体力があり、のぼせ気味の方
胃・心の実熱証(便秘傾向・いらいら感)/瀉火方剤の元祖
高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症、動脈硬化症、脳溢血、精神不安、肩こり、常習便秘、胃潰瘍、神経症、眼底出血、子宮出血、代償性月経、酒さ鼻(赤はな)、結膜炎、紅彩炎、胃炎、皮膚病、てんかん、やけど(火傷)。
1.発熱性疾患で、高熱・顔面紅潮・目の充血・熱感・口渇・口が苦い・いらいら・ほてり・不眠・甚だしければ狂躁状態・意識障害・舌質は紅・舌苔は黄・脈は数で有力などの症候を呈するもの(熱盛)。
インフルエンザ・日本脳炎・流行性脳脊髄膜炎・敗血症など。
2.炎症性の出血(血熱妄行)。
主に鼻出血・歯齦出血・喀血・吐血などの主に上部の出血に適している。
3.発疹・皮膚化膿症・蕁麻疹・皮膚炎などで、発赤・熱感の強いもの。
4.消化器系の炎症で、口がねばる・口が苦い・口臭・悪心・嘔吐・胸脇部や腹部の膨満感・腹痛・膿血性の下痢・テネスムス・甚だしければ黄疸・舌質は紅・舌苔は黄・脈は数などを呈するもの(湿熱)。急性肝炎・慢性肝炎の急性増悪・急性胃腸炎・表層性胃炎・細菌性下痢など。
5.口内炎・舌炎・歯齦炎・歯痛など。
6.いらいら・怒りっぽい・目の充血・のぼせ・不眠・多夢・不安などの脳の興奮症状(心肝火旺)。
自律神経失調症・更年期症候群・神経症・不眠症・神経性胃炎・高血圧症など。
7.結膜炎。
●妊娠中毒症の高血圧の場合によく使用します。
●大黄の子宮収縮作用などにより、流早産の危険性があります。
●授乳中は、乳児が下痢(泄瀉)をする場合がありますので、使用には注意が必要です。
●充血(のぼせ、イライラ、出血傾向)
●胸、心窩部のつかえ(心中煩悸)
●便秘
(source)
西暦250年 三国時代 『金匱要略』 校訂 東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0411 | 200錠 | 5,184円(税込) | ||
k0565 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0996 | 30日分 | 10,778円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1290 | (EK-13)2.0g×42包(2週間分) | 3,921円(税込) | ||
k1288 | (KB-13)3.0g×28包(2週間分) | 3,921円(税込) | ||
k1289 | (KB-13)3.0g×168包(12週間分) | 21,686円(税込) | ||
k1291 | (EK-13)2.0g×294包(14週間分) | 26,264円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…0.70 g ●一日分価格(税込)…256円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1741 | 1cp×3×100日分(300カプセル) | 21,686円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…0.60 g ●一日分価格(税込)…198円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0723 | 42包(2週間分) | 4,699円(税込) | ||
k0851 | 189包(63日分) | 18,608円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.75 g ●一日分価格(税込)…322円
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…和法:和解あるいは調和の作用によって病邪を消除する治法です。
【中薬大分類】和解剤…調和を行う方剤です。和解の方法により病邪を解除する方剤です。少陽半表半裏の邪を解除したり、肝脾不和・脾胃不和を改善するもので、八法の【和法】に相当します。
【中薬中分類】調和胃腸剤(調和脾胃剤)…胃腸や脾胃を調和する方剤です。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(暑がり)、実証(体力充実)、升証(のぼせ、不安・興奮、便秘)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
熱盛・熱毒・血熱・湿熱(ねつせい・ねつどく・けつねつ・しつねつ)…清熱瀉火・解毒・涼血・化湿の効能をもち、消炎・解熱・化膿の抑制・鎮静・毛細血管の透過性亢進の抑制・止血・産出の抑制などの作用があり、黄・大黄に利胆作用があり、広く炎症全般に使用できます。ただし強い炎症の場合には大量(エキスなら1日量の3~5倍)を用いる必要があります。
大黄の瀉下効果と黄柏の化湿の効能にあります。大黄は下部腸管の充血をひきおこして上部の充血を低下させるためか、上部の出血に効果があります。三黄濁心湯は、原典で「吐血・衄血」「心下痞」に用いているように、鼻出血・歯齪出血・喀血・吐血など充血性の出血に適し、大黄が含有するタンニンが粘膜保護に働くので胃腸粘膜のびらんに有効ともいわれます。三黄瀉心湯が主に上焦・中焦に働きます。
注意を要するのは、化湿に働くために体を乾燥化する傾向をもつことで、長期間使用する場合には温清飲の形が望ましいです。なお、本方の適応として「赤ら顔ででっぷり」とか「体力の充実」などがあげられていますが、対象は炎症全般であって、特にこだわる必要はありません。体力の不足があっても使用して差し支えありません。
【証(病機)】三焦実火(実熱、熱盛)(さんしょうじっか(じつねつ、ねっせい))
● > 女性の使用が多い方剤です。
清熱・解毒・清熱化湿・瀉下・止血・涼血
・清熱解毒(せいねつげどく)…解熱と抗炎症の作用のある方法です。
・清熱解毒法(せいねつげどくほう)…寒涼性の生薬を用い、熱毒の邪、発赤・腫脹・化膿・高熱を治します。
・清熱化湿法(せいねつけしつほう)…寒涼性の生薬を用い、湿や熱邪、発熱・嘔吐・下痢・尿不利・腹脹を治します。
・止血(しけつ)…出血している血を止めることです。
・三焦(さんしょう)…三焦;裏証の病位の再分類です(上下概念の補足)。.上焦:下顎底~胸隔です。中焦:上腹です。下焦:少腹(下腹)と陰部です。
・実火(じっか)…陽実証の炎症、充血、発熱で寒剤を用いて治します。
・実熱(じつねつ)…外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生による熱の発生などの症候です。(実火)
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●気分がイライラして落ち着かない。
●のぼせ気味で、顔面や耳が赤い。
●みずおちにっかえがある。
●出血したり、興奮したりする。
●便秘、または便秘傾向にある。
●安眠できない。
【三黄瀉心湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈高血圧〉 60歳、男性、会社役員。20年以上前から肩こりが激しく、パップ剤を用いたり、マッサージなどで対処してきた。2年前の検診で高血圧(162/98㎜Hg)を指摘され、カルシウム拮抗剤などの降圧剤を投与されているが、降圧剤を服用するようになってからかえって疲れがとれにくくなり、肩こりも一向に改善しない。平素から暑がりで、冬でもズボン下をはくのは嫌いである。便秘傾向があり、口内炎が頻発する。心の陽気が病的に過剰で、しかも心下居硬と便秘傾向がみられることから、三黄濁心湯を投与した。これまで服用していたニフェジピンは半量にすることにし、体重の減量を指示した。2ヶ月後には肩こりは半減し、気分も爽快となった。血圧128/84㎜Hgとなったため、ニフェジピンは全量中止とし、三黄濁心湯のみで経過を追うことにした。 ・現代病名:高血圧 |
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〈不眠〉 18歳女子、受験生。推薦入学のため、面接を受けに行ったが、質問にうまく答えることができず、もうダメだと思ったとたん頭に血がのぼったようにカッとし、激しく動悸がしたと言います。帰宅した夜、39度の熱が出て体中が痛み、眠れず、翌朝熱は下がったものの気分がイライラしておちつきません。顔はほてって動悸もします。その日もよく眠れませんでした。来院したときはこのような症状が3日も続いているとのことでした。顔面は紅潮し、目は充血し、胸苦しいと言ってはときどきため息をつきます。4日間排便もないというので三黄鴻心湯を服用させましたところ服用当日は変化はありませんでしたが、翌日、排便とともに気分がよくなり、体や顔の熱感がとれ、気持ちがおちついてかなり眠れたと言います。 ・現代病名:不眠症 |
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〈三黄瀉心湯で命拾い〉 鉄工所に勤めるAさん(48歳・男性)は、身長180cmの偉丈夫で大酒飲みですが、ここ数年、体調が優れません。先日、居酒屋で飲んでいると息切れと動悸が激しくなり、救急車で病院へ運ばれました。医師の指示は「心臓が弱っているので、酒を控え、定期的に病院で検査を受けるように」とのこと。しかし、Aさんは酒をやめられず、病院の定期検査も敬遠しがちになりました。 心配した奥さんが、漢方薬局にAさんを連れていくと、三黄瀉心湯を処方されました。半年間日踊したところ、Aさんの体調は回復し、今は仕事に励んでいます。「酒はやめられませんが、この薬で命拾いをしました」とAさんは言っています。 ・現代病名:息切れと動悸 |
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組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 大分類 | 中分類 |
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黄連 » |
1 |
君薬 |
清熱・解毒 |
涼血・化湿 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
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黄芩 » |
1 |
臣薬 |
清熱・解毒 |
涼血・化湿 |
利胆 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
|
大黄 » |
2 |
佐薬 |
清熱・解毒 |
涼血・化湿 |
瀉下 |
利胆 |
瀉下剤 |
攻下薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.黄連・黄芩・大黄は、強い消炎・解熱・抗菌・抗化膿の作用をもち、化膿性・非化膿性の炎症を鎮める(清熱解毒)。
2.黄連・黄芩・大黄は、鎮静・血圧降下などの作用をもち、自律神経系の興奮や脳の充血を緩解する(清熱瀉火)。
3.黄連・黄芩・大黄は、炎症性充血を軽減し、大黄は血液凝固促進に働く。共同して炎症性出血を止める(涼血止血)。大黄は、主に骨盤内充血を引き起こすことにより身体上部の充血を鎮めるので、上部からの出血に適応する。
4.黄連・黄芩・大黄は、利胆作用をもつ。
5.黄連・黄芩は、白血球貪食能・網内系の機能を高め、免疫能を増強する。
6.黄芩・大黄は、利尿作用をもち、炎症性滲出物を軽減する(清熱化湿)。
7.大黄には、大腸性の瀉下作用があり、腸内の腐敗物を除き、エンドトキシンなどの吸収をブロックする。
(補足)
本方は、消炎・解熱・抗菌・鎮静作用をもち、利胆・止血・利尿・瀉下にも働くので、さまざまな状況に応用できる。
炎症が強く高熱があるときには、大量を頻回に服用させる。
三黄瀉心湯の名は、黄芩・黄連・大黄といった「黄」の字の付いた三つの生薬からできているところがら生まれたものです。
瀉心湯とは、半夏瀉心湯の場合と同じく、心下部のつかえを取り去る薬という意味で、柴胡剤が黄芩・柴胡の組み合わせになっているのと同様、瀉心湯類は黄芩・黄連の組み合わせになっていることを特色とします。
黄芩・黄連・大黄はいずれも寒性薬で降性薬であり、その中の大黄は瀉下薬であるから、全体として消炎性瀉下剤で、かつ上半身の充血を下に下げる作用をする方剤です。
すべて瀉性薬ですから、虚証体質者には用いられません。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●実証の血証に効く三黄瀉心湯 |
●大けがのときの止血即効薬 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
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三黄瀉心湯証で悪寒を伴う場合 |
三黄瀉心湯+附子 » |
附子瀉心湯 |
気虚が明らかな場合 |
三黄瀉心湯+補中益気湯 » |
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血虚・陰虚が明らかな場合 |
三黄瀉心湯+四物湯 » 三黄瀉心湯+六味丸 » 三黄瀉心湯+麦門冬湯 » |
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