●胃アトニーのある虚弱体質者の更年期・産前産後の諸神経症、ことに眩暈(めまい)。
のぼせと眩暈(めまい)のある方
月経不順・産後諸症
更年期症候群、産前産後の神経症、月経不順、血の道症、不眠症、頭痛、神経症、自律神経失調症、腰痛
●特にありません。
●のぼせとめまい
●病状が限定して頑固(頭痛、肩こり)
●心下痞と下腹部の抵抗、圧痛
(source)
西暦1865年 江戸時代 『浅田家方』 浅田宗伯 浅田 宗伯(あさだ そうはく、文化12年5月22日(1815年6月29日) - 明治27年(1894年)3月16日)は日本の漢方医、儒学者。浅田飴より販売されている「浅田飴」のルーツとなる処方を考案した人物である。→処方使用期間:142年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0678 | 2.5g×42包(2週間分) | 6,330円(税込) | ||
k0806 | 2.5g×189包(63日分) | 24,084円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…4.50 g ●一日分価格(税込)…494円
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1198 | 30日分(30包入り) | 4,309円(税込) |
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…和法:和解あるいは調和の作用によって病邪を消除する治法です。
【中薬大分類】和解剤…調和を行う方剤です。和解の方法により病邪を解除する方剤です。少陽半表半裏の邪を解除したり、肝脾不和・脾胃不和を改善するもので、八法の【和法】に相当します。
【中薬中分類】調和肝脾剤…肝と脾を調和する方剤です。肝気欝結による脾胃への横逆、または脾虚不運で肝陰が不足して疏泄が失調した脾虚肝乗により、胸脇脹痛・腹痛・悪心・嘔吐・下痢など肝胃不和・肝脾不和が見られるときに使用します。
裏熱(寒)虚(りねつ(かん)きょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、虚証(体力中くらい)、血虚(血流不足・貧血症状)、気滞(抑うつ・不安)、気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
気滞・心肝火旺・下寒・気血両虚(きたい・しんかんかおう・げかん・きけつりょうきょ)…理気薬で、蠕動調整・止嘔に作用して、胸苦しい・腹満・腹痛・悪心・嘔吐などを改善し、香附子・木香・川芎が抗うつに働きます。
また、瀉火の黄連・黄芩でのぼせ・ほてりを緩解します。散寒の桂皮・川芎・当帰・丁香は、下部の冷えを温めます。さらに、補血・活血・調経の当帰・川芎は月経調整・栄養補給・循環改善に作用し、補気健脾の人参・蒼朮・炙甘草が元気をつけ食飲を増します。以上の効能にもとづいて、気滞・冷え・のぼせなどを呈する気血両虚の方に用いると良いです。
【証(病機)】気滞・心火旺・気の上衡・血熱(きたい・しんかおう・きのじょうこう・けつねつ)
● > 女性の使用が多い方剤です。
益気滋陰・清心火・理気・補血・瀉火・散寒・気血双補
・益気(えっき)…気を補充することです。
・滋陰(じいん)…潤い、冷やす力、陰を補充することです。陰(液)を潤すと、陽(氣)即ち元気が出るということです。陰虚を解消することです。類義語:補陰・養陰・涵陰・育陰
・清心(せいしん)…心の機能亢進状態を改善することです。
・理気(りき)…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。
・補血(ほけつ)…血を補うことです。=益血、養血。
・瀉火(しゃか)…熱の過剰な状態を改善することです。
・散寒法(さんかんほう)…温める事によって寒邪をのぞく治療法です。
・気血双補剤(きけつそうほざい)…補気剤と補血剤の構成を合方したものになります。ただし、血虚は多くの場合気虚に不随して発生するので、気血双補剤の主体は補気にあります。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●ひとつか2つの症状が、いつまでも継続する傾向にある。
●不眠や頭痛、頭重感、めまい、動悸、便秘、のぼせ、腰痛、肩こりなどに悩まされている。
●精神不安があり、憂うつである。
●症状が慢性化している。
●体質的には特徴が少なく、オ血の兆候もはっきりしないが月経不順がある、または、産前・産後で精神的に不安定である。
【女神散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈症状と一緒に夫婦喧嘩も治まった〉 夫とともにクリーニング店を切りもりしているJ子さん(52歳)。わりあい元気で、大きな病気もなく毎日忙しく過ごしてきました。しかし、50の声を聞いてから生理が遅れ気味になり、肩こりやめまいに悩み始め、気分がふさいで接客もおっくうになってきたのです。また、ときにはイライラして夫にあたり、あまりしなかった夫婦喧嘩まで頻発する始末でした。 隣の漢方薬局の老店主がJ子さんのそんな様子に気付き、女神散と柴胡桂枝湯を勧めてくれました。服用し始めて3週間ほどで肩こりとめまいが治まり、さらに1ヵ月後には、気鬱もイライラもなくなりました。J子さんの回復を最も喜んでいるのは、八つ当たりの的だった夫だということです。 ・現代病名:更年期障害 |
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〈血の道症に女神散〉 51歳、女性。【現病歴】3年前に閉経して以来、種々の不定愁訴に悩まされるようになった。人に勧められ、加味迫遥散の錠剤を半年飲んだが無効であったという。 いちばん苦しいのは何かとたずねると、めまいとのぼせであるという。か一つとのぼせてくると汗をかく。また不眠を訴える。 【現症】身長160cm、体重60㎏。 体格はがっちりして便秘がち。脈、舌に異常なく、夜間尿は1回。 また腹証上も特記すべきものはない。血圧134-82。 【経過】はじめ黄連解毒湯を与えたが無効。 ところでこの患者は、いろいろの症状を訴えたが、主訴はいつも、めまいとのぼせであった。そこで女神散に変方してみた。 すると1か月後に、ほてりが減少し、めまいもとれて気分が非常に楽になってきた。 5か月後にはだいぶ眠れるようになり、気分も落ち着いてきた。 11か月後、ほとんど汗をかかなくなった。めまいはしない。ほてりもすっかりおさまってとても気分がよい。「おかげで助かりました」と述べて廃薬した。 ・現代病名:更年期不定愁訴。特にめまいとのぼせ。 |
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組成成分各生薬の詳細説明にリンクします。 |
人参・白朮・甘草は人参湯から乾姜を除いたもので、これに心下痞を治す黄芩・黄連の組み合わせ、血のめぐりをよくする当帰・川芎の組み合わせ、芳香性健胃薬(気のめぐりをよくすると漢方では考える)の香附子・木香・丁香などを加えたものです。
桂枝もこの場合、芳香性健胃薬として期待されていますが、特にのぼせを下げる薬として方剤中重要な地位を占めています。檳榔子も健胃薬であり、香附子は気をめぐらすとともに調経作用(月経を調える作用)もあり、当帰・川芎の作用を助けます。大黄は便秘のない場合は除いて用います。
本方は苓桂朮甘湯から茯苓を除いて他を加えたと見ることもできるように、めまいやのぼせを主目標に構成されており、人参湯が適するような体質で、心下痞や胃内停水があり、気のめぐり・血のめぐりがともに悪い場合に適した方剤です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●女性特有の精神不安を解消する |
●「軍中七気」の薬は男性にも有効 |
左の写真は当帰の花です。 |
女神散は、血の道症の治療に昔から広く用いられてきた処方です。
血の道症とは、女性の生理に伴うさまざまな症状のことで、更年期障害と必ずしも一致しませんが、現れる症状そのものは、更年期障害にとてもよく似ています。中でも、女神散がぴたりと合うのは、気分がふさぎ、人と話をするのを嫌がるような"鬱"(うつ)気味の人です。
のぼせやめまい、頭痛、動悸などがあって、誰にも会いたくないような気分の人がこの薬を用いると、さまざまな症状が緩和されていきます。ほかにも肩こりや、背中が熱くなり発汗するなどの、さまざまな症状に対応します。基本的な作用はオ血の解消で、配合されている当帰(トウキの根)や川キュウ(センキュウの根)は血流を改善する生薬、桂枝(ケイジュの若枝)は、のぼせの原因である気の上衝(じょうしょう)を治す生薬です。