●漢方では対症療法+自然治癒力向上の両面で対応しますが、引きはじめに適切な薬を服用して、体を温めて休むのが最良です。
体力がなく、悪寒頭痛、自然発汗のある方
風寒表虚証
感冒、インフルエンザ、その他の感染症、皮膚掻痒症、湿疹、神経痛、リウマチ、神経衰弱、頭痛、妊娠中の感冒、妊娠悪阻(つわり)、寒冷による腹痛、微熱、円形脱毛症
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●悪寒発熱頭痛
●汗ばむ傾向(自汗)
●脈は浮で弱、あるいは緩
●特別な腹証なし
(source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。→処方使用期間:1757年間
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0977 | 30日分 | 10,778円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1814 | 160錠(27日分) | 2,160円(税込) | ||
k1815 | 390錠(65日分) | 4,860円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2161 | 2.0g×42包(2週間分) | 2,607円(税込) | ||
k2162 | 2.0g×231包(77日分) | 12,595円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1204 | 50ml×10本 | 8,023円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0657 | 2.5g×42包(2週間分) | 2,935円(税込) | ||
k0785 | 2.5g×189包(63日分) | 10,941円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…3.00 g ●一日分価格(税込)…202円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1119 | 24包 | 2,700円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2046 | 500g | 19,008円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…汗法:肺気を宣発し営衛を暢調にして膜理を開泄することにより、「遍身にちゅうちゅうと汗出づ」の状態にし、肌表にある外邪を汗とともに解除する治法です。
【中薬大分類】解表剤…発汗、解肌、透疹等をうながして、初期の感冒等表証に対処する方剤です。主に外感病の初期に使用します。
【中薬中分類】辛温解表剤…温めながら解表(体内表面の邪気を除く)する方剤です。風寒表証(表寒)に用います。
表寒虚(ひょうかんきょ) …証(体質・症状)が、表証(急性症状)、寒証(悪寒・冷え)、虚証(虚弱)の方に適応します。
【証(病機)】営衛不和・陰陽失調(えいえふわ・いんようしっちょう)
辛温解肌・調和営衛・疏散風寒
・辛温解表法(しんおんげひょうほう)…辛温解表法:辛温の薬で温め風寒の邪を体表から発散させる治療法です。悪寒、頭痛、発熱を治します。類語:祛風散寒法(きょふうさんかんほう)。
・陰陽(いんよう)…八綱陰陽・虚実・表裏・寒熱の大概念です。陰:緩和、静止、内向、下降、寒冷、暗、女性/陽:激烈、運動、外向、上昇、温熱、明、男性。
陰陽学説は、紀元前300年ごろ周の時代に易に結び着いて始まったと考えられます。これは、現代数学の「多変量」の概念を持ち込んだものとして興味深いです。
宇宙に存在するすべての事物はすべて陰陽どちらかの属性をもち,どのような事物の内部にも陰と陽の二面があり,陰陽の間には相互依存,相互制約,相互転化の関係があると考えられています。
事物の内部も陰陽の対立した面に分ける事ができるので陰の中にもまた陰陽があり,陽の中にもまた陰陽があると無限に分けて行く事ができます。これを「陰陽可分」といいます。
陰は陽に,陽は陰に依存することを,「陰陽互根」といい,広く生理,病理,治療などの面に応用されています。
・失調(しっちょう)…失調;物事の調子が狂うことです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●かぜなどの初期症状で、頭痛、発熱、悪寒がある。くしゃみも出る。
●自然に汗がにじみ出てくる。
●脈は浮いていて速く、弱い。
●疲れやすい。
●妊婦で、つわり、頭痛があり、ときには熱も出て、のどが少し渇き、食事がまずいと感じる。
●お産のあと、頭痛、寒気、ときどきの発熱、みずおちが苦しく、吐き気があって自然に汗がにじみ出てくる。
【桂枝湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈偏頭痛〉 患者が21歳のときである。感冒にかかり、葛根湯で発汗後汗がジメジメと出て止まず、さらに上衝して左の偏頭痛が激しく、さむけがして、脈は浮弱であった。森道伯翁が私の顔貌を凝視していたが、これは桂枝湯の証であるといわれた。すぐ桂枝湯を作って1回分を服用すると、汗は止み、のぼせがなくなり、偏頭痛が拭うように治った。 ・現代病名:偏頭痛 |
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〈感冒〉 58歳、主婦。変形性膝関節症と腰痛症の加療のため、約半年前より和漢薬治療を受けていた。一昨日より、悪寒と頭痛があり、家庭配置薬を服用したが、鼻閉感と軽い頭の重さがとりきれないという。体温37.2度、脈は浮数で弱い。上半身を主に自然発汗の傾向がみられる。身体のいずこにも冷えは自覚しない。処置室のベッドに臥床してもらい、桂枝湯エキスを投与した。服薬後薬10分で身体が温まり、心地よい汗が出た。その後1時間安静にしていたところ、諸症状は消失した。2日分の桂枝湯エキスを処方し、風邪がすっかり治ったら、いつもの膝の薬を服用するよう指示して帰宅させた。 ・現代病名:感冒 |
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〈妊娠中のかぜも体調維持も漢方薬で〉 2人目を妊娠中のRさん(27歳)は、たいしたつわりもなく順調に妊娠期間を 送っていましたが、3ヵ月に入ると同時にかぜをこじらせてしまいました。とはいえ、妊娠中にかぜ薬を飲むのは気が進みません。そんなRさんに、つわりを漢方薬で乗り切ったという友人が「漢方薬なら不安も少ないのでは」と、漢方薬を処方する病院を教えてくれました。 Rさんに処方されたのは、妊娠中のかぜによく用いられる桂枝湯です。これを飲むとまもなく体調が戻り、胃腸の調子もよくなりました。漢方薬の効果を実感したRさんには、その後、当帰芍薬散が処方されました。医師の指示どおり飲み続けたRさんは、1人目の子を妊娠中によく悩まされたむくみや倦怠感などが全くないまま、無事に出産を迎えることができました。 ・現代病名:感冒 |
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〈桂枝湯と麻黄附子細辛湯を合わせる〉 Mさん(70歳・男性)は、鼻水、くしゃみ、軽い悪寒、のどの痛みなどがあって、漢方外来のある病院で診察を受けました。医師は、Mさんが少し汗ばんでいること、胃の調子にも自信がないとの答えから、桂枝湯と麻黄附子細辛湯を処方。1包ずつ飲んでもらうと、1日で症状が取れました。 本来は桂姜棗草黄辛附湯という薬が最適なのですが、この薬は煎剤のみでエキス剤がないため、桂枝湯と麻黄附子細辛湯で代用したのです。この組み合わせは、かぜが抜けず長引いているときにも有効です。 ・現代病名:感冒 |
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〈長引く咽頭炎が完治〉 看護師のMさん(51歳・女性)は、のどが痛んだので、勤務先の漢方を処方する医院でみてもらったところ、咽頭炎を発症していると診断されました。20代の看護師Tさんも同様の症状で、二人とも虚証タイプだったため、麻黄附子細辛湯と桂枝湯が処方されました。 しかし、Tさんが2、3日で治癒したのに対し、Mさんは改善せず、処方を柴胡桂枝湯に変えてもらったのですが、やはりかんばしくありません。実は、Mさんは医院の休診日に夫の実家で介護をするなど、休息が取れない状況で、体力が落ちていたのです。 そこで、柴胡桂枝湯に十全大補湯を加えて処方してもらい、3日間服用したところ、症状はすっかりなくなりました。 ・現代病名:咽頭炎 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 効能5 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
桂皮 » |
4 |
君薬 |
辛温解表 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
||||
生姜 » |
1.5 |
使薬 |
辛温解表 |
化痰 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
|||
芍薬 » |
4 |
臣薬 |
斂陰 |
補血 |
補虚薬 |
補血薬 |
|||
大棗 » |
4 |
使薬 |
斂陰 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|||
甘草 » |
2 |
佐薬 |
調和 |
健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
桂枝には、
①軽い発汗作用
②からだを温めて悪寒や頭痛を発散させる作用
③のぼせを引き下げ、神経性心悸冗進をしずめる作用
④健胃作用
があると考えられていますが、ここでは①と②の性質を重点としてこの方剤が構成されています。
芍薬は漢方の言葉で、「風邪(ふうじゃ)を治す薬物」、すなわち外気が皮膚を侵して、痛みとか痒みとかの感覚異常を起こした場合に、これを「風邪(ふうじゃ)」と呼びますが、この風邪を治す作用を芍薬がもっていると考えます。漢方を離れて普通の言葉で言えば、芍薬には鎮痛作用や鎮痒作用があるということで、これが桂枝に次ぐ重要生薬として、この方剤に組み込まれています。
生姜と大棗は、漢方方剤中にしばしばペアとして入れられる薬物で、方剤全体の作用を緩和し、副作用を除く役目を果たしています。甘草も漢方方剤中の半数以上に入れられている薬物ですが、これも方剤全体の作用を緩和し、副作用を除く目的で加えられています。構成生薬中、芍薬はわずかに涼性で、甘草は平性ですが、ほかはすべて温性で、方剤全体としては、からだを温めてわずかに汗を出し、悪寒や頭痛を発散する方剤ということになります。
しかも構成生薬はすべて補性薬ですから、虚証者向き、弱い体質向きの方剤です。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●自汗を止め、栄養補給でかぜを治す |
◎、○、△ = 使用目標 (症状の強さ=◎>○>△) ▲ = 無いか、あっても極わずか × = ある場合は適応しない |