●婦人の陰部の痒痛によく使用されます。
●「病院で出る座薬じゃねー。」なんて方には、是非とも飲んでいただきたいです。
●痔が肛門の奥のほうにあって、軟膏が塗りにくい方には是非乙字湯をお試し下さい。
痔の患部に熱感と痛みがある方
便秘傾向の痔核/大腸の血熱や湿熱による痔、出血
痔核(いぼ痔)、きれ痔、便秘、脱肛、肛門出血、痔核の疼痛、女子の陰部掻痒症、皮膚病の内攻による神経症。
1.脱肛・痔核。脱出して、肛門括約筋のけいれんによるうっ血・浮腫・充血と軽度の炎症を伴うものにもよい。
2.陰部の掻痒。
●配合生薬の大黄には、子宮収縮作用や骨盤内臓器の充血作用が認められています。そのため、流早産の原因にもなりかねません。大量でなければまず心配ないのですが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。
●痔疾(出血、脱肛、裂傷、痔核)
●胸脇苦満
●虚証ではない
(source)
西暦1805年 江戸時代 『叢桂亭医事小言』 原南陽 7巻。医学総論、診察法、病証ごとの治法、家蔵方などを述べている。→処方使用期間:202年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0429 | 260錠 | 4,860円(税込) | ||
k0550 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.92 g ●一日分価格(税込)…218円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0084 | 180錠(15日分) | 4,320円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
|
k0085 | 540錠(45日分) | 11,664円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
●一日分生薬乾燥エキス量…2.60 g ●一日分価格(税込)…280円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1244 | (EK-3)2.0g×42包(2週間分) | 4,797円(税込) | ||
k1242 | (KB-3)3.0g×28包(2週間分) | 4,797円(税込) | ||
k1243 | (KB-3)3.0g×168包(12週間分) | 28,257円(税込) | ||
k1245 | (EK-3)2.0g×294包(14週間分) | 32,748円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1599 | (N3)3.0g×42包(2週間分) | 4,578円(税込) | ||
k1600 | (N3)3.0g×168包(56日分) | 16,319円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0619 | 42包(2週間分) | 5,148円(税込) | ||
k0747 | 189包(63日分) | 19,692円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…4.00 g ●一日分価格(税込)…367円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1084 | 24包 | 4,320円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0616 | 30包 | 2,894円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…3.40 g ●一日分価格(税込)…281円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1841 | 45カプセル | 2,916円(税込) | ||
k1842 | 135カプセル | 7,236円(税込) | ||
k1843 | 270カプセル | 13,392円(税込) | ||
k1844 | 1200カプセル | 57,024円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0529 | 30ml×3本 | 1,188円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…10.0 g ●一日分価格(税込)…1155円
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…清法:熱邪を清解することにより裏熱を消除する治法です。
【中薬大分類】清熱剤…熱を除去する方剤です。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱を改善する方剤です。
【中薬中分類】清臓脇熱剤…臓腑の熱を除去する方剤です。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性的)、熱証(ホカホカ)、実証(比較的体力充実)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
痔核の脱出・痔出血・脱肛・血熱(じかくのだっしゅつ・じしゅっけつ・だっこう・けつねつ)…痔核の脱出・脱肛・痔出血に対して作られた処方で、昇提の柴胡・升麻によって支持組織の緊張を高め、止痙・止痛の当帰・炙甘草によって肛門部の痙攣(けいれん)を緩めて脱出を還納し、黄ക・大黄で止血し、清熱薬によって消炎し炎症性腫脹を改善する、処方構成です。
さらに、清熱瀉火・解毒の薬物を活血の当帰によって全身にめぐらせる配合(「薬効を血分に引き入れる」と表現する)ことから、熱証一般に用いることも応用のひとつです。陰部の掻痒に効果があることが経験的にわかっていますが、陰部のみでなく全身各所の血熱の発疹・掻痒などに用いる価値があります。
【証(病機)】大腸実熱(だいちょうじつねつ)
升提・緩急・清熱化湿・止痛
・清熱化湿法(せいねつけしつほう)…寒涼性の生薬を用い、湿や熱邪、発熱・嘔吐・下痢・尿不利・腹脹を治します。
・止痛(しつう)…痛みを止めることです。
・大腸(だいちょう)…六腑の一つで、水分を吸収し残りを大便として排出する機能の部分です。
・実熱(じつねつ)…外からの熱邪の侵襲、ストレス、飲食の不摂生による熱の発生などの症候です。(実火)
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●便秘気味、あるいは便が硬く、排便時に痛みや出血を伴う。
●痔の痛み、かゆみ、出血がある。
●血便が出る。
【乙字湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈脱肛と出血〉 40歳の女性。体格、肉付きとも普通である。便通は良好であり、下痢もない。排便時に出血あり、腰が少々冷えるような感覚があると訴える。 いろいろ坐薬や軟膏を使用するなどしてきたが、なかなか良くならない。そこで、お客様の希望により乙字湯を単方で服用してもらった。出血状況はだいぶ良くなったが、脱肛の症状の改善は見られなかった。 そこで、乙字湯に桂枝茯苓丸を合わせて使ってみたところ、出血は数日で止まったようであり、脱肛の方もいくらか縮小の傾向が見られたので、その後、補中益気湯を服用。またアルコール類や辛いものの摂取を控えるようにし、体を冷やさない、疲労回復に努めるようアドバイスした。 ・現代病名:脱肛と出血 |
|
〈乙字湯と大柴胡湯で痔と便秘を緩和〉 東京の郊外に住む主婦Yさん(29歳)は、10代のころから便秘と痔に悩まされ続けてきました。その上、結婚後子どもを出産すると、さらに激しい出血と痛みに襲われ、子育てもままならなくなってしまったのです。市内の総合病院で手術を受けたのですが、予後が悪く、精神的にもかなり追いつめられていました。そんなとき、健康雑誌の「漢方で痔を治す!」という特集を読み、わらをもつかむ思いで漢方薬局へ飛び込んだのです。 薬剤師は、顔色が悪く生理も不順だというYさんに、乙字湯と大柴胡湯を処方しました。Yさんが半月間ほど服用すると、瘀血が解消されたのでしょうか、出血も止まり、痔の痛みもだいぶ軽くなったそうです。 Yさんは「今は痔の痛みが和らいで、お通じもよくなり、子育てにも家事にもまったく支障はありません。もっと早く漢方を知っていればよかったです」と話しています。 ・現代病名:痔と便秘 |
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〈痔核〉 27歳の男性。学生時代より痔があり、最近は切れ痔と、指頭大の内痔核が発作的に、年数回も炎症を起こし、そのためノイローゼ気味となっていた。いろいろと手をつくしたが一向によくならない。 腹部に瘀血症を認めたが、乙字湯を2ヵ月間煎服させたが効がない。そこで乙字湯のエキス錠と桂枝茯苓エキス錠を併用したところ、3週間で出血はなくなり、惨痛も軽減した。半年間連用して、内痔核は大豆大に縮小し、瘀血の症状も消失した。その後2年間を経たが再発を見ない。 経験によると、乙字湯は煎剤よりもエキス剤の方がよく効くように思われる。 ・現代病名:痔核 |
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〈湿疹後の神経症〉 62歳の女性。数年来慢性湿疹に悩み、諸治療効なく、光線治療をうけてかえって悪化した。浮腫と便秘が起こり、そのうち逆上、頭重、心煩、不眠など神経症状が加わってきた。トランキライザーを服用したところ一日中フラフラして、ますます精神不安となった。 柴胡加竜骨牡蛎湯に乙字湯のエキス錠を兼用したところ、内攻性の神経症状がとれた。乙字湯の主治の一つに皮膚病の内攻性神経症と解すべき指示があるが、本例はそれに該当している。 ・現代病名:湿疹後の神経症 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 効能4 | 効能5 | 効能6 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
柴胡 » |
5 |
清熱瀉火 |
(利胆) |
升提 |
解表剤 |
辛涼解表薬 |
||||
升麻 » |
1.5 |
清熱瀉火 |
清熱解毒 |
升提 |
解表剤 |
辛涼解表薬 |
||||
黄芩 » |
3 |
清熱瀉火 |
清熱涼血 |
清熱解毒 |
(利胆) |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
|||
大黄 » |
1 |
使薬 |
清熱瀉火 |
清熱涼血 |
化湿 |
(利胆) |
瀉下 |
瀉下剤 |
攻下薬 |
|
当帰 » |
6 |
使薬 |
止痙・止痛 |
補血・活血 |
瀉下 |
補虚薬 |
補血薬 |
|||
甘草 » |
2 |
使薬 |
止痙・止痛 |
補虚薬 |
補気薬 |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.柴胡・升麻は、平滑筋や肛門支持組織の緊張を強め、脱出した肛門を正常位に復させます(升提)。
2.甘草(炙甘草)・当帰は、鎮痙作用をもち、収縮した肛囲筋を緩め、脱出した肛門の還納を容易にします(止痙)。
3.当帰は、うっ血を改善し(活血)、黄芩は充血を緩解します(涼血)。
4.柴胡・升麻・黄芩・大黄は、消炎に働きます(清熱瀉火)。
5.黄芩・大黄は、炎症性滲出を抑制します(清熱化湿)。
6、大黄は瀉下作用により、当帰は潤性成分による潤腸作用により、糞便の排出を促します。
7.臨床的に、陰部の痒みに著効があります。
(補足)
本方は、「升提」と「止痙」を組み合わせた処方で、脱肛(弛緩)と周辺部の収縮性絞扼がみられるものに適応します。
柴胡・黄苓の組み合わせが基礎になっているので、一応柴胡剤の一つに数えることができ、大黄が入っているので実証向き、すなわち大柴胡湯の系統の方剤と見ることができます。しかし一面、当帰・甘草のような補性薬も入っているので、著しい実証向きとは言い難いです。
この方剤は、もともと痔や脱肛の薬としてつくられたもので、升麻は引き上げる作用、当帰は痔出血に対して補血を目的として組み入れられたものと考えられます。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●肝機能を改善して痔を治療する |
●婦人科系の辛い悩みにも乙字湯 |
左の写真は当帰の花です。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
---|---|---|
痔に瘀血を伴う場合 |
乙字湯+桂枝茯苓丸 » |
|
便秘が強い場合 |
乙字湯+大黄 » |
|
炎症性腫脹が強い場合 |
乙字湯+麻杏甘石湯 » 乙字湯+五虎湯 » 乙字湯+越婢加朮湯 » |
消炎性利水剤 |
鬱血(うっけつ)が強い場合 |
乙字湯+桂枝茯苓丸 » |
|
疼痛・肛門部の痙攣(けいれん)が強い場合 |
乙字湯+芍薬甘草湯 » |
|
還納が容易で習慣性脱紅の場合 |
乙字湯+補中益気湯 » |
|
●(参考)これまでの経験で、原因不明のうつ状態に著効を示した例が何例か報告されています。
●江戸後期の由緒正しき和方の変方
漢方医学で現在用いられている大部分の処方は、中国医学として伝えられ1000年以上も経つものです。その中にあって、乙字湯(厳密には、現在の乙字湯の基となる処方)は、'江戸時代の末、水戸藩の侍医であった原南陽という日本人によって作られました。原南陽は、自製の常用処方に甲字湯、乙字湯、丙字湯という具合に、十干の文字を付けて命名したとされており、乙字湯はその中の第2番目の処方という意味合いになります。その後、明治時代の名医、浅田宗伯によって改良され、小柴胡湯の変方として現在までに広く使われる処方になりました。
当時は、馬を利用した移動手段、騎兵隊など、主に尾腿骨の変形によって痔が悪くなったようです。現在でも、椅子に腰掛けたままの姿勢が続く職業の人に多いようですが、そのような痔に限らず、ストレスが原因で血便が出るという潰瘍性の大腸炎にも効くことが特徴です。