麦門冬湯の症例・治例

効果この症例に近い病症の方は、この方剤を用いることをお奨めします。

事例蘆溝橋・欄干(獅子の彫刻)●麦門冬湯(ばくもんどうとう)  空咳、気管支炎、気管支喘息、渇いたのどを潤し、苦しい咳(せき)を鎮める良薬!


1〈ドライアイ〉

18歳、女子大生。
子供の頃からの知り合いである。色白、やせ型だが、健康で学校とバイトで大忙しという。近頃、コンタクトレンズを入れてから、ときどき目が乾いて熱い感じがするという。咳は特別でるわけではないが、咽喉の乾燥感はあるという。
麦門冬湯をあげたところ、しばらくのんですっかりよくなった。その後、再び起きていない。現在はTV局に勤め大活躍している。麦門冬湯は、滋潤作用があって全体にまろやかな薬なので、さまざまな乾燥症に応用できよう。

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2〈お坊さんの咳〉

27歳男性。
実家がお寺であとを継いでいる。色は白く、なで肩、気弱な所あり。お経の最中に声がかすれて、咳こんでしまい、痰がからんでお経どころではなくなってしまうと来店。特に、お盆やお彼岸になるとひどいという。線香や、香によるものと、忙しさによる疲れからくるものと考えられるが原因を取り除くという訳にもいかず、緩和される様うるおし、つまり感を取り除けたらと、麦門冬湯を投与。一年も服用していると調子がいい、今では、屯用に、お経に出かける時に服用しているという。

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3〈子供の気管支炎が大幅に改善された〉

8歳の男の子D君。2歳のころ気管支炎になり、以来、たびたび発作を繰り返してきました。せきにたんが絡んで、ひどいときには、呼吸困難気味にまでなったのです。
その影響か、顔色が悪く、やせていましたが、子供らしく食欲は旺盛でした。
発作のたびに、近所の医院で処方された対症薬を使っていましたが、その効果もだんだん薄れてきました。
母親が、漢方薬局で相談したところ、小青竜湯麦門冬湯のエキス剤を勧められました。発作が起きたとき、両方を飲ませると、しばらくたってから症状が効果的に治まりました。
さらに、この漢方を飲み続けるうち、発作自体が間遠になったといいます。

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唐太宗・李世民 朱雀