●胃アトニー傾向のある寒虚湿証者、ことに湿の著しい方の五十肩・頸腕症候群。ただし、六君子湯を用いるほどの虚証ではないです。
胃アトニー傾向のある寒虚湿証の方、ことに湿の著しい方
湿脾(重くしびれを呈する関節炎)・五十肩
肩関節周囲炎(五十肩)、頸肩腕症候群、慢性関節リウマチ、神経痛
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●肩や上腕の痛み
●水毒体質、筋肉のしまりがない
●やや胃腸が弱い
(source)
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 8巻。《内経》《難経》より金川四大家までの医学書を編纂したもの。上巻には総論、下巻には各論が記載されており、病証の種類も比較的多く、弁証も詳細で、方剤の選択も多い。→処方使用期間:420年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0699 | 42包(2週間分) | 3,822円(税込) | ||
k0827 | 189包(63日分) | 16,319円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
【中薬大分類】祛湿剤…停滞した水液(湿)を除去する方剤です。
【中薬中分類】祛風勝湿剤…風湿による肢体の痛みを治す方剤です。
表寒(熱)虚(ひょうかん(ねつ)きょ) …証(体質・症状)が、表証(体表)、虚証(やや胃腸が弱い)、湿証(水分停滞)の方に適応します。
【証(病機)】脾不運湿・湿痰(ひふうんしつ・しつたん)
去風湿・化痰利水
・化痰(けたん)…痰を除くことです。
・利水(りすい)…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。
【二朮湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈二朮湯で肩の痛みとともに持病も改善〉 以前から左肩に痛みがあったMさん(65歳・女性)は、季節が変わり、気温が下がったためか、痛みがひどくなってしまいました。そこで、漢方薬を扱っている整形外科を受診することにしました。Mさんは中肉中背の体型です。肥満ではありませんが、水太り体質で体にむくみが出ることが多く、みずおちの辺りをたたくとピチャピチャと音がします。もともと胃腸が弱く、消化液が食道へ逆流し、胸やけや食欲不振を起こす逆流性食道炎の持病もありました。 Mさんの話などから、医師は問診や腹診などにより、Mさんを虚証で水毒があると診断し、水毒体質の四十肩五十肩によく用いられる二朮湯を処方しました。 服用を始めると、肩の痛みは徐々に弱まり、2週間ほどで痛みは完全に消えました。また、水毒を解消して体を温める二朮湯の作用により、逆流性食道炎も治り、Mさんは、長年の持病からも解放されたのです。 ・現代病名:肩痛 |
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組成成分各生薬の詳細説明にリンクします。 |
半夏から甘草までは二陳湯、これに白朮・人参・大棗を加えると六君子湯になりますが、人参・大棗は除かれています。
これに香附子・鬼活・威霊仙・天南星という発散性鎮痛ないし鎮痙薬を配合したものが本方剤で、本方剤は二陳湯ないし六君子湯を使いたいような胃アトニー者(ただし、人参が除かれているのでその程度は軽い)の痛みを目標につくられた方剤と見ることができます。
二朮湯の名は、白朮と蒼朮の両方が入っていることから名付けられたものですが、白朮が収敏性であるのに対して蒼朮は発散性で、蒼朮は方剤全体の発散性を増す目的で加えられたものです。
この方剤の特徴は、構成生薬が甘草を除いてすべて燥性薬であることで(潤性で収敏性である人参・大棗が除かれていることに注意)、しかもその大半が温性で補性であることから、この方剤が寒虚湿証向きの方剤です。
なお、構成生薬中に黄芩という消炎性健胃薬が入っていますが、これは白朮という胃アトニー向き健胃薬に配して、単なる胃アトニーではなく、炎症も若干ある場合を想定して、この方剤がつくられています。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。