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概 要

当帰を中心にした漢方薬は、養血調経作用があり、生理不順や生理痛を緩和していきます。女性の人は、毎月生理で一定の血液を消耗しますので、慢性的に血液が不足しがちです。いざ 「妊娠、出産、授乳」のときにも、大量の血液が必要とされます。ふだんから、血液を養っておかないと、生理痛や生理不順、冷え性、不妊症の原因となります。血(けつ)がなければ、生理がこないので、妊娠できません。このことを、中医学では婦人は、血(けつ)をもって本となすと認識しています。
●慢性的な血液不足のことを、血虚と呼びますが、「当帰を中心にした漢方薬」を服用しますと、血液不足の 血虚の体が補血または養血されていきますので、婦人病が改善する基本となります。

こんな方に

疲労しやすく、血色のすぐれない方

主 治

月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み

適応症

産後の衰弱、月経困難症、月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み、坐骨神経痛、潰瘍、慢性虫垂炎

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

●貧血、冷え症
●腹部軟弱、下腹部痛

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

ウチダ 当帰建中湯 煎じ薬の通販画面へウチダ 当帰建中湯 煎じ薬の通販画面へ »
ウチダ和漢薬ウチダ和漢薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:123
本剤は、〈煎剤〉です。

煎じ薬 煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。

ウチダ 当帰建中湯 煎じ薬のお買物(shopping)
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k1035 30日分 10,778円(税込)
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ツムラツムラ » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:123
本剤は、〈顆粒剤〉です。
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k0733 42包(2週間分) 3,275円(税込)
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k0861 189包(63日分) 13,132円(税込)
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証の判定

判定

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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

当帰建中湯 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

温法:温裏・散寒・回陽・通絡などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経絡を通じて、裏寒を解消する治法です。

【中薬大分類】温裏(補陽)剤…体内を温める方剤です。即ち、裏寒を改善する方剤です。

【中薬中分類】温中散寒剤…中焦の冷え(裏寒)に用いる方剤です。中焦脾胃の陽気が虚衰して、運化と昇陽が不足し、腹痛・腹満・食欲不振・口渇がない・下痢・悪心・嘔吐・舌苔が白滑・脈が沈細または沈遅の症候がみられます。

八綱分類

裏寒虚(りかんきょ) 裏 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)の方に適応します。


【証(病機)】血虚(けっきょ)

女性  男性 女性の使用が多い方剤です。

中医学効能(治法)

補血調経・緩急止痛・温中補虚

用語の説明(term)

補血(ほけつ)…血を補うことです。=益血、養血。

調経(ちょうけい)…月経を調節することです。

止痛(しつう)…痛みを止めることです。

温中(おんちゅう)…中焦=脾胃を温めることです。

補虚瀉実(ほきょしゃじつ)…足りないもの、虚を補って、いらないもの、実を出すという治療原則のことです。

血虚(けっきょ)…体を栄養する血が不足した状態です。貧血などで栄養成分が不足した状態です。顔色不良、口舌が淡白、爪・毛髪につやがない、ふらつき、視力減退などがあります。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【当帰建中湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈飲めばたちまち痛みが和らぐ〉

治例図 2人の子育てをしている主婦、B子さん(40歳)は、若いころから月経困難症で、近くの病院で子宮内膜症という診断を受けていました。
子宮内膜症の症状は人によってさまざまですが、B子さんの場合は、月経の期間中ずっと痛みが続きます。腰と下腹が痛み、冷や汗が出て、いちばん痛いときには起きていられないほどになります。
仕方なく西洋薬の鎮痛剤を飲むのですが、あまり効かないばかりか、めまいがしてきます。
そこで、漢方薬の当帰建中湯に切り替えたところ、調子がよくなりました。飲めば即効性があり、痛みはたちまち和らぎます。子宮内膜症が治ったわけではありませんが、3ヵ月ほど毎日飲み続けて、今では月経中でも普通に暮らせ、家事ができるほど楽になっています。

・現代病名:子宮内膜症

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組成成分

各生薬の詳細説明にリンクします。
芍薬  桂皮  大棗  当帰  甘草  生姜 

中薬構成(herb composition)

神農

小建中湯に黄耆の代りに当帰を加えたものが当帰建中湯です(原方では膠飴を入れません)。
当帰には補血・月経調整作用があるので、小建中湯を使いたいような場合で貧血がある場合にはこの方がよいです。ことに虚弱な婦人の諸出血による貧血、月経痛には好適です。
ただし、小建中湯の場合と同じく、振水音の著しい胃アトニーの方には適しません。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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処方画像

当帰の作用 左の写真は当帰の花です。
当帰の作用は次の通りです。
補血作用血の機能を高め、身体の栄養分を補います。
行血作用…子宮を収縮して、瘀血(流れの滞った状態の血液)を排出したり、子宮の痙攣を抑えます。
潤腸作用腸内の水分不足を改善し、便秘に効果を発揮します。
調経作用…月経を調節します。
鎮静作用気持ちを静める作用です。

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