やせて、顔色が悪く、食欲がなく、下痢(泄瀉)傾向の方
脾虚証(慢性下痢(泄瀉)・消化不良)/下痢(泄瀉)、軟便を伴う脾胃の気虚
消化不良症、慢性胃腸炎、水瀉性下痢(泄瀉)、貧血症、ネフローゼ、胃腸虚弱
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●食不振、全身倦怠
●腹部軟弱
●水様下痢(泄瀉)や軟便
(source)
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 8巻。《内経》《難経》より金川四大家までの医学書を編纂したもの。上巻には総論、下巻には各論が記載されており、病証の種類も比較的多く、弁証も詳細で、方剤の選択も多い。→処方使用期間:420年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0738 | 42包(2週間分) | 6,013円(税込) | ||
k0866 | 189包(63日分) | 21,894円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…4.75 g ●一日分価格(税込)…464円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1708 | 2.5g×252包(84日分) | 45,781円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
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※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】補気剤…気を補う方剤です。気虚を改善する方剤です。益気剤ともいいます。
裏寒虚(りかんきょ) …証(体質・症状)が、裏証(内臓)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿証(水分停滞)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
脾胃気虚の水滞・気滞(ひいききょのすいたい・きたい)…脾胃気虚に特に適しています。脾胃気虚で、食欲がない・少食・食べると腹が脹る・悪心などがみられ、さらに水様性下痢(泄瀉)(小腸性下痢(泄瀉))あるいは食べるとすぐ排便があるといった状態に適しています。
また、脾胃気虚の症候に浮腫(主として下肢)やむくみが伴う場合にも良いです(低タンパク性浮腫・ネフローゼ症候群などでみられます)。
【証(病機)】脾胃気虚(ひいききょ)
補気健脾・理気化湿・止瀉
・補気(ほき)…気を補う=益気のことです。
・健脾(けんぴ)…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。
・理気(りき)…理気:気の流れを良くすることです。気(氣)を正常に巡らせ機能を回復する治療法です。
・化湿法(けしつほう)…湿邪を動かしたり、汗や尿などで排除する治療法です。
・止瀉(ししゃ)…下痢を止めることです。
・脾胃(ひい)…脾胃;胃は現在の胃と考えてよいですが、脾は脾臓の事ではなく膵臓の働きに近いです。胃が消化した飲食物から滋養物質と水液を吸収し肺に送り、肺から全身に巡らせます。脾胃=消化器系のことです。
・気虚(ききょ)…気が減少する事です。気が不足している状態です。消化機能が衰えて栄養が行き渡らなくなるため、心身の活動性に支障が起こり、だるさ・疲労・食欲不振・風邪をひきやすいなどの症状が現れます。
気の働き(推動・温煦・防御・固摂・気化)が不足した状態です。疲労倦怠感、食欲不振、泥状便、息切れ、脈無力などの症状があります。
・気滞(きたい)…気の流れが滞っている状態です。気が滞ると脹痛、膨満感などが現れます。肝の機能低下、風邪、飲食、水毒、オ血などが原因の機能低下などです。
【啓脾湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈慢性下痢(腸結核の疑い)〉 42歳の映画女優。平素から胃腸が弱く、下痢するくせがある。今度は約半年前から下痢が始まり、止まらない。腸結核と疑われて、ストマイ・パスを用いたが、それでも止まらなかった。 患者は痩せて脈が弱く、舌苔なく、腹部は軟弱で振水音をきく。肩こりやすく、手足が冷える。 真武湯を7日分のんだが変わりなく、啓脾湯に転方したところ、2週間で下痢1回となり、1ヵ月あまりで下痢がやんだ。 真武湯で止まらない下痢が啓脾湯で止まり、啓脚湯で止まらない下痢が真武湯で止まることがある。 ・現代病名:慢性下痢(腸結核の疑い) |
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〈消化不良症〉 2歳の女児。離乳期に消化不良症となり、水様の下痢日に10数行もあって、食物が入るとすぐに下痢してしまう。水様で緑色である。食欲全くなく、10数日間続いたので、すっかり痩せて衰弱極度に達した。 脈も腹も軟弱で無力、腹中は真綿を按ずるようで何物もないようである。 初めのころは胃苓湯で効なく、のち啓脾湯によって下痢は次第に減少し全治した。 ・現代病名:消化不良症 |
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〈腸結核〉 17歳の男子。戦前から肺結核で私のところで漢方の薬をのんでいた。私が5年間戦地に行って帰国してみ ると、患者は大森海岸近くの焼け残ったアパートで静養していた。老父母の間の一人息子であった。戦後はす っかり衰えて、ときどき喀血を繰り返し、腸結核を併発して、暁方4時ごろになるとゴロゴロと腹が鳴って、 水様の下痢が起こり、日に3~4回もあるという。 これではとても助かる見込みはなく、死期も近いと思われた。 ところが啓脾湯を与えたところ、大便が固まってきて、だんだん太ってきた。胸部所見は空洞がいくつもあってひどかった。そのうち抗生物質ができるようになり、これを併用させたところ、大変よくなって、すっかり一人前となり、あの骸骨のような患者は、めでたく結婚生活に入ることができた。母親が大変よろこんでわざわざあいさつにきた。 これは腸結核のとき啓脾湯で生命をつなぎとめ、その後抗生物質の力によって普通人と同じ生活ができるようになったわけである。 ・現代病名:腸結核 |
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組成成分 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
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悪心・嘔吐が強い場合 |
啓脾湯+半夏厚朴湯 » 啓脾湯+小半夏加茯苓湯 » |
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腹痛の場合 |
啓脾湯+小建中湯 » 啓脾湯+芍薬甘草湯 » |
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