肌の色つやが悪く、手足の裏がほてる方
乾性(分泌物のあまり無い)熱証の皮膚疾患(掻痒症)/やや鬱血性の赤み、慢性化/血虚を伴う血熱
月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、アトピー性皮膚炎、ベーチェット病、皮膚掻痒症、湿疹、蕁麻疹、にきび、肝斑(しみ)、黒皮症、鼻血、喀血、子宮出血、血尿、口内炎、高血圧、肝障害、アレルギー体質の改善、ひび
1.発疹・皮膚化膿症・蕁麻疹・皮膚炎などで、発赤・熱感と皮膚の乾燥傾向・●痒感のあるもの。
2.慢性の炎症で、発熱・顔面紅潮・目の充血・熱感・口渇・口が苦い・ほてり・いらいら・不眠などの症候(熱盛)とともに、皮膚が乾燥してつやがない・やせる・頭のふらつき・目がかすむ・痺れ感・筋肉のひきつりなどの症候(血虚)がみられるもの。あるいは、急性の炎症で同様の症候を呈するもの(血虚・熱盛)。
慢性肝炎・慢性胃炎など。
3.口内炎・ベーチェット症候群。
4.いらいら・怒りっぽい・のぼせ・目の充血・不眠・多夢などの脳の興奮症状(心肝火旺)で、皮膚につやがない・頭のふらつき・目がかすむ・痺れ感・筋肉のひきつりなどの症候(血虚)を呈するもの。自律神経失調症・更年期症候群・神経症・不眠症・神経性胃炎・高血圧症など。
5.月経異常で、月経が早く来る・月経量が少ない・月経が鮮紅などの症候(血熱・血虚)を呈するもの。
過早月経・稀少月経など。
6.不正性器出血で、慢性に反復する少量鮮紅色の出血(血熱・血虚)を伴うもの。
子宮内膜炎など。
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。
●皮膚枯燥、口渇
●血熱性皮疹、粘膜潰瘍
●心下痞硬、下腹の軽い抵抗圧痛
(source)
西暦1587年 明時代 『万病回春』 {龍+共}廷賢 8巻。《内経》《難経》より金川四大家までの医学書を編纂したもの。上巻には総論、下巻には各論が記載されており、病証の種類も比較的多く、弁証も詳細で、方剤の選択も多い。→処方使用期間:420年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0473 | 260錠 | 4,104円(税込) | ||
k0552 | 180包(顆粒剤) | 25,920円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1796 | 200錠(13日分) | 8,424円(税込) | ||
k1797 | 450錠(30日分) | 15,120円(税込) | ||
k1798 | 2800錠 | 90,288円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0081 | 180錠(15日分) | 4,320円(税込) |
●小太郎の協力会製品のご注文はインターネットではできません。 電話、Fax、Eメールで承ります。 弁証論治しましょう。 |
●一日分生薬乾燥エキス量…2.20 g ●一日分価格(税込)…280円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1248 | (EK-57)2.0g×42包(2週間分) | 3,822円(税込) | ||
k1246 | (KB-57)3.0g×28包(2週間分) | 3,822円(税込) | ||
k1247 | (KB-57)3.0g×168包(12週間分) | 22,781円(税込) | ||
k1249 | (EK-57)2.0g×294包(14週間分) | 26,067円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1595 | (N57)4.0g×42包(2週間分) | 3,811円(税込) | ||
k1596 | (N57)4.0g×147包(49日分) | 12,026円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k0668 | 42包(2週間分) | 4,797円(税込) | ||
k0796 | 189包(63日分) | 18,071円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…3.75 g ●一日分価格(税込)…315円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1124 | 24包 | 3,780円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
---|---|---|---|---|
k1699 | 2.0g×252包(84日分) | 24,971円(税込) |
【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに商品が1個入ります。
複数個お買い上げの場合は数量を入力して、【カゴに入れる↓】ボタンをクリックして下さい。
別の商品の【カゴに入れる↓】ボタンをクリックするとあなたの買物カゴに別の商品が追加されます。
このご注文からSSL(セキュリティ機能)を使用しますので、あなたの情報は安全に守られます。
の使用ができるようになりました。
電話注文 » | FAX注文 » | メール注文 » | 直接来店 » |
証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…清法:熱邪を清解することにより裏熱を消除する治法です。
【中薬大分類】清熱剤…熱を除去する方剤です。清熱・瀉火・解毒・透熱滋陰などの効能により裏熱を改善する方剤です。
【中薬中分類】清臓脇熱剤…臓腑の熱を除去する方剤です。
裏熱虚(りねつきょ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症・のぼせ)、虚証(体力中くらい)、燥証(皮膚の乾燥、口渇)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
血虚の熱毒・血熱・湿熱(けっきょのねつどく・けつねつ・しつねつ)…黄連解毒湯と四物湯の合方で、元来は「崩漏」すなわち不正性器出血に用いられました。四物湯の調経・止痛・活血などの効能が加わるので、月経異常・筋肉の痙攣(けいれん)・循環障害などを伴う熱証に有効です。
一般には、炎症が慢性化して皮膚の乾燥・落屑・皸裂(ひび・あかぎれ)などの症候や栄養不良状態が随伴した場合に適しています(実熱に血虚が加わった状態です)。
【証(病機)】血虚発熱(けっきょはつねつ)
● > 女性の使用が多い方剤です。
清熱瀉火・解毒・補血活血・止血・涼血・化湿・養血
・清熱瀉火法(せいねつしゃかほう)…寒涼性の生薬を用い、熱や火邪(高熱・口渇・顔面紅潮・目の充血・腹満)を除く治療法です。
・解毒(げどく)…体内に入った毒の作用を除くことです。
・補血(ほけつ)…血を補うことです。=益血、養血。
・活血(かっけつ)…血の流れを良くすることです。
・止血(しけつ)…出血している血を止めることです。
・涼血(りょうけつ)…熱で出血しやすい状態を改善することです。
・化湿法(けしつほう)…湿邪を動かしたり、汗や尿などで排除する治療法です。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●皮膚の色が褐色で、乾燥している。
●のぼせ、手足のほてりがある。
●出血しやすい潰瘍(かいよう)。
●粘膜に潰瘍(口内炎など)ができやすい。
●みぞおち、肋骨の下に圧痛・抵抗がある。
●発病してから長い、繰り返し症状が現れるなど、慢性的に経過した疾患。
【温清飲の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈血の道症(身体灼熱感)〉 45歳の女性です。8年前から非常に疲れやすくなり、咽がはれて目が充血し、全身が火の中に入ったように熱くなり、心臓が止まりそうになります。この熱感は疲労後に多く、多い時には月に2~3回も起こります。また、入浴するとゆでだこのように真っ赤になります。5年前に子宮筋腫の手術をし、卵単の摘出をしています。左瞬から下腹部にかけて抵抗圧痛があり、瘀血によるものと考え、桂枝茯苓丸を与えますが効果がありませんでした。 この患者に温清飲を与え、3ヶ月間で数年に渡る灼熱感がほとんど改善しました。 ・現代病名:血の道症 |
|
〈アトピー性皮膚炎〉 アメリカのシアトルで3人兄弟の真ん中として生まれ、生後1年6ヶ月までアメリカで育てられる。生後12ヶ月頃より、アトピー性皮膚炎が出始める。平成2年1月来店時(3歳)は、ほぼ全身が赤く炎症し、その上にイモ粉をふいたように白くカサカサになっている。全身の痒みはかなり激しい。赤み、乾燥、痒みを目標に温清飲を投与する。症状が激しいので、大人量の1/2量位を投与した。2週間ずつ投与したが、半年を過ぎる頃から症状の改善がみられ、来店ごとに良くなっていくようである。オウレンを含む苦い薬であるが、嫌がらずにのむという。途中風邪のために、桂麻各半湯、真武湯を服用することがあったが、それ以外は継続して温清飲の服用を続けた。現在(平成4年9月)は、アトピー性皮膚炎があったとは思えない程きれいになり、七五三のモデルを写真館から頼まれたという報告を受けている。服薬は現在も、続行中である。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
|
〈効果的だった漢方薬と番茶のうがい〉 Wさん(41歳・女性)は、耳鼻咽喉科でアフタ性口内炎の治療を受けましたが、よくなりませんでした。小指の頭大の患部が2つあるのですが、ステロイド軟膏ではほとんどよくならなかったのです。そこで、漢方治療を受けることにしました。 処方されたのは、温清飲と人参湯です。温清飲には痛みと炎症を抑える働きがあり、人参湯には胃の働きを高める作用があると説明されました。 それに口の中を清潔にするために、番茶でのうがいも勧められました。 治療を開始して10日ほどで、痛みが消え、潰瘍もきれいになくなってしまいました。 ・現代病名:アフタ性口内炎 |
|
〈不快なほてり感が温清飲で取れた〉 Hさん(60歳・女性)は更年期で、顔や手足がほてるようになり、非常に不快な毎日を過ごしていました。しかも、ときどき顔や手足の皮膚がかゆくなるのです。皮膚の色も赤黒く、顔には黒っぽいシミができていました。閉経を迎えてからもずっと、このような状態が続いていました。しかも、ほてりのために夜は布団をかけて眠れず、熟睡もできません。家にいるときは、スカートもたくし上げているほどで、靴下がはけないほど足のほてり感は強かったのです。 なんとか治したいと思ったHさんは、漢方専門薬局を訪れました。 そこで温清飲を勧められ、飲んでみたところ、ほてり感はほぼ1ヵ月で取れました。 しかし、完全に解消するまでには4ヵ月かかり、その後もしばらくは飲み続けるようにと指導され、合計8ヵ月間服用して完治しました。 ・現代病名:ほてり |
|
〈かさかさ肌が潤い、かゆみが消えた〉 Z君(15歳)は、幼いころからアトピー性皮膚炎で、ずっと治療を続けてきました。いろいろな治療を試しましたが、なかなか思うような効果を得られません。かゆみが非常に強くて、皮膚はかさかさと潤いがなく、上半身では額と首、下半身では太ももの内側とひざ裏の皮膚がザラザラになって赤黒く変色していました。 そんなZ君は、中学に入ったころから、漢方薬を扱う薬局で指導を受けるようになりました。初めに温清飲を勧められ、だいぶ症状が軽くなりましたが、疲れたときに症状が悪化することから、次の処方を当帰飲子に変更。今度は、ほとんど皮膚のかゆみを覚えなくなりました。 1年ほど飲み続けると皮膚のかさかさが治り、かゆみに悩まされることもなくなりました。高校に入るころには外用薬の紫雲膏だけでも十分に症状がコントロールできるようになったのです。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
|
〈杖なしで歩けるまでに回復〉 農業を営むTさん(78歳・女性)は、温清飲で高血圧を治療していました。一方で糖尿病も患っていましたが、血糖値のコントロールはうまくできていたようです。そんなある夏の日、庭木の剪定を植木屋に頼んだTさんは、炎天下で後片づけを手伝いました。大量に汗をかいた上に水分補給を怠ったのが災いし、その夜、Tさんは脳出血の発作で倒れてしまったのです。 退院後には右半身に軽いまひが残って、杖をつくようになり、今までの温清飲に加えて、交互に続命湯を服用しはじめました。 1年後には続命湯を釣藤散に換え、まひはほとんど分からないぐらいに回復。Tさんは、その後、亡くなるまでの5年間、杖なしで生活することができたのです。 ・現代病名:脳卒中 |
|
〈皮膚が日光に過敏になった〉 M子さん(65歳・女性)は、初夏の日差しが強くなってきたころから、顔や首、腕など、素肌が日光にさらされている部分に赤くぶつぶつとした発疹が出て、かゆくなってきました。これまでにこうした症状が出たことがなかったので、何かにかぶれたのかと思い、すぐに漢方薬を扱う医師にみてもらいました。M子さんは、自分の年齢のこともあり、ここ数年は漢方薬を扱っている医院を受診するようにしていたのです。 医師の診断では、皮膚を露出している部分だけに現れている症状であることから、年齢を重ねることによって皮膚の老化が進み、日光に過敏になってきたために起こった湿疹であろうとのことです。 処方されたのは温清飲と西洋薬の外用薬で、外用薬はかゆみのひどいときにつけるようにとのことでした。また、外出するときには、長袖につばの広い帽子や日傘などを使うようにすることも勧められました。 1週間ほど服用したところ、かゆみも治まり、発疹も引いてきました。その後はなるべく直射日光に当たらないようにしていることもあり、湿疹は出ていません。 ・現代病名:湿疹 |
|
〈こまめに処方を変更して完治に導いた〉 R君(当時22歳〕は、生まれて間もなくアトピー性皮膚炎と診断され、20年以上も症状が続いていました。皮膚が赤くがさがさになって、のどの渇きや、立ちくらみなどの自覚症状がありました。高名な漢方研究医の診察を受けたところ、温清飲と茵蔯蒿湯を交互に飲むように指示されました。1週間後、汗をかきにくかったR君が汗をかくようになったところで、十味敗毒湯と越婢加朮湯に処方が変更されました。 これをしばらく続け、快方に向かっていましたが、9ヵ月後に炎症が再発。かゆみが出たため、今度は温清飲と越婢加朮湯が処方され、併行してオリーブオイルを外用するように指示されました。3ヵ月後、調子がいいので自分で薬を中断したところ、顔に湿疹が出て、ほてりとのどの渇きを覚えました。 医師に報告すると清上防風湯と越婢加朮湯を処方され、この服用を続けたところ、以後、再発はしなくなったということです。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
|
組成成分 |
生薬名(herb name) | 薬量(quantity) | 君臣佐使(role) | 効能1 | 効能2 | 効能3 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
黄連 » |
1.5 |
君薬 |
清熱瀉火 |
解毒 |
涼血 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
黄芩 » |
1.5 |
臣薬 |
清熱瀉火 |
解毒 |
涼血 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
黄柏 » |
1.5 |
佐薬 |
清熱瀉火 |
解毒 |
涼血 |
清熱剤 |
清熱燥湿薬 |
山梔子 » |
1.5 |
使薬 |
清熱瀉火 |
解毒 |
涼血 |
清熱剤 |
清熱瀉火薬 |
熟地黄 » |
3 |
臣薬 |
補血 |
滋陰 |
補虚薬 |
補血薬 |
|
芍薬 » |
3 |
佐薬 |
補血 |
調経・止痙 |
補虚薬 |
補血薬 |
|
当帰 » |
3 |
君薬 |
補血 |
活血 |
調経・止痙 |
補虚薬 |
補血薬 |
川芎 » |
3 |
使薬 |
活血 |
調経・止痙 |
活血化瘀薬(理血薬) |
・君薬…方剤配合中の主薬で、症状に対して主に作用する薬物です。 |
1.黄連・黄芩・黄柏・山梔子は、強い消炎・解熱・抗菌・抗化膿の作用をもち、化膿性・非化膿性の炎症を鎮める(清熱解毒)。
2.黄連・黄芩・黄柏・山梔子は、鎮静・血圧降下などの作用をもち、自律神経系の興奮や脳の充血を緩解する(清熱瀉火)。また、当帰・芍薬・川芎は、鎮静作用により、これを補助する。
3.黄連・黄芩・黄柏は、炎症性充血を軽減し、山梔子は止血に、黄柏は血管透過性抑制に働き、共同して炎症性出血を止める(涼血止血)。また、熟地黄・芍薬も止血を補助する。
4.黄連・黄芩は、白血球貪食能・網内系の機能を高め、免疫能を増強する。
5.黄芩・黄連・山梔子は、利胆作用をもつ。
6.黄芩・黄柏は、利尿作用をもち、炎症性滲出物を軽減する(清熱化湿)。
7.当帰・芍薬・熟地黄は、滋養強壮作用をもち、体を栄養・滋潤し、内分泌系・自律神経系を調整し、また皮膚に栄養を与える(補血)。
8.当帰・川芎は、血管拡張により血行を促進し、栄養作用が全身に行きわたるように補助する(活血)。
9.当帰・芍薬・川芎は、月経調整・子宮機能調整に働く(調経)。
10.当帰・芍薬は、鎮痙・鎮静作用をもつ。
(補足)
本方は、清熱瀉火・解毒の黄連解毒湯と補血活血の四物湯を配合したものである。栄養不良状態(血虚)に炎症や脳の興奮性増大(熱盛・火旺)が加わった状況に用い、主には慢性の炎症に適応する。
黄芩・黄連・黄柏・梔子は黄連解毒湯であり、当帰・川弓・芍薬・地黄は四物湯であるから、これは以上2つの方剤の合方です。
黄連解毒湯は熱実証向き(清熱)、四物湯は寒虚証向き(温補)の方剤です(温清飲の名はこれからとりました)が、これを合わせた温清飲は、熱虚証向きと見ることができます。ただし、虚証の著しい方には不向きです。
黄連解毒湯を構成する生薬は、すべて寒性で消炎効果が強く、梔子には止血作用もあります。四物湯はいわゆる補血剤で、血液を補い、血のめぐりをよくする作用があります。この二つが合わさったのが温清飲で、血液の欝滞を伴った、赤みのある皮膚病に用い
て、効果のあることが多いです。ただし、当帰・地黄など潤性の薬物が多く入っているので、湿潤性の強い皮膚病には適しません。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●体を温めながら熱を冷ます
温清飲の構成生薬のうち、当帰、地黄、芍薬、川芎の4つは四物湯、残り4つの黄ക、黄連、黄柏、山梔子は黄連解毒湯の材料となっている生薬です。温清飲は、この2つの漢方薬を合わせて作られたものなのです。 |
●しつこい皮膚病をじっくり治す |
●難病のべーチェット病にも効く例がある |
左の写真は当帰の花です。 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
---|---|---|
炎症が強い場合 |
温清飲+三黄瀉心湯 » 温清飲+黄連解毒湯 » |
|
血虚・陰虚が明らかな場合 |
温清飲+四物湯 » 温清飲+芎帰膠艾湯 » 温清飲+六味丸 » |
|
気虚を伴う場合 |
温清飲+補中益気湯 » |
|
●主治:1.血虚・熱盛 2.血熱
●効能:1.清熱補血 2.清熱涼血