疲れると横になりたい方
わずかな陽気を伴う気血両虚証・疲れると横になりたい方
病後・産後の衰弱、自律神経失調症、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血、消耗性疾患あるいは手術による衰弱、産後衰弱、低血圧症、神経衰弱、胃腸虚弱、胃下垂、白血病、癌、悪液質、脱肛、子宮出血、痔瘻、腎結核、カリエス
元気がない・気力がない・疲れやすい・声に力がない・食欲不振・軟便~泥状便などの症候(気虚)と、顔色や皮膚につやがなく、かさかさして潤いがない・頭のふらつき・目がかすむ・四肢の痺れ感・筋肉のひきつりなどの症候(血虚)が基本にある(気血両虚)以下の状況。
1.貧血症・慢性肝炎・慢性腎炎・その他の慢性疾患に伴う衰弱。
2.悪性腫瘍の術後・放射線治療・抗癌剤投与などによる体力消耗の予防と治療。QOLの向上。
3.病後・術後・産後・出血後などの衰弱。
4.褥創・瘻孔・慢性の皮膚潰瘍・冷膿ようなどの肉芽形成不全。
5.自律神経失調症・更年期症候群など。
6.その他、アトピー性皮膚炎・関節リウマチなどで気血両虚を呈するもの。
7.MRSA感染症。
(参考)
食欲不振・泥状~水様便・無力感などの気虚の症候が甚だしいときには、補血の薬物が吸収障害を起こすことがあるので、まず六君子湯・補中益気湯などで機能面を改善するほうがよい。
●妊娠中の貧血の場合によく使用されます。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●顔色が悪い(貧血)
●皮膚枯燥
●全身衰弱、倦怠感著明
(source)
西暦1247年 元時代 『医学発明』 李東垣 →処方使用期間:760年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1298 | (EK-48)2.5g×42包(2週間分) | 5,345円(税込) | ||
k1296 | (KB-48)3.75g×28包(2週間分) | 5,345円(税込) | ||
k1297 | (KB-48)3.75g×168包(12週間分) | 30,448円(税込) | ||
k1299 | (EK-48)2.5g×294包(14週間分) | 36,033円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1639 | (N48)2.5g×189包(31.5日分) | 11,829円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0467 | 260錠 | 4,860円(税込) | ||
k0571 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1005 | 30日分 | 16,178円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0276 | 180錠 | 4,968円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1205 | 50ml×10本 | 8,023円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1206 | 50ml×10本 | 9,247円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1207 | 50ml×10本 | 8,023円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0660 | 42包(2週間分) | 6,002円(税込) | ||
k0788 | 189包(63日分) | 21,894円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…5.00 g ●一日分価格(税込)…494円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1892 | 18カプセルP | 1,404円(税込) | ||
k1893 | 150カプセル | 7,020円(税込) | ||
k1894 | 270カプセル | 11,664円(税込) | ||
k1895 | 1200カプセル | 49,680円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1896 | 90錠 | 4,320円(税込) | ||
k1897 | 240錠 | 10,584円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2068 | 60包 | 6,912円(税込) | ||
k2069 | 500g | 30,888円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1199 | 500ml(12.5日分~50日分)×6本 | 20,736円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1714 | 3.0g×252包(84日分) | 30,448円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2265 | 252錠 | 5,940円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】気血双補剤…気血を同時に補う方剤です。気虚と血虚がほぼ同等に存在する気血両虚に使用します。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
気血両虚(きけつりょうきょ)…四君子湯と四物湯を合わせた八珍湯に、補気の黄耆と補陽散寒の桂皮を配合したもので、補気を主体にしたうえで補血を行う配合になっています。
桂皮は温める目的でもありますが、血行を促進して当帰・川弓の活血の効能を助長し、さらに消化吸収を強める効果を狙ったものと考えると良いです。
【証(病機)】気血両虚(きけつりょうきょ)
気血双補・温陽祛寒・補気・養血・補陽
・気血双補剤(きけつそうほざい)…補気剤と補血剤の構成を合方したものになります。ただし、血虚は多くの場合気虚に不随して発生するので、気血双補剤の主体は補気にあります。
・温陽(おんよう)…温める力を補充することです。
・気血両虚(きけつりょうきょ)…気と血が両方不足した状態。気の力で血が生成されるため、気が不足すると血も不足しやすいです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●気力も体力も衰えている(全身衰弱)。
●貧血傾向である。
●食欲不振でやつれている、またはやせている。
●皮膚に潤いやつやがない。
●脈や腹部に力がない。
【十全大補湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈肝炎〉 56歳、女性。身長156cm、体重62㎏。主訴はC型肝炎。インターフェロンによる副作用からか、体のあちこちに内出血、口腔も出血しやすくなっている。血小板20000個/㎜3。疲れやすく、物忘れもする。 口が苦く、舌苔あり、のどが渇くが、水はのみたくない。舌苔等から柴胡剤も考えられるが、脈が全体に細く、特に左関上と尺中が特に虚していることや主訴を考慮し、十全大補湯を投与した。服用1ヶ月くらいから、体調がよくなってきてお'り、血小板も少しずつ増え、1年8ヶ月後の現在、日常生活に支障ない程度になり、目下続けて服用中。 ・現代病名:肝炎 |
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〈疲労倦怠、貧血〉 42歳、女性。疲労感を訴える患者。少し動くとすぐに疲れてしまい、体がだるくてしょうがないという。内科、婦人科などの医院を受診し、貧血と診断される。造血剤を服用したが、あまり効果がないため、漢方薬の服用を希望している。体は中肉中背であるが、顔色は青白く血色がよくない。胃腸は正常で便秘や下痢もない。気血の両虚と考え、十全大補湯を投与した。服用1ヶ月後には、顔に赤みが差し、疲れをそれほど感じなくなってきた。更に2ヶ月の服用により、貧血も改善された。 ・現代病名:疲労倦怠、貧血 |
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〈精神的ストレスによるしみ〉 製薬会社に勤める男性(30歳代)が、顔に黒いしみができたといって漢方研究医のもとを訪ねました。しみは、眉間にそばかすのように現れ、過労になると色が濃くなり、体調が良好なときは薄くなるというものでした。男性は、自身が薬を扱う仕事でもあり、かなり神経質になっていて、人と会うのが苦しい状態だったといいます。 男性は、身体的にあまり特徴がない中で、腹直筋がピンと張っていましたが、これはしみとは直接関係せず、むしろ精神的ストレスによる心身症と診断されました。女性なら加味逍遙散が使われるところですが、男性なので十全大補湯が処方されたそうです。 服用を続けた結果、1ヵ月ほどたつと、しみはだいぶ薄くなり、さらに3ヵ月もすると、ほとんど分からないほどに改善されたのでした。その後は、漢方研究医の腹診に基づき、十全大補湯を柴胡桂枝湯に替え、体質改善を目的に今でも漢方薬を服用しているそうです。 ・現代病名:しみ |
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〈抗がん剤と併用して貧血を改善〉 大柄でよく笑うTさんは60歳の主婦です。閉経後に太りだし、同時に肩こりに悩まされるようになりました。あまりにひどい肩こりは乳がんの疑いがあると友人から聞いたTさんは、心配になり乳腺専門の医師のいる大きな病院へ行ってみました。すると、左の乳房に乳がんが見つかったのです。幸いほかの臓器に転移はなかったものの、左の乳房は完全に切除しました。 手術後、抗がん剤と併用して、貧血気味なので十全大補湯に生薬を加味したものを処方してもらっていました。術後5年の今では抗がん剤の使用も終わり、毎年1回の検診でも異常はなく、漢方薬では当帰芍薬散を飲んで元気にしています。 ・現代病名:乳がん |
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〈術後の不調を十全大補湯が解消〉 小学校教諭のAさん(44歳・女性)は、2年前に胸のしこりを発見し、病院で検査を受けたところ、1期の乳がんと診断されました。医師からは温存療法も可能との説明を受けましたが、再発・転移をおそれたAさんは、乳房切除術を選択しました。ところが、手術後は激しい倦怠感と食欲不振に悩まされ、術前に60㎏近くあった体重が40㎏台まで減少してしまったのです。 そこで、退院後、漢方薬局を訪ねたところ、薬剤師に十全大補湯を勧められました。指示どおりに1日3回服用していたところ、2ヵ月ほどで食欲が出はじめ、体力も徐々に回復してきました。 術後半年ほどで教職に復帰したAさんですが、今では生徒たちと一緒に校庭を走り回れるほど元気になったそうです。 ・現代病名:乳がん |
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〈だるさとむくみが取れた〉 Fさん(25歳・女性)はだるさが取れず、疲れやすくて根気もありません。のどが渇くので、いつも水を飲んでおり、足もむくんでいました。さらには、食べると下痢をするという状態です。そこで近くの漢方薬局で相談したところ、六君子湯と十全大補湯を処方されました。胃腸を丈夫にして、水分代謝をよくするという漢方薬です。すると、半月でむくみが取れ、下痢も治り、だるさも消えました。その上、ざらざらしていた肌もキレイになり、思わぬ効果に大喜びでした。 ・現代病名:だるさとむくみ |
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〈十全大補湯で白血病に勝つ!〉 半年ほど前から貧血などによる体調不良に悩まされていた自動車メーカー営業課長のEさん(53歳)は、社内検診で血小板の減少など、血液の異常を指摘されました。不安になったEさんが大学病院で精密検査を受けると、急性白血病との診断。その後、入院を指示され、抗がん剤治療を受けたのですが、吐き気や全身 の脱力感などの副作用がきつく、治療を続ける気持ちが徐々に薄らぎ、生きる希望も失いかけていました。 そこで、担当医師が同じ病院の漢方を扱う医師と相談したところ、十全大補湯の併用を勧められました。Eさんがすがる思いで服用しはじめると、次第に食欲が戻り、体力も回復し、6ヵ月ほどの治療の後、職場にも復帰できたのです。 白血病といわれたときは死を覚悟したEさんですが、今は前向きな気持ちで人生を謳歌しています。 ・現代病名:白血病 |
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〈手術後の貧血と疲れやすさが改善した〉 青果店を営むW代さん(37歳)は、毎日忙しく立ち働いていましたが、昨年胃潰瘍で手術を受けて以来、体力がめっきり落ちてしまいました。店に出ても貧血でくらくらし、食欲もないことが多く、無理な仕事など、とてもできない状態です。 青果店ですから、ホウレンソウは毎日扱っています。貧血を意識するようになってからは、売れ残ったホウレンソウを晩のおかずによく使うようにしましたが、そう簡単に貧血は改善しません。 そこで、漢方療法を実践することにしました。漢方に詳しい専門の薬局に行き、症状を話すと、十全大補湯という漢方薬を処方されました。 5ヵ月ほど服用を続けるうちに、疲れが取れ、以前の体力を取り戻してきました。 ・現代病名:貧血 |
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〈長引く咽頭炎が完治〉 看護師のMさん(51歳・女性)は、のどが痛んだので、勤務先の漢方を処方する医院でみてもらったところ、咽頭炎を発症していると診断されました。20代の看護師Tさんも同様の症状で、二人とも虚証タイプだったため、麻黄附子細辛湯と桂枝湯が処方されました。 しかし、Tさんが2、3日で治癒したのに対し、Mさんは改善せず、処方を柴胡桂枝湯に変えてもらったのですが、やはりかんばしくありません。実は、Mさんは医院の休診日に夫の実家で介護をするなど、休息が取れない状況で、体力が落ちていたのです。 そこで、柴胡桂枝湯に十全大補湯を加えて処方してもらい、3日間服用したところ、症状はすっかりなくなりました。 ・現代病名:咽頭炎 |
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〈余命3ヵ月が漢方で2年以上延命している〉 大手家電メーカーの経理課長を務めていたEさん(63歳)は、2年前から腹部の痛みに悩まされていました。定年をきっかけに病院で精密検査を受けたところ、腹腔内の腸間膜にかなり進行した悪性腫瘍が発見されたそうです。担当医は、早急に摘出手術を試みようとしましたが、腫瘍を摘出すると大出血の恐れがあるため、開腹してもすぐに閉じてしまう成り行きになってしまい、その後の抗がん剤治療もほとんど効果がありませんでした。 医師から余命3ヵ月との告知を受けたEさんの奥さんは、質の高い余命を全うさせたいと考え、知り合いの漢方薬局で相談すると十全大補湯を勧められました。 Eさんに服用させたところ、食欲が出はじめ徐々に体力も回復し、昨年は日帰りの旅行にも出掛けられるようになったのです。 医師の告知から2年以上経過しましたが、Eさんは今も前向きな闘病生活を送っています。 ・現代病名:悪性腫瘍 |
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〈抗がん剤の副作用が治まる〉 胃がんが再発して、手術はできず、抗がん剤を投与されたHさん(64歳・男性)は、貧血がひどく、吐き気がして、まったく食欲がなくなり、抗がん剤を使えなくなってしまいました。副作用さえ出なければ、抗がん剤が大変効くタイプのがんであったので、なんとかしたいと漢方の専門家を訪れました。 そこで、人参湯と十全大補湯を処方され、服用したところ、だんだん副作用が出なくなり、抗がん剤治療を無事受けることができたそうです。体重も48㎏まで落ちていたのが58kgにまで回復し、希望が持てるようになったということです。 ・現代病名:胃がん |
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組成成分各生薬の詳細説明にリンクします。 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 大分類 | 中分類 |
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黄耆 » |
3 |
佐薬 |
補気健脾 |
生肌 |
固表 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
人参 » |
3 |
君薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|||
白朮 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|||
茯苓 » |
3 |
佐薬 |
補気健脾 |
利水滲湿薬 |
||||
炙甘草 » |
1.5 |
使薬 |
補気健脾 |
|||||
熟地黄 » |
3 |
臣薬 |
補血 |
補虚薬 |
補血薬 |
|||
白芍 » |
3 |
佐薬 |
補血 |
|||||
当帰 » |
3 |
君薬 |
補血 |
活血 |
生肌 |
補虚薬 |
補血薬 |
|
川芎 » |
3 |
使薬 |
活血 |
活血化瘀薬(理血薬) |
||||
桂皮 » |
3 |
佐薬 |
補陽散寒 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働く。
2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.熟地黄・当帰・芍薬は、全身を栄養・滋潤し、神経機能や内分泌機能を正常化する(補血)。
4.当帰・川芎は、血管拡張により循環を改善し、栄養物の分配・供給を強める(活血)。
5.桂皮は、血管拡張により内臓や末梢の循環を強めて体を温め(温中散寒)+唾液・胃液の分泌を高めて消化吸収を補助する(理気)。
6.黄耆・当帰は、肉芽形成を促進する(生肌)。
(補足)
本方は、補気の基本処方「四君子湯」と補血の基本処方「四物湯」を組み合わせ、補気の黄耆と温虫散寒の桂皮を加えたものに相当し、「気血双補」の処方になっている。すなわち、機能面・物質面の消耗に対して用いる。
当帰から熟地黄までは四物湯、人参から甘草までは四君子湯(普通は生姜・大棗の組み合わせを加えますが、本来は四つだけで四君子)で、この二つを合わせたものを八珍湯と言いますが、これにさらに桂枝と黄耆を加えたものが十全大補湯です。
四物湯は血虚(貧血)を治し、四君子湯は気虚(元気の衰え)を治す方剤で、これに補性で升性、すなわち強壮作用のある桂枝と黄耆が加わっているので、気血両虚を治す大補剤と言うことができます。
構成生薬の大半が温性であるから、むろん寒証向きで、やや燥証向きです。ことに熟地黄が入っているので食欲不振や下痢(泄瀉)のある
方には不向きです。
以上をまとめると、補気の基本方剤である四君子湯に、補血の基本方剤である四物湯を合方した八珍湯に、肉桂と黄耆を加えたものにあたります。
したがって、気血両虚の病態に適応します。
黄耆を加え、補気作用を増強します。肉桂が加わり、補陽に作用します。
そこで、気血両虚の寒証に適応します。
また、地黄・肉桂の組合せのあることから、腎虚を補う作用もあります。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●八珍湯の効き目をさらに強化 |
十全大補湯は多くの疾患に応用されます。 |
左の写真は当帰の花です。 |
女性の場合は、乳がんに次いで罹患者の多い大腸がんです。また、死亡数では大腸がんが1位となっているんです。決して人ごとではありません。 大腸がんのリスクを上げるといわれている要因を、国立がん研究センターの情報を基にまとめました。 肉や魚の焦げ目を平気で食べている 肉や魚の焦げ目を食べると「がんになる」と聞いた事がある人も少なくないと思います。焦げ目に含まれている“ヘテロサイクリックアミン”と呼ばれる物質には、大腸がんのリスクを高める恐れがあるそうです。 まだ、根拠は不十分だとされているそうで、神経質になり過ぎると何も口にできなくなってしまいますが、食事のときは念のため頭に入れておきましょう。 赤肉の食べ過ぎ 赤肉(食肉での「赤肉」は多くが筋肉組織であり、脂肪やスジが少なく赤く見える肉の部位)の食べ過ぎやハムやソーセージなど加工肉の食べ過ぎも大腸がんのリスクを高めると考えられています。国立がん研究センターが行った多目的コホート研究によると、女性の場合は特に赤肉の食べ過ぎが大腸がんリスク増大に影響を与えるということです。 食べ過ぎとはどの程度なのか意見が分かれるところですが、上述の研究では1日80g以上の赤肉を毎日食べた女性に大腸がんリスクの増大が認められたそうです。具体的な目安として、1日80gを意識するといいです。 日常的な運動不足 運動不足も大腸がんのリスクを高めるといわれています。前述の多目的コホート研究では、身体活動量と女性の大腸がんリスクに関連が見られなかったという研究結果がありますが、運動は一般的に肥満を予防し、胆汁酸分泌を抑え、免疫力を高めます。発がん物質を含んだ便の排出も促すので、普段デスクワークなどで体を動かす習慣のない人は、運動不足に注意しましょう。 大量の飲酒 女性の場合は、大量の飲酒が大腸がんのリスクとなると考えられています。大量の飲酒とはどの程度を指すのか一概には言えませんが、厚生労働省によれば1日平均純アルコールで20g以下が“節度ある適度な飲酒”になるそうです。女性の場合は男性よりアルコールを処理する働きが弱いため、その半分程度が理想的という意見もあります。具体的には350mlの缶ビールを1日1本以下に抑えるといった感じです。 大腸がんのリスクを減らしてみてください。 |