●やや温性ですが、証は特に考慮しないで使用できます。
打撲を受けた方、捻挫の方
打撲、捻挫(ねんざ)、関節炎の腫れや痛み
打撲、捻挫
●大黄により、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢をする場合がありますので、使用には注意が必要です。
●打撲による腫れや痛み
●脉証や腹証はあまり考慮しなくてよい
(source)
西暦1807年 江戸時代 『香川修庵経験方』 香川修庵 香川 修庵(かがわ しゅうあん、天和3年7月1日(1683年8月22日) - 宝暦5年2月13日(1755年3月25日))は、江戸時代中期の医師(漢方医、古方派)、儒学者。→処方使用期間:200年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0302 | 180錠 | 4,968円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.15 g ●一日分価格(税込)…242円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0700 | 42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0828 | 189包(63日分) | 13,132円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…2.25 g ●一日分価格(税込)…224円
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証(症状・体質)判定を望む方は
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
【中薬大分類】理血剤…血の運行を調節する方剤です。理血薬を主体にして血分を調理し、血分の病変を改善する方剤です。
【中薬中分類】活血化瘀剤…滞った血(瘀血)を流す方剤です。蓄血・血瘀による疼痛・腫脹・腫瘤・半身不随・月経痛・無月経あるいは産後の悪露停滞・化膿症初期・狂躁などのさまざまな病変に使用します。
裏熱(寒)虚(りねつ(かん)きょ) …証(体質・症状)は、一応裏証(内臓)、虚証(虚弱)の方に適応しますが、この方剤は、たいていの、どの証にも対応します。
【証(病機)】気滞実熱打撲・腫脹疼痛(きたいじつねつだぼく・しゅちょうとうつう)
活血化淡・消腫・通陽
・活血(かっけつ)…血の流れを良くすることです。
・消腫(しょうしゅ)…腫れ(はれ)、腫れ物を消すことです。
・気滞(きたい)…気の流れが滞っている状態です。気が滞ると脹痛、膨満感などが現れます。肝の機能低下、風邪、飲食、水毒、オ血などが原因の機能低下などです。
・実熱(じつねつ)…外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生による熱の発生などの症候です。(実火)
・疼痛(とうつう)…ずきずき痛むことです。「うずき」です。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●打撲やねじったりすることで起こる腫れや痛み。
●打撲やねんざをして1~2日経過している(患部の粗熱が引いている)。
●打撲後のあざがなかなか消えない。
●数年、あるいは数十年たってから、打撲やねんざの後遺症として痛みが起こる(この場合は附子を加えて用いられる)。
【治打撲一方の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈打ち身の腫れに〉 68歳の女性。自宅の机の角で目を打ち、腫れてひどい状態で来局されました。 治打撲一方の倍量と桂枝茯苓丸通常量を服用していただきましたところ、翌日には腫れが引いて、青く内出血した部分も紫色に悪化せずきれいに引きました。 念のため1週間の服用を、どちらも通常量勧めました。 ・現代病名:打ち身 |
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〈顔面打撲に治打撲一方〉 61歳女性。平成13年12月7日、右顔面をひどく腫らし、お岩さんのような顔貌でやって来た。「昨夜風呂に入ろうとして、右手を風呂の縁についてかがんだところ、手がすべって出っ張っている蛇口にまともに顔をぶつけてしまった餐。直接眼をぶたなくてよかった」、としみじみとした口調で言う。 右頬から上下眼瞼にかけて大きく皮下出血し、赤紫に変色、ひどく腫れている。上下眼瞼は腫脹して眼裂が塞がっている。「眼科に寄って診てもらったところ、眼科的には心配ないといわれたが、頭が心配だから脳外科の検査を受けたほうがよいものか、先生の意見を聞きたくて来院した」と言う。 頭痛、麻痺がある訳ではなく、言葉もはっきりしているので、外見は大仰だが、恐らく頭内は問題なかろう。数日経過をみてもよいと思われたので、その旨を告げ、「漢方には古くから打撲に大変よい薬がある。それを服しながら少し様子をみましょう」と説明した。 まだいくらか熱を持っているようだから、冷たいタオルで軽く冷やすことを指示し、治打撲一方(エキス)を処方した。そして、「場合によっては多少便が緩むかもしれないが、心配しないで続けて下さい」と言い添えた。 12月12日、腫れがすっかり消退して、すっきりした顔でやって来た。 「一昨日あたりまでは眼が塞がっていたけど、その後パッと開き、楽になりました。まだ下を向いたりすると上眼瞼が痛いような気もしますが、他はなんともありません」と言う。 頬骨部と上眼瞼になお紫斑を残しているが、眼鏡をかければ殆ど目立たないまでに減少している。「後1週間服しましょう」と同方(治打撲一方)を投与する。 ・現代病名:顔面打撲 |
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〈胸部打撲〉 65歳女性。初診:平成14年8月20日。 「10日前に自動車のドアーに左胸をぶつけた。大したことはないと思い、放置していたところ、4日程前から息を吸い込むと左胸に軽い痛みを感じるようになった。また横になり、寝返りをうとうとして右を下にする際、左の胸、背中が痛く、体調がよくない」と来院。 更に約1ヵ月前に美容院で転んで右足首をひねったためか、そこが腫れてプヨプヨしている。その時は痛くなかったので、気にとめなかったという。 身長167.4cm、体重56.Okg。血圧154/82mmHg。やや便秘気味。 左第2肋骨の一部に、軽度の腫脹と圧痛を認める。単なる打撲であろうと診て、治打撲一方(エキス)と湿布剤を5日分処方した。 8月28日、「多少下痢っぽくなったが、胸のほうは大変具合がよい。もう少し欲しい」と言う。 Rp.do5日分 打撲後10日もたっていたがよく効いた。 本方は本朝経験方だが非常に使いやすい。証をむずかしく考えることはない。打撲が証といえよう。 ・現代病名:胸部打撲 |
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〈自動車にぶつかって〉 29歳女性。9月11日、「自転車に乗っていて、交差点で出会い頭に自動車にぶつかって、左肩、肘、腰を打撲饗した。自転車は壊れたが、自分はぶっただけで意識喪失もなくよかった。出血もなく、そんなに腫れていないが、打撲箇所が痛む」と来院した。四肢関節の運動、機能に障害はなく、元気であるので、整形を勧める程のこともない、と治打撲一方(エキス)を投与する。 5日後来院し、「具合がよい、肩のほうは大変よくなったが臀部(でんぶ)に紫斑が出て、それが日増しに大きくなり、今は径10cm程の大きさになった、圧痛は大したことはない」と言う。 「好ましい徴候だからもう少し続けるように」、と同方(治打撲一方)を更に5日分処方した。 この治打撲一方は打撲に極めて有効だ。"打撲"がこの方の証であるといってよい程である。それと、当初何もなかった所に紫斑が出てきたことに興味を覚える。深部に出血があったのかもしれない。これに類したことを、この症例以外にも2、3経験している。 この事実から考えるに、我々は打撲するとすぐ冷湿布を当然のこととして続けるが、今一度それを反省、検討してみる必要もあるのではなかろうか。 ・現代病名:打撲 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
桂皮 » |
3 |
佐薬 |
理気 |
散寒 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
|
川芎 » |
3 |
臣薬 |
活血化瘀 |
理気 |
活血化瘀薬(理血薬) |
||
川骨 » |
3 |
君薬 |
活血化瘀 |
逐瘀 |
その他 |
||
甘草 » |
1.5 |
使薬 |
緩和 |
補虚薬 |
補気薬 |
||
大黄 » |
1 |
使薬 |
活血化瘀 |
瀉下 |
逐瘀 |
瀉下剤 |
攻下薬 |
丁香 » |
1 |
佐薬 |
理気 |
散寒 |
温裏薬(散寒薬) |
||
樸そく » |
3 |
君薬 |
活血化瘀 |
理気 |
逐瘀 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
発散薬と収敵薬を上手に組み合わせて、打撲後の治癒を促進する目的でつくられた方剤と見ることができます。
桂枝・甘草の組み合わせば桂枝湯の基本構造で、これに芍薬の代りに、活血・鎮痛作用のある川葛と、健胃・駆風作用のある丁香が加えられて、発散・鎮痛効果を万全たらしめています。
一方、止血作用のある川骨、消炎作用と排瀉作用のある大黄は、撲漱と共に収斂作用をもっており、打撲による腫れと痛みを・一面において発散させつつ、収斂し止血する効を兼ねたものと考えられます。
桂枝・川骨・丁香いずれにも健胃作用があり、打撲時に用いられる西洋薬が、とかく胃腸障害を伴いやすいことを考えれば、安心して使える打撲症用薬です。
●患部を冷やした後に用いる 打撲は、昔から打ち身といわれ、何かにぶつかった、転落した、転倒した、などというときに起こります。また、ねんざは関節が本来動ける範囲を超えて曲げられたり、伸ばされたりしたとき、関節を支えている組織(靭帯や関節包など)に損傷が起こった状態です。治打撲一方は、こうした打ち身やねんざの腫れ、痛みを、より早く治すために用いられます。ただし、治打撲一方の薬の性質は温性ですから、用いるタイミングが重要です。 ●古傷が再度痛み出した場合には附子を加える 治打撲一方は、もともとは江戸時代の京都の漢方医・香川修庵が著した『医事説約』に掲載されている日本でつくられた漢方薬です。 |
●髪の発毛・青毛にも効果がみられた治打撲一方 それは、東京に大雪が降り積もった年のことでした。50歳代の女性が雪上を歩いていて転んでしまい、手を打撲してしまいました。病院に通っても痛みが取れなかったので、漢方の専門家を訪ねたところ、治打撲一方を勧められたのです。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
---|---|---|
古傷の再度の痛みの場合 |
治打撲一方+附子 » |
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