衰弱した方
気血両虚証(不眠症・不安感が強い)
病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血、慢性気管支炎、病後又は産後の体力増強、虚弱体質、肺結核、胃腸カタル、胃アトニー、胃拡張
元気がない・気力がない・疲れやすい・声に力がない・食欲不振・軟便~泥状便などの症候(気虚)と、顔色や皮膚につやがなく、かさかさして潤いがない、頭のふらつき・目がかすむ・四肢の痺れ感・筋肉のひきつりなどの症候(血虚)が基本にある(気血両虚)以下の状況。
1.貧血症・慢性肝炎・慢性腎炎・その他の慢性疾患に伴う衰弱。
2.悪性腫瘍の術後・放射線治療・抗癌剤投与などによる体力消耗の予防と治療。QOLの向上。
3.血小板減少症。
4.病後・術後・産後・出血後などの衰弱。
5.口腔乾燥症・ドライアイ・シェーグレン症候群など粘膜の乾燥症。
6.褥創・瘻孔・慢性の皮膚潰瘍・冷膿ようなどの肉芽形成不全。
7.自律神経失調症・更年期症候群・不眠症など。
8.レイノー症候群・しもやけ(凍瘡)。
(参考)
食欲不振・泥状~水様便・無力感などの気虚の症候が甚だしいときには、補血の薬物が吸収障害を起こすことがあるので、まず六君子湯・補中益気湯などで機能面を改善するほうがよい。
●妊娠中の貧血の場合によく使用されます。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●虚弱、衰弱者
●四肢倦怠、虚熱
●息切れ
(source)
西暦1107年 宋時代 『和剤局方』 陳思文 太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)ともいう。宋・太医川編。1078~1085年に刊行。宋代の薬局法ともいうべき書で、ちなみに日本の薬局方の名はこの書より起ったものである。現存するものは10巻で諸風、傷寒など14門、788方に分類される。処方毎に主治、配伍、修制法などが記されており、広く流布し、影響の比較的大きい書である。→処方使用期間:900年間
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1039 | 30日分 | 16,178円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1222 | 2.5g×42包(EK-108)(2週間分) | 7,448円(税込) | ||
k1220 | 3.75g×28包(KB-108)(2週間分) | 7,448円(税込) | ||
k1221 | 3.75g×168包(KB-108)(12週間分) | 43,590円(税込) | ||
k1223 | 2.5g×294包(EK-108)(14週間分) | 51,367円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1666 | (N108)2.5g×189包(63日分) | 16,867円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0718 | 42包(2週間分) | 6,560円(税込) | ||
k0846 | 189包(63日分) | 24,960円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】気血双補剤…気血を同時に補う方剤です。気虚と血虚がほぼ同等に存在する気血両虚に使用します。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)の方に適応します。
【証(病機)】気血両虚(きけつりょうきょ)
益気養営・気血双補・安神・祛寒・止咳・補気・養血・補陽
・益気(えっき)…気を補充することです。
・気血双補剤(きけつそうほざい)…補気剤と補血剤の構成を合方したものになります。ただし、血虚は多くの場合気虚に不随して発生するので、気血双補剤の主体は補気にあります。
・安神(あんしん)…精神を安定させることです。
・止咳(しがい)…咳を止めることです。
【人参養栄湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈せきや冷えが解消し、体力が付いてきた〉 Yさん(45歳・女性)は、子どものころから低血圧気味で、朝礼などで長時間立っていると倒れてしまうことがありました。当時から、病院で起立性低血圧症という診断を受けていたということです。大人になっても血圧は低く、今回、漢方研究医のクリニックに相談に訪れたときも、血圧は上(最大血圧)が90㎜Hgぐらいしかありませんでした。 Yさんはやせ型で、手足が冷たい冷え症体質です。普段から体力がなくてやる気が出ないし、食欲もなく、ご飯を食べた後に眠くなるといいます。気管支が弱くて、すぐにせきこむ傾向もありました。 そこで、医師に人参養栄湯のエキス剤を処方され、半年ぐらい飲み続けたら、とても体調がよくなったといいます。 血圧を測ると最大で100㎜Hgぐらいしかありませんが、食欲が出て、手足の冷えが解消したとのことです。また、冬場の寒いときによくせきこんでいたのですが、そうしたこともなくなりました。現在は、具合が悪くなったときだけ漢方薬を飲んでいますが、体調はおおむね良好です。 ・現代病名:低血圧 |
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組成成分 |
1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働く。
2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰の水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.熟地黄・当帰・芍薬・五味子・遠志は、栄養物を含み、全身を栄養・滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化する(補血)。
4.当帰は、血管拡張により循環を改善し、栄養物の分配・供給を強める(活血)。
5.桂皮は、血管拡張により内臓や末梢の循環を強めて体を温め(補陽散寒)、唾液・胃液の分泌を高めて消化吸収を補助する。
6.当帰・芍薬・遠志は鎮静作用をもち、特に遠志は催眠に働く(安神)。
7.遠志・五味子・陳皮は、鎮咳・去痰作用をもち、五味子は呼吸困難を改善する(平喘)。
8.陳皮・桂皮は、蠕動促進によって消化吸収を補助する(理気)。
(補足)
本方は、補気の基本処方「四君子湯」と補血の基本処方「四物湯」を組み合わせ、補気の黄耆と去痰止咳の五味子・遠志および理気化痰の陳皮を配合し、川芎を除いたものに相当する。
十全大補湯(去川芎)に遠志・五味子・陳皮を加えたものでもあり、「気血双補」の処方となっている。すなわち、機能面・物質面の消耗に対して用い、咳嗽・不安・浅眠を伴う状況にもよい。
当帰から黄耆までは、十全大補湯から川弓を除いたものに相当し、これに陳皮以下を加えたものです。五味子には鎮咳、遠志・陳皮
には去痰作用があり、また遠志・五味子には強壮・鎮静作用が、陳皮には理気・健胃作用もあります。いずれも温性で、十全大補湯にさらにこのような作用が加わったと見ることができます。
すなわち気血両虚を治す大補剤で、しかも健胃・去痰・鎮静の効を兼ねる方剤と言うことができます。やや燥証向きで、熟地黄が入っているので、下痢や食欲不振の方には慎重に投与する必要があります。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
左の写真は当帰の花です。 |