虚弱体質で血色の悪い方
心の気血両虚の動悸・倦怠・不眠/心脾気血両虚を治療する名方剤/脾不統血による出血/軽度の熱証と肝気鬱結を兼ねるもの/貧血傾向で不安感や神経症を伴う場合
貧血、不眠症、精神不安、神経症、心身症、腸出血、子宮出血、胃潰瘍等による貧血と衰弱、白血病、再生不良性貧血、食欲不振、神経性心悸亢進、神経衰弱、月経不順
疲れやすい・倦怠無力感・元気がない・日中に眠い・夜は寝つきが悪い・食欲不振・軟便~水様便などの症候(脾胃気虚)と、健忘・頭がふらつく・動悸・眠りが浅い・すぐに目がさめる・多夢・不安感などの症候(心血虚)に、いらいら・緊張感・のぼせ・ほてりなどの症候(肝欝化火)を伴う以下の状況。
1.自律神経失調症・不安神経症・心臓神経症・更年期症候群・健忘症・不眠症・うつ状態など。
2.慢性胃腸炎・神経性胃炎など。
3.貧血症・低たんぱく血症など。
4.病後・慢性疾患などの衰弱。
5.血小板減少症・紫斑病・不正性器出血などの慢性反復性の出血(脾不統血)。
●妊娠中の貧血の場合によく使用されます。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●全身倦怠感、易労、貧血
●不眠、イライラ、健忘
●のぼせ、ほてり、胸苦しさ
(source)
西暦1253年 南宋時代 『済生方』 厳用和 《厳氏済生方》ともいう。10巻。中風、中寒などと、内・外・婦人科など79篇で、先ず病候を述べ後に方剤を記している。作者が試用し有効だった450余首が選録されている。→処方使用期間:754年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0471 | 260錠 | 5,184円(税込) | ||
k0553 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1252 | (EK-49)2.5g×42包(2週間分) | 8,302円(税込) | ||
k1250 | (KB-49)3.75g×28包(2週間分) | 8,302円(税込) | ||
k1251 | (KB-49)3.75g×168包(12週間分) | 50,162円(税込) | ||
k1253 | (EK-49)2.5g×294包(14週間分) | 57,829円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1750 | 378錠(2週間分) | 7,108円(税込) | ||
k1751 | 1764錠(65日分) | 32,638円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0743 | 42包(2週間分) | 7,097円(税込) | ||
k0871 | 189包(63日分) | 26,943円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…5.00 g ●一日分価格(税込)…674円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1705 | 3.0g×252包(84日分) | 52,571円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k2271 | 84錠 | 2,052円(税込) | ||
k2272 | 252錠 | 5,940円(税込) |
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…補法:気血陰陽あるいは臓腑の虚損を補養する治法です。
【中薬大分類】補益剤…正気を補う方剤です。補益薬を主体にして正気の不足である虚証を改善する方剤です。扶正剤・補剤ともいいます。
【中薬中分類】補血剤…血を補う方剤です。血虚に対する方剤です。養血剤ともいいます。
裏熱虚(りねつきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(のぼせ・イライラ)、虚証(虚弱)、血虚(血流不足・貧血症状)、気虚(心身疲労)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
心脾両虚の肝欝化火(しんぴりょうきょのかんうつけか)…心脾両虚に対する帰脾湯に、柴胡・山梔子を加えたものです。
食欲も元気もなく疲れやすい脾気虚の症候と、眠りが浅い・夢をよく見る・目が覚めやすい・不安感・悲哀感・焦躁感などの心血虚の症候を基本とし、そのうえに軽度のいらいら・抑うつ・緊張・のぼせ・ほてり・怒りなどの肝欝化火が加わった場合に用います。
帰脾湯が心脾両虚を改善し、柴胡・山梔子が肝欝化火を緩解することになります。
【証(病機)】心脾虚兼肝火旺(しんひきょけんかんかおう)
● > 女性の使用が多い方剤です。
気血双補・補気(脾)・養心安神・清熱・養血・摂血・疏肝
・気血双補剤(きけつそうほざい)…補気剤と補血剤の構成を合方したものになります。ただし、血虚は多くの場合気虚に不随して発生するので、気血双補剤の主体は補気にあります。
・補脾(ほひ)…脾の機能を高めることです。
・養心安神法(ようしんあんじんほう)…心の陰血が不足して起こる心神不安の治療法です。
・清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。
・心脾両虚(しんぴりょうきょ)…心と脾の機能が同時に落ちた状態です。食欲不振や不眠が起ります。
・肝火上炎(肝火旺)(かんかじょうえんかんかおう)…肝の陽気の過亢進によるもので、虚証の徴候がみられないのが特徴です。自律神経系の過亢進・中枢神経系の興奮・異化作用の亢進あるいは炎症による症候と考えられます。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●体が衰弱して熱が出たり、寝汗をかく。
●往来寒熱(寒気と熱感が交互に襲ってくる)がある。
●心配ごとが多く、神経をよく使う。
●顔色が青白い、または青黒く、貧血気味である。
●精神不安があって動悸がする。
●よく眠れず、取り越し苦労が多い。
●もの忘れ(健忘)がある。
●手足のほてり、のぼせ。
【加味帰脾湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈不眠症〉 83歳の男子。私の身内の老人ですが、最近急に眠れなくなって体が疲れてしかたがない。家人の話によると、顔色もあまりすぐれず、些細なことにクヨクヨしたり、イライラして文句をいって困るという。加味帰脾湯を投与。これが大変よく効いて、わずか2週間で元どおりに眠れるようになり、元気が出てきた。1ヶ月ほど服用を続けたが、よく眠れ、全身状態もよいので廃薬した。 ・現代病名:不眠症 |
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〈不眠症〉 54歳の女性。ご主人が入院していて手術を受け、かつ余病を併発して、なかなか退院できなかったので、看病で心身ともに疲労の極に達し不眠症になった。内科で安定剤や睡眠薬を投与されたが、あまり効かなかったり、逆に効きすぎて翌日の生活に影響して困るといい、漢方薬を希望した人である。顔色は蒼白に近く、疲労のためか目が落ちくぼみ、目の周囲に隈がでている。少し動き過ぎると微熱がでるという。体格は中肉中背である。そこで加味帰脾湯を与えたところ、その晩からよ<眠れてドラマチックに奏効した。1日1~2回の服用で20日程たつと、薬をのまずに眠れるようになり、顔色もからだ全体もよくなった。 ・現代病名:不眠症 |
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〈イライラして眠れない人によく効く〉 ある神社で神官を務めるAさん(49歳)は、見るからに体が嚇そうなタイプでした。神主だからといって、いつも心が穏やかというわけにもいかず、いろいろと心配事が重なり、苦労が絶えません。 体力がないために、夜、布団の中に入っても、体は疲れているのですが、昼間のイライラのために、頭がさえてよく眠れないということでした。 そこで、加味帰脾湯という漢方薬を処方してもらい、すぐに気持ちよく熟睡できるようになりました。この薬は、神経の高ぶりを鎮め、体を丈夫にする作用があるのです。1日1回、夕方か寝る前に飲みます。 Aさんはこの薬を3ヵ月ほど飲み続け、その後、服用をやめても以前のように不眠に悩まされることはなくなりました。 ・現代病名:不眠症 |
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〈加味帰婢湯で気持ちが落ち着いてきた〉 Sさんは28歳のOLです。入社3年目になりますが、入社当初から社員食堂で同僚と食事をするのが苦手でした。ある日のこと、新任の上司に仕事上のミスをかなりきびしく叱責され、それ以来その上司と会うのが苦痛になってしまいました。また、同僚が自分をばかにしているのではないかという強い不安感にも襲われるようになったため、会社を辞めることを真剣に考えるようにもなりました。 しかし、こんな状態はおかしいと自分自身でも思い、精神科でみてもらう決心をしたのです。Sさんは新婚で、妊娠の可能性もあったため、副作用の強い西洋薬は避けたいと思い、漢方薬を取り扱っている医院を探しました。 その医院を訪れ、医師の問診を受けた結果、Sさんは社会恐怖症であり、その根源は中学生のときの国語の授業で教科書を読まされたときに、極度に緊張したことにまでさかのぼることが分かりました。 よく眠れない、食欲がなくやせてきたということから、Sさんには加味帰婢湯が処方されました。 2ヵ月ほど服用を続けたところ、精神的に多少落ち着いてきて、現在のところ会社にもそのまま勤めることができているとのことです。 ・現代病名:社会恐怖症 |
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〈頑固な不眠症がたちまち改善〉 54歳の男性Oさんは、もともと胃の調子があまりよくなかったために、常日ごろから香砂六君子湯という漢方薬を常飲していました。ある日、夫人が肺炎を患っていることが分かり、愛妻家だった0さんは、寝る間も惜しんで必死に看病を続けました。 しかし、 看病を続けていくうちに疲れがたまり、Oさんは痩せこけ、顔は青白くなり、貧血も起こすようになりました。その結果、頑固な不眠状態に陥ってしまい、疲れはいよいよピークになってきました。頼みの香砂六君子湯を飲んでいても、症状は全くよくなりません。 さすがにこのままでは「看病どころではない」と、Oさんはかかりつけの漢方の先生に相談することにしました。 先生はOさんの症状を「過度の心配による不眠症」と診断し、加味帰脾湯を処方してくれました。そして、この漢方薬が驚くほどの効果を発揮し、たちまち貧血もよくなり、顔色もよく、食欲も回復したそうです。 Oさんは、今でも夫人と2人、体質改善もかねて漢方薬を飲み続けています。 ・現代病名:不眠症 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|
柴胡 » |
3 |
佐薬 |
清熱瀉火 |
疏肝解欝 |
解表剤 |
辛涼解表薬 |
山梔子 » |
2 |
佐薬 |
清熱瀉火 |
清熱剤 |
清熱瀉火薬 |
|
黄耆 » |
2 |
君薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
人参 » |
3 |
君薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
白朮 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
茯苓 » |
3 |
臣薬 |
補気健脾 |
安神 |
利水滲湿薬 |
|
甘草 » |
1 |
使薬 |
補気健脾 |
補虚薬 |
補気薬 |
|
大棗 » |
1.5 |
使薬 |
補気健脾 |
安神 |
補虚薬 |
補気薬 |
竜眼肉 » |
3 |
君薬 |
補血 |
安神 |
補虚薬 |
補血薬 |
酸棗仁 » |
3 |
臣薬 |
補血 |
安神 |
安神薬 |
|
遠志 » |
1.5 |
佐薬 |
補血 |
安神 |
安神薬 |
|
当帰 » |
2 |
臣薬 |
補血 |
活血 |
補虚薬 |
補血薬 |
生姜 » |
0.5 |
使薬 |
理気 |
止嘔・化湿 |
解表剤 |
辛温解表薬 |
木香 » |
1 |
佐薬 |
理気 |
止嘔・化湿 |
理気薬(行気薬) |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.人参・黄耆・白朮・茯苓・甘草(炙甘草)・大棗は、全身の機能を高め代謝を促進し、消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増す(補気健脾)。また、たんぱく合成・造血・免疫能増強に働きます。
2.白朮・茯苓は、組織中や消化管内の余剰水分を血中に引き込んで利尿によって除く(利水)。
3.当帰・竜眼肉・酸棗仁・遠志は栄養物を含み、体を栄養・滋潤します(補血)。
4.竜眼肉・酸棗仁・遠志・茯苓は鎮静・催眠作用をもち、不安感・焦燥感を除く(安神)。当帰・白朮・大棗も鎮静に働きます。
5.人参・黄耆は、脳の興奮性を高めます。
6.木香・生姜は、胃腸の蠕動を強めて消化吸収を補助し(理気)、止嘔、止瀉にも働きます。
7.柴胡・山梔子は、精神的ストレスによる緊張・抑うつ感・いらいら・のぼせ・ほてりなどを鎮静させ、自律神経系の緊張や亢進を緩解させます(疏肝清熱)。
8.全体で、代謝や機能を促進して止血因子の補充や血管平滑筋の緊張を高めることにより、出血を防止します。
(参考)
本方は、元気をつけ消化吸収を強める補気健脾の薬物と、精神安定・栄養補給の補血安神薬の配合による「気血双補」の処方で、さらに精神的ストレスを解消する疏肝の薬物が配合されています。
精神的ストレスに伴う「気血両虚」の状態に適しています。
帰脾湯に柴胡と山梔子を加えたものを加味帰脾湯と言います。
柴胡と山梔子は身体上部の熱をさます薬物で、ことに山梔子には、のぼせを去り上部出血を止血する作用もあるので、帰脾湯を使うべき状態で、のぼせ・イライラの強い場合は、加味帰脾湯の方が良いです。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●低下した造血・消化機能を改善 |
左の写真は当帰の花です。 |
●帰脾湯から加味帰脾湯へ
加味帰脾湯のベースになっている帰脾湯は、『済生方』という処方集が原典とされています。『済生方』は中国南宋時代の漢方医・厳用和によって編纂されたため、正式には『厳氏済生方』といい、厳氏が試用して有効だった450余りの処方が選録されているものです。
ところが、そこに紹介されている帰脾湯の構成生薬は、実は12種類でなく、当帰と遠志が入っておらず、10種類だったといわれています。そして、後に明の時代の医者であった醇立斉によって、当帰と遠志が加えられ、現在の帰脾湯の基本となる処方がつくられたのだそうです。
さらに、より衰弱して熱っ齢、人にも使えるように、柴胡・牡丹皮・山楯子が加味され、日本人に合った加味帰脾湯が生まれました。