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こんな方に

蕁麻疹(じんましん)、皮膚掻痒症の方

主 治

表寒証(発熱・悪寒・頭痛・関節痛・脈浮)

適応症

蕁麻疹(じんましん)、皮膚掻痒症(かゆみ)、湿疹の初期、皮膚炎、感冒、咳、風疹、麻疹(はしか)

妊娠・授乳の注意

女性

●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

診断のポイント

●微熱。
●悪寒。
●頭痛。
●軽い咳。

出典書籍

出典書籍 (source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1757年間


処方別・製品一覧

医薬品個人輸入 説明表示をクリック(タップ)→説明表示 いらっしゃいませ 医療用漢方薬

ウチダ 桂枝麻黄各半湯 煎じ薬の通販画面へウチダ 桂枝麻黄各半湯 煎じ薬の通販画面へ »
ウチダ和漢薬ウチダ和漢薬 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:354
本剤は、〈煎剤〉です。

煎じ薬 煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。

ウチダ 桂枝麻黄各半湯 煎じ薬のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k0985 30日分 10,778円(税込)
数量
●一日分価格(税込)…349円


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東洋 桂麻各半湯 エキス細粒の通販画面へ東洋 桂麻各半湯 エキス細粒の通販画面へ »
東洋薬行 » ≪医薬品≫ 漢方製剤No:TY-037
本剤は、〈細粒〉です。
医薬品の個人輸入
東洋 桂麻各半湯 エキス細粒のお買物(shopping)
商品番号 規格 税込価格 数量 カゴに入れる↓
k1175 1.5g×42包(2週間分) 1,748円(税込)
数量
k1737 1.5g×336包(112日分) 13,121円(税込)
数量

●一日分生薬乾燥エキス量…3.00 g  ●一日分価格(税込)…114円


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ご購入手順

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証の判定

判定

証(症状・体質)判定を望む方判定の方右矢印 陰陽(太極図)証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。Java

中医学の証・解説

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

桂枝麻黄各半湯(桂麻各半湯) 朱雀:四神の獣・南方の守護神

八 法

汗法:肺気を宣発し営衛を暢調にして膜理を開泄することにより、「遍身にちゅうちゅうと汗出づ」の状態にし、肌表にある外邪を汗とともに解除する治法です。

【中薬大分類】解表剤…発汗、解肌、透疹等をうながして、初期の感冒等表証に対処する方剤です。主に外感病の初期に使用します。

【中薬中分類】辛温解表剤…温めながら解表(体内表面の邪気を除く)する方剤です。風寒表証(表寒)に用います。

八綱分類

表寒虚(ひょうかんきょ) 表 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、表証(急性期)、寒証(悪寒)、虚証(比較的体力虚弱)の方に適応します。


【証(病機)】風寒表(ふうかんひょう)

中医学効能(治法)

辛温解表・調和営衛・止咳平喘・発汗解表

用語の説明(term)

辛温解表法(しんおんげひょうほう)…辛温解表法:辛温の薬で温め風寒の邪を体表から発散させる治療法です。悪寒、頭痛、発熱を治します。類語:祛風散寒法(きょふうさんかんほう)。

止咳(しがい)…咳を止めることです。

平喘(へいぜん)…呼吸困難、喘息を改善することです。

風寒表証(ふうかんひょうしょう)…体表から風寒の邪が侵入して起こる悪風、頭痛、発熱などの症状です。


症例・病例・治癒例・case study(case study)

【桂枝麻黄各半湯(桂麻各半湯)の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈全身アトピーの小1女児〉

治例図 小学校1年生の女児。

全身のアトピー性皮膚炎で、皮膚は乾燥して赤く、痒いのでかくと落屑が粉のように落ちる。毎晩1~2回起きて全身を母親にかいてもらうという。食欲もあるし、口渇も強い。いろいろの手当てをしても効果が上がらなかったという。

問診すると汗をかかない子であると母親がいう。そこで汗腺の調節作用のある桂麻各半湯と白虎加人参湯を与えた。約2週間のむと少しずつ痒みが減っている状態になったが、口渇が甚だしいことと、異常に皮膚が乾燥し、座席に粉をまいたように落屑がでるのを目当てにして越婢加朮湯を与えたところ、2週間、4週間と経過がよく、皮膚に潤いがっき、痒みが減じ、約半年で完治に至った。

学校で同級生たちにきれいになったといわれ、子供は喜んでいますと母親が言っていた。

越婢加朮湯は皮膚疾患の場合、皮膚の「乾湿」はあまり考えなくてもよいといわれる。

弁証論治 リンク風寒証 »

・現代病名:アトピー性皮膚炎

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2〈微熱と蕁麻疹(じんましん)が治まった〉

治例図 Tさん(42歳・男性)は、秋口になって体がかゆくなり、36.7~36.9℃の微熱が続いていました。病院での診断はじんましんで、微熱もそれによるものといわれました。しかし、処方されたじんましんの薬を1ヵ月ほど飲んでも、いっこうに改善せず、知人から勧められた漢方研究医を訪れることにしたのです。
診断は、夏の冷房による冷えからくるもので、じんましんは冷えに対する体の反応とのことでした。処方されたのは桂枝麻黄各半湯で、一服で体のかゆみがなくなり、5日ほどで微熱も取れました。

・現代病名:微熱・蕁麻疹

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3〈葛根湯を飲み5日間で回復〉

治例図 M子ちゃん(4歳)とK子ちゃん(7歳〕姉妹がはしかにかかり、ほぼ同時に発症しました。

姉妹ともに38℃程度の熱があり、M子ちゃんは汗を多くかき、K子ちゃんはほとんど汗をかいていないという状態でしたが、どちらかというとM子ちゃんの方が症状は重いようでした。

母親が自宅近くの漢方薬局で相談すると、普段から、ころころ太って元気なM子ちゃんには葛根湯を、あまり丈夫ではないK子ちゃんには桂枝麻黄各半湯を勧められました。

するとM子ちゃんは1晩で発疹が体中に現れましたが、ふとんの中で元気に過ごし、5日間ほど葛根湯の服用を続けて回復しました。

一方、K子ちゃんも桂枝麻黄各半湯を6日間服用すると、短期的な高熱と発疹に襲われましたが、内攻を起こすことなく元気に回復したのです。

弁証論治 リンク風寒証 »

・現代病名:はしか

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4〈数年できれいに治った〉

治例図 生まれつきアレルギー体質を持つ小学生のTちゃん(当時8ヵ月・女の子)は、近所の皮膚科でステロイド剤によるアトピー性皮膚炎の治療を受けていました。しかし、いっこうによくならないため、母親が以前、同様の症状を治してもらった漢方研究医に相談しました。

Tちゃんはぜんそく持ちで虚証体質のため、桂枝加黄耆湯柴胡桂枝湯の併用を勧められました。この処方を続けたところ、3歳のころには、皮膚の症状がきれいに治ったのです。

また6ヵ月からアトピーの症状が出た弟は、Tちゃんより体力があったため桂枝麻黄各半湯黄耆を加えた漢方薬が処方され、1年で症状がよくなりました。

姉弟は、漢方薬を飲むほか、半身浴も行っていました。これも治りを早めるのに大変効果的だったようです。今では2人とも、薬の必要がないほどよくなっています。

・現代病名:アトピー性皮膚炎

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5〈漢方薬で湿疹とともに夜尿症も改善〉

治例図 小学生のH美さん(当時10歳)は、背中に湿疹ができて、かゆがっていました。皮膚科で出された塗り薬はよく効きましたが、薬をやめると、また症状がひどくなります。

薬で抑えるだけでは治ったことにならないし、ずっと薬を使い続けるのも心配だと、母親が連れて相談に来られました。

H美さんは、体格はごく普通で、口の渇きもなく、便通も異常ありません。体質全般を改善するため、桂麻各半湯という処方を使ったところ、じくじくしていた湿疹が20日ほどで乾き、かさぶたになってきました。同時にかゆみがなくなり、その10日後には完治しました。

実はH美さんには、夜尿症(おねしょ)の癖もあったのですが、湿疹と同時にこちらの癖も治り、親子ともども喜んでおられました。

今ではすっかり健康になって高校生活をエンジョイしています。

・現代病名:湿疹と夜尿症

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6〈体が温まるとかゆくなるおりものに悩む〉

治例図 婦人科検診を受けたときに5cmほどの小さな子宮筋腫があると診断され、経過観察中のM子さん(43歳・女性)は、その後、急にかゆみのあるおりものが増えたので、再度受診しました。

婦人科では「病気ではない」といわれるものの、粘っこいおりものが出てかゆくて仕方がありません。特に、入浴などで温まると、全身に強いかゆみが襲ったそうです。

医師に相談したところ、桂枝茯苓丸加薏苡仁と、桂枝麻黄各半湯を処方されました。前者は瘀血の駆除に、後者はじんましんに効果のある漢方薬です。

服用後、2週間で全身のかゆみは取れ、2ヵ月でおりものが気にならなくなりました。さらに、4ヵ月後に子宮筋腫のエコー検査を受けたところ筋腫もなくなっていました。筋腫分娩といって、筋腫がはがれて排出されたらしいのです。

M子さんは漢方の威力に驚き、すっかり漢方のファンになったそうです。

・現代病名:おりもの

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中薬構成(herb composition)

神農

桂枝湯と麻黄湯の合方である。桂枝湯は自然に汗の出やすい体質の人の発散剤、麻黄湯は汗の出にくい体質の人の発散剤であるが、これを合わせたものは麻黄と桂枝を共に含むので、麻黄湯と同じく強い発汗剤となり、汗の出にくい体質向きの方剤ということになる。
合方と言っても、甘草と桂枝は共通するので、麻黄湯から見れば、これに芍薬と生姜・大棗の組を加えたものと見ることができる。芍薬は桂枝湯のところでも述べたように、いわゆる「風邪」を治す薬であり、鎮痛・鎮痒作用があることが知られている。生姜・大棗の組は一種の緩和作用であるから、麻黄湯の発汗作用に、鎮痛・鎮痒作用が加わり、それにさらに緩和作用が加わったと見ればよかろう(したがって、麻黄湯よりはやや虚証向きと言える)。
もう一つの見方は、桂枝湯に麻黄と杏仁が加わったと見る見方で、桂枝湯が汗の出やすい虚弱児のアセモなどに用いられたことは既に述べたが、これを汗の出にくい体質向きにつくり変えたと見ることもできよう。ただこの場合、杏仁は不要かと思われるが、杏仁に祛痰作用があることと関連して、杏仁が発疹の発散に役立つ可能性も否定はできない。

神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。

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処方画像

2009年新型インフルエンザ

2009年の新型インフルエンザ騒動

漢方を中心とした治療を行う平馬医院(内科・アレルギー科、神奈川県大和市)の平馬直樹院長は、2009年の新型インフルエンザ騒動の後、中国で現地調査に当たった。「中国では新型インフルエンザウイルスに対して桂麻各半湯(けいまかくはんとう)や銀翹散(ぎんぎょうさん)で治療効果を上げていた」(平馬院長)。

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