比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちな方
瘀血を伴う血熱/腸癰(ちょうよう)(急性虫垂炎など)
月経不順、月経困難、便秘、痔疾、常習便秘、動脈硬化、更年期障害、湿疹、蕁麻疹、にきび、腫物、膀胱カタル、虫垂炎、肛門周囲炎、結腸炎、直腸炎、潰瘍性大腸炎、子宮及び付属器の炎症、骨盤腹膜炎、副睾丸炎、前立腺炎、バルトリン腺炎。
●大黄、牡丹皮、桃仁、芒硝により、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、注意が必要です。
●右臍傍圧痛抵抗
●腹力充実、便秘
●脉沈で実脉
(source)
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0475 | 260錠 | 4,104円(税込) | ||
k0580 | 180包(顆粒剤) | 23,760円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1025 | 30日分 | 10,778円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2085 | 500g | 21,600円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2157 | 2.0g×42包(2週間分) | 2,180円(税込) | ||
k2158 | 2.0g×231包(77日分) | 10,733円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0647 | 42包(2週間分) | 2,618円(税込) | ||
k0775 | 189包(63日分) | 10,843円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.75 g ●一日分価格(税込)…171円
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…吐法:嘔吐させることにより、咽喉・胸膈・胃カンなどに停留している痰涎・宿食・毒物などを口から排出する治法です。
【中薬大分類】癰瘍剤(ようようざい)…できものに対応する方剤です。解毒消腫・托裏排膿・生肌斂瘡の効能を備え、体表部の癰(ヨウ)・疽(ソ)・疔(チョウ)・セツ・丹毒・流注・瘰癧また臓腑の癰瘍(ヨウヨウ)に適用する方剤です。
【中薬中分類】内瘍剤…体内のできものや潰瘍(臓腑に生じる内癰)に用いる方剤です。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(暑がり)、実証(体力充実)、瘀血(血流停滞)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
裏実熱・血瘀(りじつねつ・けつお)…「腸癰」に用いられました。清熱の大黄・牡丹皮・冬瓜仁、瀉下の大黄・芒硝および潤下の桃仁、活血化瘀の桃仁・大黄・牡丹皮、さらに排膿の冬瓜仁、という配合です。桃核承気湯とよく似た構成ですが、清熱・活血化瘀の効能がより強いです。下焦の化膿性炎症で循環障害をきたした状態に適しています。
【証(病機)】熱毒蘊結・気血壅滞(ねつどくうんけつ・きけつようたい)
● > 女性の使用が多い方剤です。
瀉熱逐瘀・清熱瀉下・活血消癰
・瀉熱(しゃねつ)…熱の過剰な状態を改善することです。
・清熱瀉火法(せいねつしゃかほう)…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。
・活血(かっけつ)…血の流れを良くすることです。
・熱毒(ねつどく)…熱の勢いが強く、発赤、腫脹、化膿、高熱などを引き起こします。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●オ血があり、下半身に炎症や化膿があって、発熱、腫れもの、痩痛(ずきずきする痛み)がある。
●特に右側の下腹部に落痛を感じ、押すと抵抗感や圧痛がある。
●便秘傾向があり、月経不順や月経過多などの月経異常がある。
●発熱、発汗、悪寒があっても、脈は遅くしっかりしている。
【大黄牡丹皮湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈下腹部の痛み〉 48歳、男性。170cm、73㎏。石油店勤務。右下腹部の痛みを訴えて来店。疲れると、右下腹部に鈍痛を感じるという。大便1日1行。小便1日5~6回。舌色やや赤みがあり、瘀血色がわずかに見られる。舌苔なし。 大黄牡丹皮湯7日分を処方したところ、大便が気持ちよく出て、3日目ぐらいから痛みを感じなくなったといい、7日分を服用してとりあえず廃薬した。 右下腹部の痛みには、大黄牡丹皮湯と単純に割り切って処方 を決めて、よく効いた例です。 大黄牡丹皮湯は桃核承気湯とともに陽明病(裏実熱証)の瘀血の薬方です。 桃核承気湯は腸燥秘結で上気逆があり、そのため目の充血・ のぼせ・イライラ・上熱下冷など、上焦に症状が現れます。月 経時や疲れた時に小腹急結という左下腹部に特徴的な痛みが出 ます。痔や月経不順などの他、子宮`直腸・結腸・腎臓・膀胱 など下腹部に痛みが現れやすいのが特徴です。 陽明病は、高カロリー食・肉・乳製品・冷飲食・ファースト フードなどの過食や飲酒過多などが裏熱(胃熱)をまねくことで起きやすくなります。いずれこれが全てᶰ血化しますので、飲食不摂の多い現代では、今後ますますᶰ血に対する処置が必要になっていくかと思われます。 ・現代病名:下腹部痛 |
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〈右側下腹部の痛み〉 61歳女性。右側下腹部がチクチクと痛むとのこと。「盲腸でしょうか?」と言うので、「便秘は?」と聞くと、「少し固い程度。そうでもない」と言う。「右側は便秘、左側は瘀血」といわれているので、大黄牡丹皮湯を1日2回のんでもらう。 婦人華を服用中なので併用します。7日で痛み解消。念のため病院で診断してもらったら異常なしで安心しました、との電話がありました。あのまま放っておいたら盲腸になっていたかもしれません。 ・現代病名:下腹部痛 |
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組成成分 |
大黄・苫硝は調胃承気湯から甘草を去ったもの。これに駆瘀血薬である牡丹皮・桃仁と、消炎・排膿薬である冬瓜子を加えたもので
ある。甘草という緩和薬を除いてあるので、作用は一層強く現われる。
桃核承気湯より駆瘀血作用も強く、その上に消炎・排膿薬が入っているので、調胃承気湯を使いたいようなタイプで、瘀血・炎症・化膿の徴あるもの(下半身の炎症)が、本方剤の適応となる。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●盲腸を切らずに治す大黄牡丹皮湯 |