●寒虚証者の冷えによる痛みに用いますが、主として手足の冷え(凍瘡やレーノー氏病)を目標にして用います。手足の冷える人の下腹部冷痛にも良いです。
●当帰を中心にした漢方薬は、養血調経作用があり、生理不順や生理痛を緩和していきます。女性の人は、毎月生理で一定の血液を消耗しますので、慢性的に血液が不足しがちです。いざ 「妊娠、出産、授乳」のときにも、大量の血液が必要とされます。ふだんから、血液を養っておかないと、生理痛や生理不順、冷え性、不妊症の原因となります。血(けつ)がなければ、生理がこないので、妊娠できません。このことを、中医学では婦人は、血(けつ)をもって本となすと認識しています。
●慢性的な血液不足のことを、血虚と呼びますが、「当帰を中心にした漢方薬」を服用しますと、血液不足の 血虚の体が補血または養血されていきますので、婦人病が改善する基本となります。
手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢または下腹部が痛くなる人
寒滞肝脈(寒邪により経脈をながれる気血が停滞すること)/血寒証(四肢冷え・片頭痛)
レイノー病、凍瘡(しもやけ)、慢性関節リウマチ、慢性関節炎、腰痛症、頭痛、下腹部痛、慢性頭痛、坐骨神経痛、婦人下腹痛、肋間神経痛、脱疽、慢性虫垂炎、冷えによる不妊症、しもやけの予防
寒冷によって生じる四肢や下腹部の冷え・痛み・痺れなどの症候で、舌苔は白滑・脈は沈細あるいは微細のものの以下の状況。
1.腰痛症・坐骨神経痛など。
2.冷え症・レイノー症候群・しもやけ・凍傷など。
3.頭痛・腹痛など。
4.月経痛・稀発月経など。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●あちこち不定部位の痛み(腰痛、筋痛、頭痛etc)
●手足の寒厥(かんけつ)
●寒冷により症状増強
●女性に多く婦人科的手術後数年して起こることが多い
(source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1757年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0448 | 260錠 | 4,644円(税込) | ||
k0586 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1036 | 30日分 | 14,018円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1481 | (EK-38)2.5g×42包(2週間分) | 2,716円(税込) | ||
k1479 | (KB-38)3.75g×28包(2週間分) | 2,716円(税込) | ||
k1480 | (KB-38)3.75g×168包(12週間分) | 15,311円(税込) | ||
k1482 | (EK-38)2.5g×294包(14週間分) | 17,502円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1659 | (N38)3.0g×42包(2週間分) | 2,935円(税込) | ||
k1660 | (N38)3.0g×168包(56日分) | 10,733円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0274 | 180錠 | 3,888円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0652 | 42包(2週間分) | 3,165円(税込) | ||
k0780 | 189包(63日分) | 12,573円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2094 | 60包 | 5,400円(税込) | ||
k2095 | 500g | 22,356円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…温法:温裏・散寒・回陽・通絡などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経絡を通じて、裏寒を解消する治法です。
【中薬大分類】温裏(補陽)剤…体内を温める方剤です。即ち、裏寒を改善する方剤です。
【中薬中分類】温経散寒剤…経絡の冷えに用いる方剤です。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
寒滞肝脈・経絡の中寒(かんたいかんみゃく・けいらくのちゅうかん)…四肢末梢の動脈側の循環障害であるレーノー現象や凍瘡(しもやけ)などによく使用されます。
一般に、肝経の走行に一致した冷えの症候、すなわち寒滞肝脈(病気症候群とも呼ばれる)に用いられ、両下腹部から胸脇部にかけての冷えと疼痛・陰のうがひきつって痛む・排尿異常(頻尿・尿量が少ない・スムーズに出ないなど)などを改善する(当帰・細辛が肝経に作用するためと考えられています)。補血の当帰・白苛と補気健脾の炙甘草・大棗の配合があるので、軽度の気血双補の効能をもっています。
また、当帰・白芍に調経の効能があるので月経痛・月経の遅れなどにも使用できます。木通は利水の目的で配合され、冷えに伴う排尿異常を改善しますが、清熱の効能をもっているので反佐として働内に久寒あるものに用い、温経散寒・利水の効能を強めたものです。呉茱萸・生姜は理気・止嘔の効能をもつので、悪心・嘔吐・腹満などの胃寒の症状をともなう場合に、温中散寒剤として使用してもよいです。一般的な経絡の中寒に使用してよいです。
【証(病機)】寒滞肝脈兼血虚(かんたいかんみゃくけんけつきょ)
● > 女性の使用が多い方剤です。
温経散寒・養血通脈・止嘔・止痛・通絡
・温経散寒法(おんけいさんかんほう)…温・熱性の生薬を用いて体を温め、寒邪を除き関節痛や冷えを治療する方法です。
・養血(ようけつ)…血を増やすことです。
・通脈(つうみゃく)…脈拍を強くすることです。
・止痛(しつう)…痛みを止めることです。
【当帰四逆加呉茱萸生姜湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈冷え症〉 45歳女子です。若いころから冷え症気味で、夏でも靴下をはいていないと冷えて眠れません。やせて顔色は悪く、脈力、腹力、ともに弱いです。 特に膝から下が氷につかっているように冷たく感じられ、時々腹痛を訴えることから当帰四逆加呉茱萸生姜湯を投与しました。 2週間後には、体全体がやや温まってきたようだと大喜びし、半年で症状は完全に消失しました。さらに4ヶ月ほど服薬し、廃薬しました。 ・現代病名:冷え症 |
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〈慢性頭痛、冷え症〉 32歳、女性。慢性の頭痛持ちで鎮痛剤をたえず服用しているとのこと。今回の頭痛は、鎮痛剤を服用してもおさまらず、どうしたらいいのかとの相談であった。色白でやや肥りぎみタイプ。舌はわずかに白苔があり、肩こりで手足が冷え、よく冷たいものを好んで飲むという。食欲はなく、以前に、精密検査をうけたが、別に異常はない。下痢はしゃす<、尿の出は1日4、5回ぐらいという。最近は鎮痛剤の連用のためか、胃炎と診断され、さらに貧血症状もあるとのことで、鉄剤もいっしょに医者からもらっているという。 冷え症、頭痛、胃炎を目標に当帰四逆加呉茱萸生姜湯と六君子湯を合方して服用させてみた。それから鉄剤の服用は中止させた。 後日、来店され、症状について聞いてみると、漢方薬を服用した晩、あんなに激しかった頭痛がうそのように治ったという。その後はあまり激しい頭痛はなくなり、食欲もでてきて調子がいいという。現在でも漢方薬を常備薬として服用中である。 ・現代病名:冷え症 |
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〈冷えによる腹痛が翌日には解消〉 Wさん(49歳・女性)は、真冬に葬儀に参列したのがきっかけで、おなかが張って痛むようになりました。痛みは右の下腹部で、Wさんは虫垂炎ではないかと思いましたが、漢方を取り入れている病院で診察してもらい、医師に体を冷やしたこと、鼠頚部に沿って痛みがあることをいうと、当帰四逆加呉茱萸生姜湯が処方されました。苦い薬と説明されましたが、苦みよりも甘みを感じ、1日の服用で痛みはすっかり消えました。すると以後は薬を苦く感じるようになり、医師から、もう服用の必要はないといわれたのです。・現代病名:冷え症 |
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〈芍薬甘草湯で結石の痛みが消えた〉 Uさん(65歳・男性)は、定年後に趣味で農業を始めました。春先のまだ寒いころ、農作業を終えた夕方に急に右の腰が鈍く痛み出しました。初めは腰をひねったのだと思いましたが、夜になって血尿が出て驚きました。心配になって、漢方を扱っているかかりつけの病院を訪れたところ、漢方に詳しい医師の診断は尿路結石でした。それほどひどい状態ではなく、腰に鈍い痛みがあるのは体の冷えによって助長されているとのことでした。 以前に証を診断してもらっていたので、漢方の鎮痛剤である芍薬甘草湯と、おなかを温める効果のある当帰四逆加呉朱萸生姜湯を処方されました。 処方された漢方薬を飲むと、おなかが温まり、腸の動きもよくなって、張っていたおなかが楽になっていきました。腰の痛みもだんだんと薄れ、翌々日には石が出ました。その後は血尿もなくなり、元気に農作業にいそしんでいます。 ・現代病名:尿路結石 |
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〈若いころからの冷え症が改善した〉 62歳になるRさん(女性)は、若いころから冷え症で、よくしもやけができていました。ここ数年は、秋口になると、手の指がすべてまつ白になり、しびれて細かい仕事ができないといった状態です。病院でみてもらうと、レイノー病と診断され、薬も処方されましたが、あまり効果がなく、悩んでいました。 あるとき、知人から冷え症には漢方がよいと聞き、さっそく漢方の薬剤師を訪れました。そして、薬剤師から処方された当帰四逆加呉茱萸生姜湯加附子を勧められて飲んだところ、レイノー現象が出ることはほとんどなくなったのです。また、下半身もとても温まり、調子がよいとのことです。 Rさんは、現在も夏期を除いて漢方薬を服用しています。 ・現代病名:レイノー現象 |
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〈腰痛が起こらなくなった〉 A子さん(53歳)は、更年期を迎えたころから、日常的に腰痛に悩まされるようになりました。もともと冷え症でしたが、最近は特に下半身が冷えやすくなり、冷えがひどいときに、腰から下腹部全体に腰痛が起こるそうです。足の付け根まで、じんじんとしびれるように痛むというA子さんは、顔色がすぐれず、月経はすでに終わっているということでした。 そこで体力が弱く冷え症の人に用いる当帰四逆加呉茱萸生姜湯を処方してもらったところ、およそ2週間で腰痛が起こらなくなりました。 冬が苦手だったA子さんですが、今では足腰の冷えも緩和して、寒い時期でも快適に過ごせると喜んでいます。 ・現代病名:腰痛 |
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〈高所に上れなくなったとび職の若い男性が2年で完治〉 とび職のAさんは、26歳の若い独身男性です。レイノー現象に加え、めまいがしてふらふらするので、高い所へ上ることができない状態でした。病院では皮膚筋炎と診断され、しばらく治療しましたがよくならず、1年ほどたった11月に漢方薬局に相談に行きました。薬局では、真武湯と当帰四逆加呉茱萸生美湯を勧められました。ふらふらするのは真武湯が適した証で、冷えには、当帰四逆加呉茱萸生姜湯が向いていたのです。 半年ほどして6月になると、ふらつきが取れてビルの工事現場の高い所にも上れるようになりました。証が変わったので柴胡桂枝湯と真武湯に変え、8月以降は柴胡佳枝湯だけを2年ほど続けたところ、皮膚筋炎とされた症状もすっかりなくなりました。 ・現代病名:レイノー症候群 |
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〈夏でもカイロが手放せなかったほどの冷えが解消〉 ある年の夏から、足腰は冷えているのに、顔はのぼせてボーつとなるという症状が出はじめたUさん(53歳・男性)。夏だというのに股引(ももひき)をはき、腰にカイロを貼り付けて過ごすほどでした。秋口になり、いっそう寒さや冷えが身にしみるようになったuさんが漢方薬を処方している病院を訪れたところ、長年オフィスの冷房に当たっていたことが原因で、体に冷えがたまってしまったのだろうとの診断でした。 当帰四逆加呉茱萸生姜湯と真武湯を朝夕交互に飲むようにと処方され、同時に冷房の設定温度を少し上げること、また足腰を温めるように気を付けることをアドバイスされました。 その後、医師の指示どおり薬を服用し、日常生活に気を付けていたところ、やがて寒くてたまらないと感じることが少なくなっていきました。さらに翌年の冬にはカイロの必要もなくなり、前もって布団を温めておかなくても済むようになったのです。 今では、冷え症が改善したことでコートを着る期間が短くなったと、とても喜んでいます。 ・現代病名:冷え症 |
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〈素早い対処で、1ヵ月後には解消の兆しが〉 海上保安庁勤務のWさん(50歳・男性)は、救助活動を行ったある雪の日を境に、全身の冷えと足腰の痛みに悩まされるようになり、仕事もままならない状態に陥ってしまいました。そんなある日、知り合いに漢方薬を用いる病院を紹介されたWさんは、わらにもすがる思いでその病院を訪ねたのです。 そこで当帰四逆加呉茱萸生姜湯と桂枝加朮附湯を処方されたWさんは、医者に指示されたとおり、その2つの漢方薬を朝夕交互に服用しました。また、体を温める食べ物を積極的に取ったり、ビールを控えたり、半身浴をするなど、自分なりの対策も考えました。 すると1ヵ月後には足腰の痛みがすっかり軽くなったのです。 手ごたえを感じたWさんは、その後も漢方薬の服用を続けることにしました。 半年後には以前と変わらぬ健康を取り戻し、仕事も順調に続けています。 ・現代病名:冷え症 |
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〈急にかかったしもやけを漢方で解消〉 サッカークラブで元気に活躍しているT君(小5)は、冬休みに入ってから、毎朝クラブ活動に出かけていました。ある日、練習を終えて帰宅すると、右足の親指と両手の人さし指が赤く腫れて痛がゆくなってしまいました。しかしたいしたことはないと思い、そのままほうっておいたのです。ところが翌日の練習を終えて帰宅したときには、前日よりも腫れがひどく、痛みも増してきたため、母親に連れられて漢方を扱う皮膚科を訪れました。 医師は、しもやけと診断し、当帰四逆加呉朱萸生姜湯を処方し、マッサージを行うこと、練習後に靴下をはき替えることを指導しました。 T君が医師の指導に従うとともに、漢方薬を服用したところ、3~4日ほどで腫れは引き、痛がゆさもすっかりなくなったということです。 ・現代病名:しもやけ |
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組成成分 |
1.桂皮・細辛・呉茱萸・生姜・当帰は、血管拡張により血行を促進して体を温める(通脈)。桂皮・当帰・細辛は外表血管を拡張して局所を温め(温経散寒)、呉茱萸・生姜・当帰は腹中を温める(温中散寒)。
2.芍薬・甘草(炙甘草)・当帰・大棗は骨格筋・平滑筋のけいれん・緊張を緩め鎮痛する(止痙止痛)。
3.呉茱萸・生姜は、制吐・鎮嘔し、蠕動を調整する(理気止嘔)。
4.芍薬・当帰は、滋養強壮作用をもち、体を栄養・滋潤して内分泌機能を調整し(補血)、子宮筋の収縮を調整して月経痛・月経異常を改善する(調経)。
5.木通は、四肢・関節の浮腫を除き、知覚麻痺、運動麻痺を緩解する。また、寒性により他薬の温性の行き過ぎを抑制する。
(補足)
本方は、主に動脈側の血行障害を改善するので、四肢や腹中の冷えに適応する。局所に熱感を伴うときには適さない。
左の写真は当帰の花です。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
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凍瘡(しもやけ)の場合 |
当帰四逆加呉茱萸生姜湯+桂枝茯苓丸 » 当帰四逆加呉茱萸生姜湯+芎帰調血飲 » |
静脈系の欝血・凝血が伴います。 |