内炎・歯周炎・胃炎・糖尿病・薬剤性口渇など。
3.局所の炎症。
関節炎・関節リウマチなど。
4.アトピー性皮膚炎など皮膚の炎症で赤味を帯びるもの。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●口渇、多汗、尿自利
●脉洪大
●皮膚灼熱感、脱水
(source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1757年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0588 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1473 | (EK-34)2.0g×42包(2週間分) | 6,560円(税込) | ||
k1471 | (KB-34)3.0g×28包(2週間分) | 6,560円(税込) | ||
k1472 | (KB-34)3.0g×168包(12週間分) | 38,114円(税込) | ||
k1474 | (EK-34)2.0g×294包(14週間分) | 43,590円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1782 | (EKT-34)168錠(2週間分) | 6,550円(税込) | ||
k1783 | (EKT-34)1764錠(21週間分) | 68,978円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1675 | (N34)4.0g×42包(2週間分) | 5,892円(税込) | ||
k1676 | (N34)4.0g×147包(7週間分) | 20,590円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0648 | 42包(2週間分) | 6,330円(税込) | ||
k0776 | 189包(63日分) | 24,073円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2104 | 500g | 30,240円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…清法:熱邪を清解することにより裏熱を消除する治法です。
【中薬大分類】清熱剤…熱を除去する方剤です。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱を改善する方剤です。
【中薬中分類】清気分熱剤…熱性の感冒や熱病の中期に用いる方剤です。熱邪が気分にあって高熱・つよい口渇・多汗・舌苔が黄・脈が洪大滑数の場合や、病後の余熱未清に適用します。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(ほてり)、実証(比較的体力充実)、燥証(口渇)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
熱盛(ねつせい)…発熱性疾患で脱水があきらかになり「大煩渇」を呈する場合に用い、生津の人参によって脱水を予防します。このほか、人参に補気の効能があるところがら、炎症が強くてやや気虚が加わった衰弱の状態に用いてもよいです。小児・老人などの激しい炎症では、こうした状態を呈しやすいので、白虎加人参湯が有効です。
このほか、人参に血糖降下作用があり、石膏・知母が口渇を止めるところから、口渇を主とした糖尿病に用いられ一定の効果をあげているようですが、糖尿病の根本的治療になるかどうかについては、なお検討を要します。
【証(病機)】気分熱盛・津気両傷(きぶんねつせい・しんきりょうしょう)
清熱瀉火・生津止渇・補気
・清熱瀉火法(せいねつしゃかほう)…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。
・生津(せいしん)…唾(つば)を出させて、咽(のど)の渇きを取ることです。
・止渇(しかつ)…渇きを止めることです。
・補気(ほき)…気を補う=益気のことです。
・気分熱盛(きぶんねっせい)…熱邪による病態で、高熱、口渇、顔面紅潮、目の充血、いらいら、胸痛などの症状です。
・煩渇引飲(はんかついんいん)…口渇がはなはだしく、いくら飲んでも飲み足りないことです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●悪寒がして熱を感じる。
●寒くなったり熱くなったりする。
●熱があり、汗が出てのどの渇きが激しい。
●ほかが熱くても、背中だけがゾクゾク寒い。
●体がつらくて身の置き所に苦しむ(煩悶)。
●みぞおち部がつかえて固い。
●食欲が減少して食べられなくなる。
●舌が乾燥ぎみで白く、脈は大きくて速い。
【白虎加人参湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈糖尿病〉 昭和5年生まれの男性。背は高いがやせている。食欲もあり、元気もあって仕事熱心な人である。健康診断で、糖尿病初期と言われたという。病院の薬や漢方薬を買って服用したが、調子がよくないという。非常にのどが渇き、寝るまで水を飲んだりしている。尿もそのためよく出ている。夜間も2、3回は排尿に起きる。実証タイプなので、白虎加人参湯を投与したところ、口渇は次第に減少し、疲労もなくなって、尿利も正常になった。当初話さなかったが夫婦生活も正常に戻ったと報告をうけた。その後も服用をつづけている。・現代病名:糖尿病 |
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〈口渇が激しく、左手がだるく口きどころがないという患者〉 49歳の女性。経閉後、肥満し、血圧が高くしばらく大柴胡湯をのんでいたが、3~4日前に感冒にかかり、左手が置くところがないほどだるいという。そのためよく眠れない。脈は浮で力があり、体温は38度を越している。悪感があり、発汗はみられない。私はこれに、麻黄加乖湯を与えたところ、発汗したけれども、軽快の様子がみれない。かえって、食物の味がなくなり、のどがひどく渇くようになった。そこで白虎加人参湯を与えたところ、たった1日分で全快した。・現代病名:口渇 |
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〈夜尿症〉 10歳の少年。毎夜遺尿をするという。体格、栄養、血色ともに普通である。床につく前にのどが乾くといって、水をがぶがぶのみ、どうしてもやめないという母の言葉にヒントを得て、白虎加人参湯を用いたところ、口渇が止み、遺尿も治った。・現代病名:夜尿症 |
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〈全身アトピーの小1女児〉 小学校1年生の女児。全身のアトピー性皮膚炎で、皮膚は乾燥して赤く、痒いのでかくと落屑が粉のように落ちる。毎晩1~2回起きて全身を母親にかいてもらうという。食欲もあるし、口渇も強い。いろいろの手当てをしても効果が上がらなかったという。 問診すると汗をかかない子であると母親がいう。そこで汗腺の調節作用のある桂麻各半湯と白虎加人参湯を与えた。約2週間のむと少しずつ痒みが減っている状態になったが、口渇が甚だしいことと、異常に皮膚が乾燥し、座席に粉をまいたように落屑がでるのを目当てにして越婢加朮湯を与えたところ、2週間、4週間と経過がよく、皮膚に潤いがっき、痒みが減じ、約半年で完治に至った。学校で同級生たちにきれいになったといわれ、子供は喜んでいますと母親が言っていた。越婢加朮湯は皮膚疾患の場合、皮膚の「乾湿」はあまり考えなくてもよいといわれる。 ・現代病名:全身アトピー |
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〈3ヵ月間、白虎加人参湯を飲んで完治〉 コンピューター関係の会社で働いているTさん(28歳・女性)は、このところ冬と夏に必ずかかる扁桃炎に悩まされてきました。冬の暖房と夏の冷房によるオフィスの乾燥が原因のようです。そこで近所の漢方薬局へ出向いたところ、白虎加人参湯が処方されました。これは口の渇きによく効く漢方薬で、炎症や発熱を抑える効果があるほか、アトピーなどの皮膚湿疹にもよく効く薬です。 そのせいか、のどの痛みが取れただけでなく、皮膚のカサカサもきれいになったのです。飲みはじめて1ヵ月で、まずのどの渇きがなくなり、3ヵ月目にはほとんど治っていました。 Tさんはキムチなど辛いものが大好きだったのですが、漢方薬局で、辛い食べ物はのどの粘膜を刺激して充血させ、腫れを悪化させるから控えるようにと注意され、以来タブーになりました。 このように、日常生活から原因となるものを取り除き、プラスになる漢方薬で解毒して、細胞を潤していくことが大切なのです。 ・現代病名:扁桃炎 |
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組成成分 |
1.石膏・知母は、消炎・解熱に働く(清熱瀉火)。
石膏は、持続性で強い解熱作用をもち、高熱に奏効する。
2.石膏は、強い止渇の効果があり、細胞内脱水による激しい口渇を止めるとされている(止渇)。
3.石膏・知母は、鎮静に働き、いらいら・焦躁感を鎮める(瀉火)。
4.人参・知母・甘草(炙甘草)・粳米は、滋潤作用をもち、体内の水分を保持する(生津・潤燥)。
人参・甘草(炙甘草)は、抗利尿作用により体液を保持する。
5.人参・甘草(炙甘草)・粳米は、消化吸収を促進し、全身の機能を高める(補気健脾)。
6.知母には血糖降下作用があり、石膏と配合するとこの作用が強まる。人参にも血糖降下作用が認められている。
(補足)
本方は、白虎湯に人参を配合したものである。
元来は、発熱性疾患の極期で炎症と発汗による脱水で「高熱・激しい口渇」とともに無力感(気虚)がみられるものに対する処方である。
高熱がみられるときには、多量・頻回に服用させる必要がある。
●苦しい熱疾患に用いる名処方 |