顔色のあまりよくない胃アトニータイプの方
痰飲証(胃部振水音・痰多)/痰湿証治療の基本方剤/痰飲伏肺(痰湿阻肺)
胃炎、胃カタル、気管支炎、悪心、嘔吐、眩暈(めまい)、つわり、胃下垂、咳嗽(痰の多い)、頭痛、気鬱、食傷、二日酔い、脳溢血、ノイローゼ、慢性頭痛、食中毒
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●悪心、嘔吐
●胃内停水
●心下部のつかえ
(source)
西暦1107年 宋時代 『和剤局方』 陳思文 太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)ともいう。宋・太医川編。1078~1085年に刊行。宋代の薬局法ともいうべき書で、ちなみに日本の薬局方の名はこの書より起ったものである。現存するものは10巻で諸風、傷寒など14門、788方に分類される。処方毎に主治、配伍、修制法などが記されており、広く流布し、影響の比較的大きい書である。→処方使用期間:900年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0692 | 42包(2週間分) | 3,438円(税込) | ||
k0820 | 189包(63日分) | 13,788円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.75 g ●一日分価格(税込)…224円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1723 | 2.0g×252包(84日分) | 21,883円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…消法:消食導滞・散結消堅の効能により、気・血・痰・食・水・虫などが積聚した有形の滞結を徐々に消散させる治法です。
【中薬大分類】祛痰剤…固まった水液である痰を除する方剤です。きょ痰薬を主体にし、痰を排除・消解したり、各種の痰病に効果のある方剤です。
【中薬中分類】燥湿化痰剤…一般のきょ痰方剤です。湿痰に用います。湿痰は、脾陽不振のために運化が不十分になり、水湿が停聚して生じた痰です。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(体力中くらい)、湿証(水分停滞)の方に適応します。
【証(病機)】脾不運湿・湿痰(ひふうんしつ・しつたん)
理気調中・燥湿去痰・化痰
・理気(りき)…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。
・去痰(きょたん)…痰を除くことです。
【二陳湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈妊娠悪阻(つわり)〉 34歳の女性。妊娠4ヵ月である。いままで妊娠すること2度。2度ともつわりがひどくて人工流産してしまった。今度はどうしても生ませたいと、家族のものもみんな望んでいるので、いのちがけでがんばるつもりであるという。しかし、今度もつわりはひどくて約2ヵ月、ほとんど食事がもたない。吐物に血が混じって出ることもある。すっかり痩せ衰え、顔色は蒼白で、脈も腹も軟弱である。心下部に停水があり、わずかに膨満しているものがある。舌白苔があり、便秘して脱肛する。 私は小半夏加茯苓湯でもよいと思われたが、心下の停飲と痞満と胃熱に対して、二陳陽加味方の方がよいと思い、二陳湯に悪阻加減をして3日分与えた。 さかずきに一杯ずつ、徐々に冷服させた。一杯のんで落ちついたら、また一杯のむというようにしたのであるが、初めのうちはむかむかしていたが吐かないですみ、その後だんだん食物がおさまり、3日後にはあの激しい嘔吐がほとんど治った。 ・現代病名:妊娠悪阻(つわり) |
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〈小児喘息(五虎二陳湯)〉 5歳の男子。生まれつき弱い子であったが、生まれた翌年の秋に風邪をひいて咳嗽が続き、小児喘息といわれた。平常も咳きこみがあるが、風邪をひくと激しくなる。百日咳のように咳きこんで、激しいときは前こごみになり、赤い顔して汗ばむほど苦しむ。少し口渇がある。栄養は普通、顔色もそれほど悪くはない。便通一回、偏食で食欲はない。 このような激しい咳きこみで、自汗があり、口渇があるときは麻杏甘石湯の証である。心下に停飲があり、胸にもたれないように二陳湯を加えると、のみよくなってよくおさまる。これにさらに桑白皮を加えて五虎二陳湯と名づけるのである。 患者は、この処方10日分服用により、喘咳はすっかり治った。そして食欲が出て、おとなしくなった。それ以来、喘息から解放されたばかりでなく、体質が変わったように丈夫になった。 ・現代病名:小児喘息 |
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組成成分 |
半夏・生姜・茯苓は小半夏加茯苓湯で、これに胃内停水をとる陳皮と緩和(鎮静)作用のある甘草の加わったものです。二陳湯の名は、半夏と陳皮は古い(陳旧な)ほどよいというところから出ています。
小半夏加茯苓湯と二陳湯との間にはさしたる差はないと思われますが、前者は急性症状に適し、本剤はやや慢性化したものに適しています。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。