尿量減少で体力のある方
肝胆湿熱特に黄疸(皮膚・目の黄染化)を呈する肝胆道系疾患(湿熱黄疸)
黄疸、急性肝炎、慢性肝炎、胆のう炎、肝硬変、ネフローゼ、じんましん、口内炎、血清肝炎、カタル性黄疸、急性腎炎
口が苦い・口がねばる・口渇があるが水分は欲しない・熱感・悪心・嘔吐・食欲不振・脂っこいものや臭いで気分が悪い・腹部膨満感・尿が濃い・便秘あるいは便が残る・甚だしければ黄疸や発熱がみられる・舌質は紅・舌苔は黄・脈は滑数などの症候(肝胆湿熱)を呈する以下の状況。
1.急性肝炎・慢性肝炎・膵炎など。
2.胆嚢炎・胆石症など。
3.蕁麻疹・湿疹など。
4.口内炎。
●成分:大黄の子宮収縮作用により、流早産の危険性があるので、妊婦、または妊娠している可能性のある方はなるべく使用しないでください。
●黄疸、熱、小便不利
●胸からみぞおちのつかえ
●心下痞、腹満、便秘
●熱邪が湿邪より強い
(source)
西暦250年 三国時代 『傷寒論+金匱要略』 校訂 六経によって急性熱病を識別し、治療する方法について説明している。東漢・張機(仲景)著。原著は《傷寒雑病論》という。北宋の王叔和は《金匿玉函要略方》全3巻を記録し伝えた。その伝本を林億らは《金匿要略方論》と改名した。全25巻、方剤262方、内科雑病、婦人科、救急、飲食禁忌などについて述べられている。漢代以前の豊富な臨床経験を総結し、弁証論治および方薬配伍の一般原則を記している。→処方使用期間:1757年間
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2030 | 500g | 19,764円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0406 | 200錠 | 4,644円(税込) | ||
k0407 | 180包(顆粒剤) | 23,760円(税込) |
煎じ薬は煎じの作業がありますがその薬効は、エキス剤よりも優れています。
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0959 | 30日分 | 10,778円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1577 | (EK-402)2.0g×42包(2週間分) | 2,497円(税込) | ||
k1575 | (KB-402)3.0g×28包(2週間分) | 2,497円(税込) | ||
k1576 | (KB-402)3.0g×168包(12週間分) | 13,121円(税込) | ||
k1578 | (EK-402)2.0g×294包(14週間分) | 16,407円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.40 g ●一日分価格(税込)…163円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k1739 | 2cp×3×50日分(300カプセル) | 6,878円(税込) |
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k2205 | 2.5g×42包(2週間分) | 2,716円(税込) | ||
k2206 | 2.5g×231包(77日分) | 12,924円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.90 g ●一日分価格(税込)…177円
商品番号 | 規格 | 税込価格 | 数量 | カゴに入れる↓ |
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k0741 | 42包(2週間分) | 3,275円(税込) | ||
k0869 | 189包(63日分) | 13,132円(税込) |
●一日分生薬乾燥エキス量…1.50 g ●一日分価格(税込)…224円
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証(症状・体質)判定を望む方は
証の判定メニュー画面へ »
※この判定のために、AI(人工知能)のエキスパート・システムを構築しました。
次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。
…下法:腸胃を蕩滌(とうじょう)して大便・積水・悪血などを瀉出し、腸胃に停留している宿食・燥尿・実熱・冷積・瘀血・痰結・水飲などを下窮から排出し、病変を解除する治法です。
【中薬大分類】祛湿剤…停滞した水液(湿)を除去する方剤です。
【中薬中分類】清熱祛湿剤…熱性の湿を除去する方剤です。熱邪と湿邪を清泄します。
裏熱実(りねつじつ) …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、熱証(炎症)、実証(比較的体力充実)、湿証(尿量が少ない)の方に適応します。
【気血津・臓腑証】
湿熱(しつねつ)…清熱化湿法の薬物のみからなり、湿熱全般に対する代表的処方です。
消炎・滲出の抑制・鎮静に働くと同時に強い利胆作用をもち、一般には炎症性の黄疸によく用いられますが、滲出・カタル傾向をもつ皮膚・消化器の炎症に広く用います。湿熱のうちでも熱証の強いものに適し、いらいら・のぼせなどをしずめるので肝胆湿熱に向くとされています。
瀉下効果もそなえているために、胃腸が弱く下痢(泄瀉)傾向を呈するときには向かないですが、大腸炎などの下痢(泄瀉)には承気湯類と同様に治療効果を示します。また止血作用もあるので、炎症性出血に用いてもよいです。
【証(病機)】湿熱の黄疸・陽黄(熱が湿より重い)(しつねつのおうだん・ようこう)
清熱除湿・利胆退黄・清熱化湿法
・清熱(せいねつ)…熱をさますことです。身体の内部の熱を冷ますことです。体表の熱の場合は解熱といいます。
・除湿(じょしつ)…体内の余分な水分を排出させることです。
・利胆(りたん)…胆嚢の働きを良くすることです。
本方剤の適応する使用目標は次のとおりです。
●のどや口が渇き、水を飲んでも尿量が減少する。
●濃い茶褐色の尿が出る。
●発熱、または微熱があり、便秘をしている。
●灰色(白っぽい)の便が出る。
●首から上の前頭部に汗をかく(頭汗)。
●食欲不振、吐き気、めまいなどの症状がある。
●皮膚がかゆくなる(皮膚掻痒)。
【茵蔯蒿湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。
〈二日酔い〉 28歳の男性。普段あまりお酒を飲むことがないのだが、仕事のつきあいで久しぶりに飲んだところ、翌日に激しい二日酔いになってしまったという。症状としては、顔色は悪く、頭痛、吐き気、尿利減少、少し熱感を感じるという。舌の状態は真っ白。まさに二日酔いのデパート状態だった。茵蔯蒿湯と五苓黄解液をすぐ服用させ、3~4時間ごとに服用するようにした。後日、本人が言うには、最初服用したものはすぐに吐いてしまったが、2回3回と服用していくうちに、尿がでるようになり、激しい二日酔いは起きなくなったという。 ・現代病名:二日酔い |
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〈非A非B肝炎〉 38歳、男性、教師。2年前に胆石症の手術を受け、その際、保存血液輸血を400m1行った。以後、肝機能障害もなく経過していたが、最近になって全身倦怠感が強くなり、近医を受診したところ、GOT250ku,GPT180ku,T-Bi12.Omg/dlと言われた。肝炎には和漢薬治療がよいと知人に知らされ来院した。身長167㎝、体重70㎏。顔面わずかに紅潮し、眼球結膜が軽度に黄染している。全身倦怠感が強い。口苦、食欲不振、身体内部の熱感がある。また、暑がりで、手足が火照り、冷水をしばしば飲む。大便は2日に1回。便色は正常であるが臭いが強い。水を飲む割には小便が少なく、尿回数は1日4回前後である。脈は沈、緊で力がある。舌は舌尖が紅く、腫大し乾燥した白黄苔に厚く覆われている。腹力は中等度で、少しく膨隆し、軽度の胸脇苦満がみられる。高ビリルビン血症、口渇尿量減少と脈が有力なことから、茵蔯蒿湯を投与した。約1ヵ月の服用によってGOT45ku,GPT28㎞,T-BH1.5㎎/dlとなった。胸脇苦満が取り去れず、イライラ感もみられたため、小柴胡湯を以後併用したところ、2ヵ月目で諸検査成績は正常化した。 ・現代病名:慢性肝炎 |
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〈こまめに処方を変更して完治に導いた〉 R君(当時22歳〕は、生まれて間もなくアトピー性皮膚炎と診断され、20年以上も症状が続いていました。皮膚が赤くがさがさになって、のどの渇きや、立ちくらみなどの自覚症状がありました。高名な漢方研究医の診察を受けたところ、温清飲と茵蔯蒿湯を交互に飲むように指示されました。1週間後、汗をかきにくかったR君が汗をかくようになったところで、十味敗毒湯と越婢加朮湯に処方が変更されました。 これをしばらく続け、快方に向かっていましたが、9ヵ月後に炎症が再発。かゆみが出たため、今度は温清飲と越婢加朮湯が処方され、併行してオリーブオイルを外用するように指示されました。3ヵ月後、調子がいいので自分で薬を中断したところ、顔に湿疹が出て、ほてりとのどの渇きを覚えました。 医師に報告すると清上防風湯と越婢加朮湯を処方され、この服用を続けたところ、以後、再発はしなくなったということです。 ・現代病名:アトピー性皮膚炎 |
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〈薬物性じんましん〉 53歳、女性、やせ型です。頭痛があるので鎮痛剤ばかりのんでいましたら、全身にじんましんができてかゆいとのことです。かきむしりのあとがすごいです。お医者さんに行って注射とのみ薬をもらいましたが、眠くて仕方がないということでした。セレスタミンを服用中です。顔のむくみが少々あります。むかつきがあるとのことです。 茵蔯蒿湯を5日分お渡ししました。 便秘をしていなかったのに茵蔯蒿湯を使ったので、そちらの苦情が出るかなと思いましたがありませんでした。 全身のじんましんは、きれいに治りました。 ・現代病名:蕁麻疹 |
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組成成分 |
1.茵蔯蒿・山梔子・大黄は、胆汁の分泌と排泄を促進する.茵蔯蒿は胆汁中の胆汁酸・ビリルビンを増加させ、胆嚢収縮作用をもつ。
大黄は胆汁の流量を増加させ、茵蔯蒿・山梔子の作用を促進する。
以上の作用により黄疸を消退させる(退黄)。
2.茵蔯蒿・山梔子・大黄は、消炎・解熱・抗菌に働く(清熱)。
3.茵蔯蒿・山梔子は、利尿作用をもち、毒素や代謝産物を排泄し、炎症性溶出を抑える(利湿)。
4.大黄は、瀉下作用により糞便を除き、毒素の吸収を防ぐ(瀉下)。
5、山梔子・大黄は、止血に働く。
(補足)
本方は、主に利胆作用を利用して黄疸に用いるとよい。
ただし、溶血性黄疸や寒証を伴う黄疸には適さない。
茵蔯蒿・山梔子ともに黄疸の要薬で、これに下剤である大黄が加わったものです。
三者ともに寒性・燥性・降性であるから、この方剤は湿証で熱証で升証向きだと言うことができます。肝疾患は末期症状として腹水・尿量減少を起こすことからもわかるように、原則的に湿証であり、黄疸は、望診の項で述べたように、原則的に熱証です。尿の出が悪いことは升証ですが、大便の出が悪かったり、時には吐き気を訴えることもあって、肝疾患は原則として湿熱升証であることがわかります。西洋医学でも黄疸には下剤や利尿剤や消炎剤を用いる機会が多いですが、この方剤はまさにそれらを兼ねた格好の方剤と見ることができます。
※神農:三皇五帝のひとりです。中国古代の伝説上の人といわれます。365種類の生薬について解説した『神農本草経』があり、薬性により上薬、中薬、下薬に分類されています。日本では、東京・お茶の水の湯島聖堂に祭られている神農像があり、毎年11月23日(勤労感謝の日)に祭祀が行われます。
●肝機能を改善して黄疸を治療 |
●眼球結膜の黄疸画像です。 |
●食べ物にあたってつらい「食中毒」にも効果的 |
病症症状 | 合方 | 備考 |
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胸脇痛・腹痛などを伴う場合 |
茵蔯蒿湯+大柴胡湯 » 茵蔯蒿湯+四逆散 » |
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食欲不振・元気がない・疲れやすいなどの脾胃気虚を呈する場合 |
茵蔯蒿湯+六君子湯 » 茵蔯蒿湯+四君子湯 » 茵蔯蒿湯+補中益気湯 » |
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●次の5つの症状が現れたら茵蔯蒿湯
黄疸には至らないまでも、病気になる場合は前兆が現れることがほとんどです。
①上腹部が詰まった、あるいは張った感じで苦しい。
②気持ちが悪く吐き気がする。
③のどや口が渇く。
④水分を十分に補給しているのに小便・大便が出にくい。
⑤首から上の前頭部だけ汗をかく。
さらに、発熱が加わる場合もありますが、まず、これら5つの症状がそろって現れた場合は、茵チン蒿湯を試してみるとよいでしょう。なぜなら、5つの症状がそろった場合には、胃腸だけでなく肝臓の機能に問題が生じたと考えられるからです。
肝機能が低下すると、肝炎や肝硬変、また口内炎やじんましんも発症することがあり、いずれも茵チン蒿湯を用います。中でも急性肝炎は茵チン蒿湯だけで治ることが多いのですが、慢性肝炎や肝硬変の場合、実証の人には大柴胡湯や小柴胡湯などの柴胡剤と合方すると一層よいとされています。
●主治:脾胃湿熱・黄疸
●効能:清熱祛湿・退黄